火ノ丸相撲 83話 元横綱の稽古

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研究されたら通用しない・・
そう思われた百千夜叉墜。
「その技を本物にしてやるよ」
と元横綱は言う。

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レイナ
(も、元横綱・・・
この人が・・!?)

駿海

元横綱
「オレは嘘は言わねえよ。
で?どうすんだ?
俺の指導を受けるのか受けねえのか!
はっきりしやがれ!」

火ノ丸、少し間をおいて
「願ってもない事です・・!
強くなれるんだったら何だってする!
ワシに稽古をつけて下さい!!」

元横綱
「お前ら名古屋にはいつまでいるんだ?
1週間くらいか。」

火ノ丸
「は・・はい!」

元横綱
「よし。
今日からお前ら二人はここに1週間泊まり込みな。」

レイナ「は!?」
(いや、こいつはわかるけど私も?
何で・・・)

元横綱
「俺の弟子になるにあたって一つ約束してもらう。
お嬢ちゃんもだ。
もし破ればその時点で二人とも帰ってもらうぞ。」

テントの外で堀ちゃんと冴の山関が話しをしている。


「・・・潮君たちを連れていったあの人はどういう人なんですか?」

冴の山関
「ん?」


「皆さんの反応をみれば凄い人というのはわかるんですが・・」

冴の山関
「・・凄いなんてもんじゃないですよ。
だいぶお年を召されたので、潮君も一目ではわからなかったようですが、元横綱駿海。
現役時代の力士としての実力は言わずもがなですが、引退後も二人の横綱を育てた名指導者としても知られています。」


「!?
横綱を二人も・・!?」

他の力士の噂話
「・・しかしどういう風の吹きまわしだろうな・・
協会もやめて相撲からは遠ざかっていたと聞くが・・」
「あの子大丈夫か?
噂通りならオレは3日で逃げ出す自身があるぜ。」
「俺も。」


「・・・」

そこに「お疲れさんでこざいます。」と言って入って来た力士が。

堀「あ・・・!」

他の力士
「おお・・・来たな・・」
「同じ国宝でもこうも違うか・・・」

典馬

典馬
「よろしくお願いします。」

冴の山関
「なるほど、潮君も焦るわけだ。
駿海さんのところで何か掴めればいいのですが・・」


(・・・元横綱の指導・・)

その火ノ丸たち。
なぜかスーパーマーケットで安い肉を買っている。

レイナ
「ねえ・・やっぱ無理だって・・」

火ノ丸
「・・・
やるしかねえよ・・!

スーパー

レイナ
(こ・・これのどこが稽古なのよ!!)

駿海の課した課題はこうだった。

駿海
「まず、最初の稽古は腹ごしらえだ。
今日はカレーが食いてえなあ。
これで人数分用意しな。」

と出してきたのは100円玉1個。

駿海
「30分もありゃ出来んだろ。
頼むぞ。」

レイナ「は!?」

火ノ丸「はい!」

レイナ「はいってあんた!!」

駿海
「そうそう、もう一つ大事な約束を忘れてた。
俺がいいという以外に相撲は取るなよ。
四股もてっぽうも禁止だ。
強くなるなら何でもする・・
お前が口にしたその言葉、忘れんじゃねえぞ。」

火ノ丸は親方の言葉を信じ、安売りをしているスーパーを回る。
(コメと多少の食材は置いてあったらしい)

カレー

火ノ丸
「いただきます。」

駿海
「おい待て、小鬼。
お前は左手で食うんだ。」

「はっはい!!」

駿海
「しかし全然具がねえなあ。
おれはコレをカレーとは認めねえよ。
時間も大幅に過ぎてるし、完全に不合格だな。」

レイナ
(無理でしょ・・100円じゃ・・)

その後もざつようばかりで日が暮れたらしい。

レイナはずっとぼやいているが、火ノ丸は
「こ・・これも稽古じゃ・・」

駿海がやってきて
「何だよ、全然終わってねえじゃねえか。」

火ノ丸
「すっすみません!!」

レイナ
(・・何でもかんでも稽古稽古って・・
本当にこんなんで強くなれんの?)

