火ノ丸相撲 87話 ごほうび

公開日: 

典馬に勝った火ノ丸は・・・

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レイナ
「ちょっとちょっと!
あんまり飛ばしすぎないでよ!

火ノ丸

火ノ丸
「・・・それもあるが、やっぱり昼間の一戦がな・・
全国のレベルの高さを実感したよ。
今回は勝てたが、次も同じ結果になるとは限らん。
うかうかしてらんねえよ。
次ぎあう時は日景はもっと強くなってる・・」

回想。

火ノ丸に負けた後の典馬。

火ノ丸たちが出前の天丼を食べている中、典馬は帰ろうとする。

駿海
「何だよ、もう帰っちまうのかい?
せっかく来たんだ。
飯ぐらい食ってけよ。
俺の天丼やるから。」

レイナ
「ちょっ・・・
何引き止めてんですか!」

典馬
「負けた方がこの場を去る。
そういう戦いだったでしょ。」

駿海
「それはお前らが勝手に言ってたこと・・
俺には関係ないね。
強くなるために何でもするんだろ?
頭でも何でも下げてみりゃ風向きも変わるかもしれねえぜ?」

典馬
「確かに何でもすると言ったよ。
でも大口叩いて負けたから撤回なんて、クソ以下になる。
このプライドまで失ったら、もう土俵に立てねえよ・・・
やめてくれ・・
それにあんたのやり方、まわりくどくて俺には合わなそうだ。
天丼用意したりとかさ。
じゃあね・・・邪魔して悪かった・・・」

駿海
「待ちなよ。
必死な若者を手ぶらで帰したとあっちゃあ、駿海の名が廃るってもんだ。
一つ稽古くれてやろう。

駿海

横綱には一歩及ばずとも、大関という地位も決して軽くはない。
それはお前さん自身が一番よく分かってるはずだろう?
もっと兄貴と向き合えよ。」

典馬
「ったく、年寄りは世話焼きが過ぎるよ・・・」

レイナ
「ホントに・・・
何でわざわざ弟子の敵に塩送るような事を・・
大関か・・
そもそもあんたって、大関とやるために名古屋に来たんだったよね。」

火ノ丸
「ああ・・
じゃが、師匠の下でなきゃ気付けないことが沢山あった。
日景が大関とやって強くなるんなら、ワシはここでそれより強くなればいい。
それだけのことじゃ。」

駿海
「そうだな・・
お前は俺の稽古と大関の稽古、その二つを天秤にかけて俺のところを選んだ・・
ならばお前が選ばなかった道以上のものを、俺はお前に与えなくちゃいけねえよな・・・
身体は温まってんな?」

「はい!」

「よし・・・
今日の稽古は・・・そうだな、長くて10秒ってとこか。」

レイナ
「は!?10秒!?
(いやいや、大関とやるより良い稽古をしようって言って何でいつもより楽になっちゃってんですか!!)

駿海
「・・・俺の時代遅れの不親切なやり方に、よく今日までついて来た・・・
大したもんだ。
そして結果を出した。
そのご褒美をやらねえとな。
来い、お前らも玄関でお出迎えだ。
今日の客には失礼があっちゃいけねえ。
火ノ丸とたった1番取るためだけにわざわざ来てもらった。」

その人物の車が到着。
車から降りると、

レイナ
(う・・・嘘・・・
私でさえ顔は知ってるよ・・)

駿海
「大関以上・・つまりこういう事だ。

横綱

火ノ丸、土俵にひっくり返っている。

レイナ「・・5秒ももたなかったね・・」

火ノ丸
「・・・訳がわからんうちに終わっちまった・・・
何をして・・何をされたのかさえも・・・
うへへ・・」

レイナ
(なんで嬉しそうなのよ・・)

