ドメスティックな彼女 78話 揺らぐ決意

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学校の帰りに立ち寄った本屋で夏生は偶然柊と遭遇。

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「やあ、久しぶりだね。」

夏生は、どうも、とだけ言って、立ち去ろうとするも、柊に呼び止められる。


「よかったら少し話せないかなと思って・・・」

柊と夏生

夏生
「我ながらガキっぽいことしたなと思ってますよ。
もうあの時とは違います。」


「まあ、とはいっても、僕たちの共通の話題なんて限られているけどね。」

柊と夏生


「急な異動を聞いた時は驚いたけどね。
まさか、君たちがこんなことになっているなんて・・
ああ、別に連絡を取り合っているわけじゃないから安心して。
僕が心配になって勝手に捜して会いに行っただけなんだ。
いや、安心してっていうのも変か。
君たちはもう関係を解消してるんだもんね。」

夏生
「陽菜・・・元気にしてました?」

柊、それには答えず、
「夏生君はさあ・・今は陽菜ちゃんのことどう思ってるの?」

夏生
「今はって・・・
もちろん、気持ちは何も変わっていませんよ。
今も陽菜のことを考えない日はないし。」


「でも捜して会おうとしてないよね?」

夏生


「頑張っても叶わなかったら?
その間、陽菜ちゃんはずっと待ってなきゃいけないの?」

夏生
「・・・」


「ごめん、ごめん。
困らせるつもりはなかったんだ。
キミの思いの丈を聞きたかっただけで。

そうそう、さっき聞いてた彼女の様子だけど、元気そうだったよ。
ただ・・・キミのことはもう忘れたみたいだけど。」

柊と夏生

夏生
「・・・そう・・・ですか・・」

喫茶店スタッフ

店を出て、二人は別れる。


(ごめん、夏生君。
きっとこうでもしなきゃ、彼女の心はいつまでも自由にならないんだ。
キミへの罪悪感、自分を責め続けたまま。
どうか彼女を想うなら、もう放してあげてほしい・・)

夏生帰宅。

ルイ
「おかえり。遅かったじゃん。」

夏生
「ああ、ちょっと知り合いに会って話しこんじゃって。
ごめん夕飯なんだけど、なんか疲れちゃったから今日はもう休むわ。
明日食べるから、ラップしといて。」

ルイ
「え、どうしたの?
何かあったの?」

夏生
「いや、何でもない。
ちょっと話疲れただけ。」

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自室のベッドに寝転んで、柊との会話を思い出す夏生。

夏生

夏生
(俺はまたいつか、陽菜と一緒になるつもりでやってきた。
でも陽菜はもうその気はないとしたら?
完全に過去のことにしてるとしたら?)

ルイと夏生

ルイと夏生

ルイ
「だって・・結構うまくできたんだもん、酢豚。」

夏生
「だからあ、明日ちゃんと食うってば。
今は食欲ねーんだって。」

ルイ、夏生の口に酢豚の豚肉を運びながら、
「ダメ。食べなきゃ元気でないの!」

夏生
(うま・・・)

ルイ
「食欲ないからって、空腹のままでいるとどんどんマイナス思考になってっちゃうんだから。」

ルイと夏生

そのまま、寝たままの夏生にルイが酢豚を食べさせる。

ルイ
「はい、完食。」

夏生
「ごっそさん。
意外と寝ながらでも食えるもんだな。」

ルイ
「おいしいものでお腹いっぱいになったらちょっと落ち着くでしょ。
何があったか知らないけど、たいていの場合、食べて寝たら気分だけは持ち直すからさ。」

夏生
「・・・・
あのさ・・今日偶然に萩原さんに会って陽菜の話聞いたんだ。」

ルイ
「え・・・」

夏生
「陽菜が急に異動になったのを知って、捜して会いに行ったらしい。
どうやら元気にやってるって。
向こうにすっかりなじんで俺のこと思い出す暇もないっぽい。
それ聞いて・・
なんか、二人のことにこだわってるのはもう俺だけなんかなって。
急にさ、一人になったみたいで・・」

ルイと夏生

ルイ
「その話が本当かどうかはわかんないけど、仮にもし本当にヒナ姉があんたを忘れたとしたらさ・・・
あんたは小説家目指すの止めちゃうの?
アンタの小説、あたし結構好きだよ。」

夏生は桐谷に言われた言葉を思い出す。

君は小説が書きたいんですか?
小説家というステータスが欲しいんですか?

ルイと夏生

–78話ここまで

○感想

萩原柊、姑息な手段を使いますね。

陽菜のためなんて自分に言い訳しても、自分のためですよね。

ルイが酢豚を箸で空中キャッチしたときはビックリしました。

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