インベスターZ credit.101 阿呆はあきまへん

公開日:  最終更新日:2016/01/09

–中学一年生が提案する、企業が生き残る極意–

道塾学園投資部緊急座談会
”なぜ日本には100年続く企業が多いのか”
の続き。
最後のプレゼンターは財前孝史。

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財前
「100年続く老舗企業経営の極意は、バカを切る、です。」
神代
「バカを切る・・かなり刺激的な発言ですが、その意味を説明してください。」

baka

財前
「世間一般では老舗企業は同族経営で身内に甘く、中でも後継者は世襲制で、代々長男が務めるのが常識と思われていますが、
実はそういう企業は早々につぶれています。
例えば・・・江戸時代よりさらにさかのぼること約1000年、
聖徳太子の命で578年に創業した世界最長寿企業の金剛組。
この寺社建築会社の系図を見るといたるところに養子が入っています。
だからバカが潰すようなこともなく、14世紀の間活動し続けていられるのです。
また、商人の町大阪船場には、息子は選べんが、婿は選べる、という格言があります。
これは船場の商家では代々娘に優秀な婿を取らせ、後を継がせる、女系相続が盛んだったことを意味しています。
たとえ長男でも、デキの悪い息子は経営に一切関与させてもらえなかった。
そのかわり、そういう息子には道楽三昧を許し、歌舞伎や文楽、書や絵画といった文化的パトロンとしての役割を担わせてきました。
三井や住友のような商家では創業者一族が一切経営に関わらず、オーナーとして君臨するのみというところも多かったといいます。
実際の経営はすべて番頭たちが取り仕切っていました。
結論として、血筋にこだわるより企業存続が大事。
この理念を守り通した企業が100年続くのです。
バカな息子は容赦なく切る。そのうえで娘婿、養子、親戚、従業員、同業者など、ありとあらゆる角度からリクルートして後を継がせる。
老舗企業ではこのようなクールな合理的経営が機能していたからこそ世紀を越えて反映し続けたのです。」

神代
「なるほど・・企業経営では後継者問題が最大のネック。
そこを合理的判断のもと、ふさわしい人材を登用し、
適切に対処できる企業がいきのこれるということだな。」

ここから四季報の日本の市場において果たしてきた役割と、支えてきた読者について話し合われる。

80年前に創刊され、現在でも毎号70万部も売れている、隠れたベストセラーの四季報。
市場の監視役としての役割を担っている定期刊行物である四季報。
古くから変化に素早く対応し、道徳心が強く、合理的経営で、存在し続けてきた日本の企業。
そういった企業の情報を網羅することで80年間にわたって株式市場の監督を行い、
投資家と企業の信頼関係を構築してきた四季報。
まさに四季報は世界でも稀なまじめで秩序ある日本の経済社会を作り上げた立役者だと言っていい。

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座談会が終了し、部員たちは帰宅しても財前だけは部室に残り、老舗企業についてもう少し調べたいという。

そこで財前が気づいたことは、老舗企業は上場していないところが多いということ。
実に創業100年以上の企業のうち、98%は非上場。

その理由は圧倒的なブランド力があるから資金調達に苦労しないのだ。
むしろ買収のリスクなど、上場のデメリットのほうが大きい。

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財前
「企業の命ともいえるブランド力。
どうすれば消費者から信頼を得られるようになるんだろう。」
ブランド力の秘密はどこにあるんだろうか。

–101話ここまで

○感想

老舗企業は同族経営ではなかったんですね。
血筋にこだわるより企業存続。この合理性が生き残りの秘訣ですか。
それにしても日本に世界最長寿企業があり、それが聖徳太子の命で創業されていたとは・・・。
ここ、一番驚いたかも。(wikiで金剛組調べました。)

次回のサブタイトル、実は日本はブランド大国だった!?
となっています。

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