火ノ丸相撲 86話 火ノ丸VS典馬

公開日: 

駿海に教わる権利を賭けての勝負の続き。

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開始と同時に典馬の突きで土俵際まで飛ばされた火ノ丸。
そしてそこから力比べの後、火ノ丸は典馬の懐に飛び込もうとする。

典馬
(大したパワーだよ、その体にしてはな・・・)

典馬、強烈な張り手!

火ノ丸と典馬

典馬
(前回は三点投げ見たさに廻しをくれてやったけど、今回は遊びは無しだ。
さっさと俺の前から消えな、鬼丸!!)

典馬、怒涛の突き押し!

駿海
「・・あの低くて小さい的に、あれだけの威力で打ち込めるのか・・・
大したもんだ。」

レイナは桐仁の言葉
”突き押しの威力に関しては、今の高校相撲で、日景の右に出る者はいないだろう。”
という言葉を思い出す。

そんな・・・

火ノ丸
(百千夜叉墜で決めるどころか、どんどん廻しが遠ざかる・・・)

火ノ丸と典馬

「ナメるな!!」

典馬、さらに突き返す!!

火ノ丸
(・・・ナメとるのはどっちじゃ、大典太・・!!
ワシはあの・・
廻しを取られぬ国宝三日月宗近から・・

火ノ丸と典馬

典馬
(チッ、強引に体ごと捻じ込んできやがった。)

レイナ
「よっしゃ!廻しを取った!!」

火ノ丸、ガッチリ廻しを掴んでいる!

駿海
(・・・さぁ、見せてみろ・・
お前が出した答えを・・!)

日景が上手に手を伸ばした瞬間、それをかわすようにして始まる、三点同時攻撃。
百千夜叉墜!

火ノ丸と典馬

典馬
(火ノ丸、お前はこの勝負、百千夜叉墜で勝つと宣言した・・
そうじゃないだろ、鬼丸。
お前には、それしか頼るものがないんだろう。
確かに恐ろしい技ではある。
このバカげた身長差が可能にする、言わば廻しを持っての背負い投げ。
この技に入られた時点で、鬼丸より重心を低くして踏ん張ることは不可能・・・
押しつぶそうにも、投げとひねりの二点で、上体を崩された状態では不十分。
そして・・・横に逃げれば、最後の三点目、捨て身の足が飛んでくる・・
だが、この三点目こそが、諸刃の剣。

これさえすかしてしまえば・・
鬼丸は片足立ちの無防備な状態。
捨て身ゆえのしに体。
後はいかようにも料理できる。

火ノ丸

来ると分かっていれば、何も怖くない。
全力でこいつの体と距離を取って、三点目の届かぬ遠くへ・・
あの時は未遂に終わったが、今日こそが三点投げの・・・
お前の相撲の・・・

命日だ!!

火ノ丸は足を掛けに行き、典馬はこれを予定通りよける。
しかし、火ノ丸は!

火ノ丸と典馬

駿海
(・・・小鬼は、三点投げという技の強さと、その難しさに、囚われていた。
三つの技を合わせるという高度な技術に全神経を集中させざるを得なかったんだ。
だが、この数日間、一日15分という僅かな時間ではあるが、それ故に高い集中力を以て、何度も三点投げを繰り返したことで、頭ではなく、体がその正しいタイミングを覚えた。
そんな今だからこそ、応用が利く・・!
突如逆に振られ、踏ん張った自らの力が、日景を宙に泳がせる・・・)

逆・百鬼薙

典馬の頭に再び、”百千夜叉墜で勝ちます”がよぎる。

典馬、火ノ丸の頭を掴み、
「てっめえええええええ
馬鹿にすんじゃねええええ」

上から潰しにかかる典馬!

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火ノ丸
(ワシは・・・百千夜叉墜という技のあまりの威力に浮かれていたのかもしれない・・
百千夜叉墜は難しい・・
だが、出せば勝てる。
その思いが、ワシの相撲を単調にしていた・・
技のタイミングを計ることにしか目がいかず、馬鹿の一つ覚えの様に、百千夜叉墜のみを繰り返した。
飯の稽古も、馬鹿正直に100円でその材料を買おうと・・作ろうとしていた・・
チラシだってそうじゃ。
チラシをとりに行く以外にも方法はあるんじゃ・・・
・・いくらなんでも回りくどいぜ師匠・・
でも・・だからこそ身に染みる・・
100円でできる事が・・・
チラシを見る方法が一つじゃないように・・・
百千夜叉墜に至る道も、一つじゃない・・・」

鬼丸は押さえつけられていた状態から体を回して体勢を入れ替えた。

火ノ丸と典馬

典馬
(体勢が・・うっ動けないっ・・・!!)

駿海
(技を決めるには、その前の”崩し”こそが重要・・・
技への道程を工夫しろ。
”崩し”さえすれば、最後の一手は分かっていても避けられない。
そんな基本も見失うほど、お前は技に視野を狭められていたんだ。
視界が開けた今、技の組み合わせは、正に無限大・・・

典馬

レイナの回想

駿海の言葉・・
”ホレてんだねえ、あいつに。
無理もねえ。
あいつの相撲は人を惹き付ける。
小せえ奴がでけえやつをぶん投げる!
こんなの・・・
ワクワクしねえ訳がねえ。”

百千夜叉墜

火ノ丸と典馬

身震いするレイナ。

駿海
(・・・・
お見事。)

火ノ丸
(・・大太刀を活かすための小太刀か・・
桐仁の方針は間違ってなかったのに・・
二人して大太刀が折れたと思い込んで・・
終わってみれば間抜けな話じゃ・・)

駿海、ニヤニヤしながら
「・・・ようやく正解に辿り着いた様だな。
さて・・・その様子だと、飯の謎かけも解けたんだろう。
お前がどんな答えを出したのか、楽しみだね。
”100円で””天丼を人数分””30分以内に用意する”
そろそろ30分経つ頃だが?」

レイナ
「えっ!?
それってまだ続いてたんですか!?
もういいじゃん。
相撲で結果出せたんだし。」

駿海
「何言ってんだ、バカヤロウ。
まさか師匠の言い付けも守らずのん気に相撲取ってた訳じゃあるまいなぁ。」

火ノ丸
「師匠のおかげで、己の滑稽さに気付けました。
100円玉がワシで、天丼が百千夜叉墜・・・
ワシは今まで一足で直接答えに辿り着こうとしていました。
百千夜叉墜を決める方法が一つじゃない様に、100円で出来ることは・・
食材を買う事だけじゃない。(外でブロロロ・・・という音が)

駿海
「・・・
”心技体”とは人生そのもの。
考えることを怠るな。
お前を育む全てがお前を強くするんだ。

かつてのお題

お前は確かに素直でまじめだが・・
三尾錦を強引に言いくるめるような抜け目なさも実は持っている・・・
お前が出した答えとはなるほど、なかなかスマートじゃないか。」

レイナ「あ!」

天丼屋

火ノ丸
「師匠の今日のお題はこうです。
100円で、天丼を用意しろ・・・
買えとも、作れとも言っていない。
逆に言えば、ワシがするべきは、100円で天丼を用意するところまで。
さあ、お会計お願いします。
師匠!」

駿海
「生意気な口ききやがってこのヤロウ!
文句なしの合格だよ!
火ノ丸!!」

○感想

興奮しました。

まさか100円のお題が、そしてレイナの存在がここまで意味を持っていたとは。

恐れ入りました。

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