バトルスタディーズ 56話 攻めの守備

公開日: 

DL対無名の公立校。
1回表、DLは18得点。

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スコアボード係、飛田
「エグっ!長!初回18点て!
30分以上攻撃してたぞ。
これ何時に終わんねん。」

狩野
(引くわ・・・笑えへん・・・
相手壊滅してても容赦ない!
アカンアカン・・切り替えな・・
攻撃の後は守備や!
よぉ見とかな!)

1塁側DLベンチ。
ボールボーイ、阿比留、檜。

2人「素で・・エグい。」

阿比留
「せやけど自分が投げてるとき、こない攻撃が長いと、気持ちダレてしゃーないわ。
ベンチ戻ったり、キャッチボールしたりでリズム狂うねんな・・・」


「確かにな・・
テンションあげるタイミングが掴めへん。」

守備位置に着いたDL。

ピッチャーは天津。

天津

※カンチャン・・ポテンヒットのこと。

阿比留は何かに気づく。

天津
「サード、前あります。」
※ここではバントのこと。

古谷
「うぃ。初球やぞ、太郎ちゃん。」

天津「打たしていきます。」

阿比留
(天津さん・・・
先輩に声かける時マウンド下りてる・・・
なるほど・・
球場では上下関係なしと言うても、先輩より高い位置から声かけるんは失礼っちゅうことか・・・)

天津


(!?何あの仕草・・・
紅白戦でもやってたな・・・
ゲン担ぎかな。
長い攻撃の後は肩冷えたりテンション下がったりで乱れることあるしな・・・)

阿比留
(あぁやって自分の儀式をすることで、毎回同じ気持ちでマウンドに上がれるっちゅーことか・・・)

プレイ!

相手バッター
(どうせなら金川の球見たかったな・・・
周りに敬語使てるし、こいつは2年か・・・
さすがにエースは投げさせへんよな・・・)

この時、天津の頭に1匹の蝶がとまる。

天津

球筋

ストライク。


(ふえ~、キッチリ初球カウント取ってきた・・
後輩っつう重圧あんのに・・・
すげーな・・
こりゃ野手も守りやすいわ。」)

キャッチャー
「太郎ちゃんいいよ、いい球だー!」

打者、味方ベンチに
「ムリムリ、打てないっす、見えないっす。」
(ビックリするわ。
あんなユルいフォームやのに球はオニ速い。
こいつで”18”て、金川てどんだけスゴイねん・・」

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スコアード裏の飛田。
「ひぇ~、初球からビシバシや。
守りやすいな。
さすが天津さん・・
最高のコースや。
え~外野の位置は・・・
定位置よりやや右よりか・・
打者は左。
天津さんは左投げで球威もあるから振り遅れ考えてのポジションかな?」

ここで飛田、ちょっと不思議な光景を目にする。

外野手

3人とも体をちょっと左にひねっている。

メモしておくことに。

天津が投げて、バッターは当てるだけでファール。

すると外野の3人は一斉に打球方向にダッシュ。

飛田
「何で・・・隣のポジションまで行ってるやん。
ファウルやのに外野全員打球方向に全力でスタート切ってる・・・
これ1球1球やってんか?」

ボブ
「いやさすがにフリやろ?
こんなもん毎回やってたら体力もたへんぞ。」

飛田
「いや、フリちゃう・・・
全部捕る気でスタート切ってな隣のポジションまで行かれへん・・」

飛田メモ

火影

カウントは2ストライク1ボール。(2アウト)

声だしがエグイ。

「太郎ちゃん得意球で決めよか!」
「内えぐったれ!」
「内野足動かしとけ!」
「古谷!球乞い弱いのお、お前!」
「バッターセカンドもらおかぁ!」

バッター
(うっさい・・・
こいつらどんだけ声出すねん・・・
気ぃ散る・・・
攻撃おれ等やろ?
何で攻められてるみたいになってんねん?)

内野手

全野手

打者
(・・な・・・
何なんや・・
わけわからん・・・
打てる気せえへんやん。)

天津、投げる。

「はいもうた!」

ストライクバッターアウト、チェンジ!

「太郎ちゃん、ええテンポや!」
「さあ先頭出よか!」

狩野
(どーゆうこっちゃ・・・
DLの守備やろ?
何で守ってるウチが攻めてるように見えるんや?
守りながら攻める?
どーゆうことやねん?)

相手野手の会話

「おい、あの声打席やとどんな感じなん?」

「う~ん・・・あのなあ・・・
凶暴なサルの群れがおる森の中で、小枝持って立ちすくむ感じや・・・」

記録係の二人

ルイージ
「圧巻やな。」

花本
「はい。」

ルイージ
「これぞ、攻めの守り。
守備からのプレスや。」

試合はDLのとんでもない得点ペースで進んでいく。

結果、5回コールド、39-0。

狩野
(もう完全に思考回路はショート。
でも、今日一つだけハッキリしたことがある・・・
俺たち1年の中で、このメンバーからレギュラーの座を奪える奴は、現時点で・・・

1年

–56話ここまで

次回 バトルスタディーズ 57話につづく

○感想

ピッチャーって、「打たしていきます」とかいうんですね。

天津の球は簡単には打てなそうな・・・

全員で「フィ」って言ってるのに石松だけ「ウホ」って・・・

檜と阿比留、仲良くなってきている。

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