火ノ丸

駿海、横綱を玄関先で見送っている
「今日は無理言ってすまなかったね。
今度ゆっくり飲もうや。」

火ノ丸
「いいんかな・・・
ワシばっかりこんないい思いして・・」

レイナ「え?」

火ノ丸
「柴木山部屋から始まり、元横綱の指導に・・・
しまいにゃ現役横綱じゃ・・
恵まれすぎていて怖くなる。
そろそろバチでも当たるんじゃねえかってな・・・」

それをかげで聞いていた駿海、柴木山親方との話を思い出す。
(恵まれてるか・・・)

回想。

駿海と柴木山親方がバーで飲んでいる。

駿海
「元横綱の俺に稽古をつけろって?
たかが高校生一人に贅沢すぎやしないか。
そんなに気にいってんなら、さっさとてめえの部屋に入れちまえよ。
まあ、元弟子の頼みだ。
見に行くだけはしてやるが、俺がそいつを気に入るとは限らんからな。」

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柴木山
「・・・
さっさと入れちまえ・・・
それが出来たらとっくにそうしてるんですがね・・・
贅沢・・?
いいじゃないですか。
大関と取らせると言って誘い出したが・・・
相手がその弟だってんなら・・
もっと上を見せてやりたい。

柴木山親方

駿海

駿海
「今日の一番・・・
5秒にも満たない僅かな時間だったが、それでもこの体験は必ずお前の役に立つ。
ここまでしてやったんだ・・
俺にもいい夢見せてくれよ。」

火ノ丸
「・・・はい。
まずはこの夏・・・
高校相撲の頂点を取ってきます!!」
(名古屋合宿・・・残る時間はあと僅か・・
みんな・・この恵まれた環境を成果にして帰ろう・・!)

そのダチ高相撲部員の稽古。

みんなプロ相手にヤル気に満ちて・・・いたはずなのだが・・

柴木山親方が腕組みをして
「うーん・・・」

小関が投げられている。

柴木山
「絶不調だね・・・
しかも日に日に悪くなる・・・
初日の元気もすっかりなくなっちまった・・・」

小関

桐仁
「・・・完全に委縮しちまってますね・・・
プロが相手・・・
しかも場所直前で稽古場に漂うこの緊張感に・・・」

柴木山
「・・・心が弱い子だとは決して思わない。
それはIH予選を見ればわかる。
責任感・・重圧・・緊張・・勝利への欲・・
様々な歯車がうまく噛みあった時は、真田君を倒し、火ノ丸にさえ肉薄する程の勝負度胸を見せる。
だがそれを普段の稽古でも出せないようではいかん。」

桐仁
「・・・
石高へ出稽古に言った時も感じたけど・・
アウェイだと固くなって本来の実力が出ないんすよね。
IH予選は毎年あの会場。
だから少しは慣れてたのかもしれないが・・・
全国大会は部長にとっては未知の領域・・・
しかも会場は国技館だ・・・
このまま本番に突入して上手く歯車は噛みあうのか・・・?
全国の相手は甘くない。
下手すりゃ一瞬で大会が終わっちまうぞ。
土俵の中に限らず、普段から度胸をつけるための訓練を何か考えないといけないか・・・」

そばで聞いていた國崎
「・・・度胸ねえ・・・」

國崎
「部長、稽古終わったらちょっと俺につきあえよ。」

「え?」

稽古が終わり、國崎と堀ちゃん、小関で歩いている。

國崎
「よーしつる子!
ちゃんと調べてくれたんだろうな!
さっさと案内しな!」


「千鶴子です。」

小関
「おい國崎・・
堀さんまで連れてどこへ・・・
・・・
ん?」

國崎
「度胸をつけてえんだろ?
だったらいい方法があるぜ。」

小関「え・・?」

國崎
「せっかく名古屋にいるからな・・・
本当は一人で行くつもりだったが・・
部長の度胸試しと偵察と、合わせて一石二鳥・・・いや、一朝一夕の作戦よ!」

小関
「偵察って・・・まっまさか!」

着いたのは金沢北高校相撲部の練習場所。

國崎達

–87話ここまで

次回 火ノ丸相撲 88話につづく

○感想

いくらなんでも覆面した3人組を入れてくれるとは思えませんが・・・

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