ドメスティックな彼女 89話 父として

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夏生が家に戻ると、父親が夏生に言った。
「父さんを、ルイちゃんのところに連れて行ってくれ・・!」

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夏生「へ・・?」

夏生父
「学校帰りに寄れるんだからそんなに遠くはないだろ?
電車でどれくらいだ?」

「ちょちょちょ!
待てって親父!
心配すんのは分かるけどさ、お父さんの店居させてもらえるみたいだし、ひとまずは・・・」

「だから話をつけに行かなきゃいけないんだ!!
こんな状態になって、黙ってるわけにいかないだろ。
保護者として・・・!」

「わかったよ。
でももう夜も遅いし、日を改めよう・・・」

週末、夏生父はスーツをビシッと決めて気合十分。

曰く、「スーツは男の鎧だ。」

夏生はルイにメールで連絡。

”今から向かう。
そっちにお父さん居る?
親父はなんかやたら気合入れてる感じ。”

ルイからの返信
”了解。
アタシ連れ戻されるのかな。
お父さんの方にも話があるってことは、ただじゃすまなそうだね。
もし乱闘になったら止める役よろしく。”

店に入った二人。

ルイが出てきて挨拶。
「藤井さん、お久しぶりです・・・」

「ルイちゃん、早速で悪いんだけど、お父さんはいる?」

丈

丈、夏生父に挨拶(上目遣いに)
「ど、どうも・・・」

夏生父

元の夫、幹本丈さんですよね?」

あまりの迫力にたじろぐ丈。
「はい・・・」

しかし、

夏生父と丈

丈「へ・・?」

夏生父
「ご迷惑おかけするかと思いますが、料理のご指導、ご鞭撻のほど、何卒。」

「あ、は、はい・・・・」

ルイ
「藤井さん・・・」

夏生父、くるりとルイの方を向き、つかつかと歩み寄る。

そして右手を大きく振りかぶった!

夏生
「親父・・っ」

しかし夏生父は右手をゆっくりと振り下ろし、

ルイ

ルイ
「・・・っ」

夏生父
「ちゃんとご飯食べてたのかい?
ちゃんと眠れてた?

夏生父

出て行った夜から、仕事してても、ご飯食べてても、どうしてるだろうって・・・」

ルイ

夏生
「ルイ・・・」

ルイ
「ごめんなさい。
ごめんなさい。
あたし・・自分のことばっかり。
ごめんなさい。
藤・・・ううん

夏生父とルイ

新お父さん、ルイの作った料理を食べてこの顔。

夏生父

夏生父
「これホントにルイちゃんが!?」

ルイ
「うん。
父さんに習いながら研修用の食材借りて。」

「へえー!
家で作ってくれる料理とはまた違うけど、美味しいもんだね!!
都樹子さんもこれ食べたら何て言うだろ。
勘違いしてるかもしれないけど、僕も彼女も本当にルイちゃんのことを応援したいんだ。
将来に向かって走り出した娘を喜ばしく思うのは親として当然さ。
親が自分の感情で妨げるもんじゃない。
都樹子さんだってそんなことわかり切っているんだよ。
頭のいい人だからね。
でも頭で考えるほど心は思い通りにならずに苦しんでいる。
”なぜルイは私たちを裏切った人のところに?”って。
最近毎晩飲んで泣いているよ。
その時に出るのはいつも娘たちの小さいころの話。
ヒナは昔から聞き訳が良すぎて心配だったとか、ルイはいつも言うより先に走り出してヒヤヒヤしたとか・・・」

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夏生父は一人で帰って行った。

その様子を店の2階の窓から見ている夏生とルイ。

夏生
「拍子抜けだったな、いい意味で。
お父さんとかお合わせたとき、空気変わったからビビったけど。」

「うん・・・」

「どうする?これから・・・」

「・・・・
逃げてても、何の解決にもならない・・・
母さんを、あたしの料理で説得してみせる!」

「うん、頑張れ!」

それからのルイの毎日。

ルイ

夏生が学校帰りに店に立ち寄る。
「ちわーっす。」

ルイ
「お疲れ、部活終わったの?」

「うん。
みんなルイがずっと出ないから心配してるぜ?」

「母さんへのプレゼンが終わったらね。」


「人んちの店になじみの居酒屋みたいに入ってこないでよ。」

響

お父さんの近くで過ごすうちに”やっぱりお父さんと暮らしたい”ってなるかもしんないでしょ。
だからたまにきて見張んなきゃと思ったの!」

「お前ホント疑り深いなぁ。
トモダチいないだろ?」

「いーまーすー!!超いる!100人いる!!」

ルイ
「どうでもいいけど、丁度いいから味見してくんない?
試作品。」

夏生
「やったー♪」


「いいけど。」

夏生
「あっ、もしかしてこれ目的で・・?」

「そんな食い意地張ってないから!!」

夏生
「いただきまーすっ。
ウマい!!」


「!まぁ、悪くないんじゃない?」

ルイは納得していない様子。

ルイ
「ウマいだけじゃ、参考にならないってゆーか。」


「確かにおいしいんだけど、なんかまだ浅い感じ。
野菜の旨みを出し切れずに塩味に頼っているような・・・
トマトだけが前面に出てるから、もう少し抑えた方がいいかも。
もっとしっかり煮込んでセロリとか加えてもいいんじゃない?」

ルイ「ありがとやってみる。」

夏生。
「驚いた。
義理とはいえ、さすが料理人の娘だな。」

「3年前から毎日シェフの料理を食べてますから」

「へぇ、家でも作るんだ?」

「そ。ああ見えてお父さん凄いんだから!
前の店が潰れて離婚して。
そこからまた下積みし直してお店もったの!
それが繁盛して2号店まで!
ママとは下積み時代に知り合ったんだって。
それから舌が肥えだしたっていうか~。」

つじつま

夏生
「なあ、それちょっと詳しく聞かせてくんないか?
俺が聞いてたのは・・・」

都樹子

–89話ここまで

次回 ドメスティックな彼女 90話へつづく

○感想

何かこの漫画、家族間のこととか、勉強になるなあ。

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