駿海
「フン、まあいいや。
さっさと土俵周りだけでも使えるようにしとけ。」

「え?」

「え?じゃねえよ。
相撲見てやるっつってんの。」

火ノ丸、やっとめが輝く
「はっはい!!」
(ついに来た!
待ちに待ったこの時が!!
元横綱がワシの指導をしてくれる!
掴むんじゃ!ここで・・
新しい何かを!!)

駿海
「稽古相手はさっき電話で呼んだからそろそろ着くころだ。」

外に車が止まる。

入って来たのは

岩竜

駿海
「な?面しれえ技だろ、関取。
さて小鬼よ。」

「はい!」

「お前はその三点投げで勝て。
それ以外の決まり手は認めん。」

「え・・・はい!」

駿海「はい始めー。」

レイナ
「それだけ?何のアドバイスもなし?」

一度見せたら通じない百千夜叉墜。

この岩竜にもその後は全く勝てず、投げられっぱなしの火ノ丸。

駿海
「15分経ったな・・
今日はここまで。」

火ノ丸
(えっ・・もう終わり・・?)

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桐仁が二人の荷物を持ってきてくれた。

桐仁

火ノ丸
「・・やるだけやってみるよ。
まだ1日目じゃ。
百千夜叉墜を必さつにすると元横綱が言ったんじゃ。
その言葉を信じてみたい。
なにより・・このまま帰ったんじゃ悔しさしか残らん・・!」

桐仁、レイナに
「・・火ノ丸を頼みます。」
と言って帰って行った。

レイナ
(そんな事言われても・・)

火ノ丸はレイナの荷物も担いで中に戻ろうとしたとき、岩竜と付き人が駿海の話をしているのが聞こえた。

岩竜
「親方に言われて来てみたが、噂通りの人だったな、駿海さんは。
あの子も目をつけられてかわいそうに・・
意味のない雑用やらされてさ。」

付き人
「え?やっぱり意味なんてないんですか?」

岩竜
「ハハハ!
ないよ、あんなの!!
無茶ぶりして困った様を見て楽しんでるだけ!
昔からそうなんだってよ、あの人は!」

ここまで聞いて火ノ丸もレイナもショックを隠せない。

岩竜

岩竜
「あの子もあの子だよ。
気付きそうなもんだけどな。
それになんだよ、あの技は。
曲芸じゃあるまいし。
必死も度を超えると笑っちゃうよ。」

陰で聞いていた駿海だったが、さすがにキレて岩竜に花瓶の水をかけた!!

駿海

岩竜
「すっすみません
いや!駿海さんを悪く言うつもりは・・」

駿海
「・・俺のことはいいんだよ。
弟子に去られたのも事実だ。
可笑しけりゃ笑え。
でもな・・
あの小僧を笑うのは許さねえ。

駿海

駿海
「あいつが今バカみたいに必死になってやっている事はな、必ずその先へと繋がっているんだ!
無意味だと?
平幕風情の常識で語るんじゃねえよ。
俺は横綱だバカヤロウ!!」

カチンと来た岩竜
「・・その先?
じいさんと孫が二人でどこに行こうってんですか。」

「そんな事すら聞き返しちまうから、てめえはいつまでも平幕なんだよ。」

駿海

駿海
「帰れ!二度とウチの敷居を跨ぐんじゃねえぞ!!」

岩竜
「言われなくてもそのつもりですよ・・!」

駿海
「おい小鬼!
居るか!」

「は、はいっ!」

「ここ掃除して表門に塩撒いとけ!」

駿海、火ノ丸が荷物をたくさん持っていることを見とがめる。

駿海

駿海
「万全でもねえのに調子こきやがって。
怪我を治すのも稽古のうち!
そんなんじゃいつまでたっても15分しか相撲見てやんねえぞ。
考えろバカヤロウ!


帰り道の桐仁。
柴木山親方の言葉を思い出していた。

柴木山親方

レイナ
「相撲禁止は右ひじを休ませるため・・?
じゃあやっぱり他の雑用にもすべて意味が・・?」

火ノ丸
「・・うへへ、さあな。
バカなワシには分からんが・・

火ノ丸

–83話ここまで

○感想

100円でカレーは特に意味はないような・・

最終日に、「ああ、あれはたまたま持ち合わせがなかったんだ。」
位の落ちがありそうな気がします。

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