アルキメデスの大戦 2話 数学の天才・櫂直

公開日: 

帝大数学科の学生、櫂直(かいただし)の座敷に押しかけた山本五十六だったが・・・

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櫂は山本と藤岡に
「出て行ってくれませんか?」

山本
「突然押しかけて来たのは無礼で悪かった。
しかし、君とは挨拶もして少し話もしたではないか。
半年前、尾崎家のパーティーで・・・
覚えているだろ?」


「僕の前で尾崎家の名前は出さないでいただきたい。
思い出すだけで気分が悪くなる。」

櫂は尾崎家のせいで帝大を退学させられたという。

その尾崎家とは、尾崎財閥のこと。

造船、機械などを中心に120社で構成される企業体。
軍需産業などで莫大な利益を上げる。

それはさておき、山本は櫂に対し、時代にそぐわない不要な巨大戦艦を、偽装にまみれたな見積書を作り、強引に作ろうとしているものが海軍にいることを説明する。

そして、その見積もりの不正を櫂の並外れた計算力であばいてほしいと依頼する。

しかし、櫂
「お断りします。僕が軍人になるなんて考えられない。
それに僕は明日、アメリカに向け出発します。
嫌なことはすべて忘れ、向こうで数学の勉強をやり直すんです。」

山本
「櫂君、国家の命運がかかっているのだ!
何とか考えなおせんか。」


「この国がどうなろうと知ったことじゃない。」

櫂

山本
「戦争は起きない。こちらから始める理由がない。」


「これまで話したことはすべて忘れます。
ご安心ください。」

櫂は出て行った。

藤岡
「今回はやむをえませんね。
やはり民間人というのは、無理がありました。」

しかし、山本は手ごたえを感じていた。

「怒りを抱かせることは十分にできた。
常に正解を求める数学者だからね。
間違いをほおってはおけないはずだ。」

櫂は外で小菊という芸者と別れの挨拶をしていた。

櫂と小菊

小菊
「私は・・親の借金のカタに売られていくので・・
すみません、こんな話を。」


(何という国だ・・)

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横浜港

櫂出発の時である。


(本来ならば、帝大で静かに数学の研究を続けていたはずなのに・・
それが・・尾崎家であんな出来事さえ起きなければ・・)

櫂

海軍の一部の馬鹿どもが国の金を好き放題に使っている・・・

櫂

戦争が始まる!
戦火はあっという間に燃え広がる!
やがて・・
凄惨で残酷ですべてを破壊しつくす世界大戦へと発展する!

櫂

横浜港には、山本と藤岡が櫂を迎えに来ていた。

藤岡
「山本さん、彼が考えを変えるとはとても思えません。」

山本
「まあいいじゃないか。船の出港まで待ってみよう。」

そこに櫂か歩いてくる。

櫂も二人を見つけて驚く。

櫂と山本

山本
「渡米をやめるのではないかと思ってね。
迎えに来た。」


「お世話になります。」

山本
「君の決断に敬意を表したい。」


「僕のことはどうでもいいです。」

櫂

その頃海軍省では、嶋田と平山が、新型戦艦の設計案について話し合っていた。

嶋田平山

嶋田
「今回の設計案を通せば、今後の戦艦建造の主導権をすべて我々が握ることができる。」

平山
「私も軍艦設計者として、世紀の体幹を完成させ、有終の美を飾りたく存じます。「
必ずや設計案を勝ち取り、世界最大級の大戦艦を建造してご覧に入れます。
艦名もすでにこれはというものを考えたあります。」

大和

嶋田
「戦艦”大和”
いい名前ではないか。
それはいくら金がかかっても造ってみたいものだ。」

平山
「是非とも壮大なる国家事業として。」

–2話ここまで

○感想

ついに戦艦”大和”という艦名も登場しました。

対する山本陣営も櫂という強力な助っ人を得て、見積書の不正をあばき、”大和”案をつぶすことが出来るのでしょうか。

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