風夏 93話 一番に!!

公開日:  最終更新日:2016/02/02

合宿の打ち上げをしている。
グッズも出来上がって、那智は上機嫌である。

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那智

三笠はずっとCDのジャケットを見ている。

那智
「なんだ、お前まだ見てんのかよ。」

三笠
「だって嬉しいじゃないですか。
僕たちの初めてのCDなんて。」

那智
CD

青葉
「いや~照れちゃいますね。
そんなに褒められると。
えへへ~。」

那智
「え?お前が描いたの?」

青葉
「ハイ、社長に言われて。
レコーディングの合間にサラサラッと。」

「マジかよ!!」


「・・けど、ホントにいいCDだと思います。
自分たちで作ったデモテープと比べると、次元が違うっていうか、やっぱりプロが関わるとすごいクオリティーですね。」

天谷お間宮

天谷
「ま、そんな終わった仕事の話なんてどーでもいいわ。
それより何なの、榛名君、アナタは!」


「え・・僕何かしましたか・・?」

天谷
「アー写よ、アー写!!」

優

間宮
「確かにそこだけはどうにもしてあげられなかったわ。
ごめんなさいね。」

優、消え入るよな声で
「イエ・・いいんです。
すいません、ホント。
華がないつまんないボーカルで・・」

沙羅
「ちょっと、酷いじゃないですか!!
そんな言い方しなくても・・」

天谷、沙羅の胸をわしづかみにして
「アンタもアンタよ?
ボーカルに華がないなら、アンタが何とかしなさいよね!
コレはその為に付いてるんでしょ!?

天谷と沙羅

天谷、酔いが回って目が据わっている。
「とにかくね、あんた達には成功してもらわなきゃ困るの!!
何が何でもヘッジホッグスを超えなさい!!
それが私の・・夢・・」

と言って寝てしまった。

優は間宮に質問
「ヘッジホッグスを超えろって・・
どうして社長がそんな事・・」

間宮
「・・あら、何も聞いてないの、君たち。」


「もしかして社長が会社辞めたことと関係あるんですか?」

間宮
「そうね・・かつて天谷は某大手レーベルに勤めるプロデューサーで、私はフリーのエンジニアだったんだけど、よく一緒に組んで仕事をしてたの。
自分たちの確立した成功の方程式に、用意されたアーディストを当てはめていく作業。
それだけでCDは飛ぶように売れ、そしてそれは当然のことだと思ってた。
ヘッジホッグス・・あのバンドが現れるまでは。
彼らの曲を聞いた時は本当に衝撃を受けたわ。
今まで自分たちが作っていた音楽がいかに陳腐で、ただ消費されるだけのものだったかを思い知らされた。

天谷

だけど、会社が彼女に求めるのは今まで通り。
数か月後には忘れ去られるようなくだらない音楽。
それに絶望した天谷は会社を辞め、翌日には自分の事務所を立ち上げたの。
ヘッジホッグスを超えるほどのバンドを、自ら手掛けるためにね・・・
だから君たちは、彼女がやっと見つけた夢であり、希望なの。
残念ながら私は諦めてしまったけど。
出来る事なら彼女には、いつかその夢を叶えてもらいたい。
君たちとならきっと、それができると思うから。」

ここまで話すと間宮は立ち上がる。
「そーゆーわけだから・・
私は先に失礼するわ。
この人のこと、よろしく頼むわね。」

沙羅
「あ・・あの!
兄さんいつも言ってました。
自分たちが売れたのは・・朱音姐さんのおかげだって・・・
あれ・・間宮さんのことだったんですね・・」

間宮

三笠
「社長・・そんな事考えてたんですね。」

那智
「ああ。金に汚いただの強欲女だと思っていたけど・・
意外と熱い人なのかも知んねーな。」

青葉
「社長はすごく厳しいけど、すごく優しい人です。
私は知ってました。」

那智
「じゃあ、違約金5千万って話も・・」

青葉
「それは絶対払わせるって言ってました。」

「すごく厳しいな!!」

優

ただ憧れてるだけじゃ、一生追い抜くことはできないんですよね・・
だったら、越えましょう、ヘッジホッグスを。
ルバードも、望月一檎も、ラビッツも、碧井も関係ない。

メンバー

–93話ここまで

○感想

やっぱ、天谷社長はすごいですね。
石見の胸をつかんでコレはその為についてるんでしょって言い切りましたからね。
石見もそれで怒らないし・・

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