コウノドリ TRACK1(ドラマ1話の原作)受け入れ拒否

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ピアニスト”ベイビー”
年齢経歴は不明。わかっているのは児童養護施設で育ったということだけだ。

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彼のライブは2時間以上ピアノを演奏する夜もあれば、開演わずか10分で椅子から立ち上がり、激しくピアノを弾き、ステージから消えてしまう夜もある。

そのピアニストの正体は・・・
鴻鳥サクラという名の産科医である。

聖ペルソナ総合医療センター。
女性スタッフたちがベイビーの話題で盛り上がっている。
そばでカップ焼きそばポヤングを食べながら聞いていたサクラ

「アハハハ、何を隠そう、僕がその”ベイビー”なのだ。」

下屋
「はいはい。」

電話が鳴り、救急車からの受け入れ要請。
患者は陣痛が来ている妊婦。週数はわからない。

未受診妊婦である。

もう5つの病院に受け入れを断られて、1時間以上動けない状態である。

電話を受けたサクラは受け入れる旨を伝えた。

スタッフに向かってサクラ
「緊急搬送。未受診妊婦だよ。
ソーシャルワーカーさんにも来てもらって。」

医療スタッフ

下屋
「ちょっと待ってください!
NICUは確か満床で・・
それに!
もしも何かあったら、ちゃんと診察を受けていた患者さんの赤ちゃんに影響が出ます!」

サクラ
「わかってるよ。
でも未受診なのは母親のせいで、おなかの赤ちゃんは何も悪くないだろ。」

妊婦搬入

未受診妊婦を受け入れる病院のリスクは大きい。
その妊婦がウィルス性肝炎やAIDSなどの感染症だった場合、医師や助産婦看護師などの医療スタッフにとってその妊婦はとても危険な患者となる。

赤ちゃんは無事生まれた。

母親(矢野)は、助産師におめでとうございますと言われても、呆然としてる。

付き合っていた男に妊娠を告げた時に、「本当に俺の子か?」と言われたことを思い出していた・・・

ソーシャルワーカーが話を聞いたところだと、無保険、家賃滞納、パートナーとは連絡が取れない、父親、母親共に連絡が取れないという状況らしい。

その日の晩、看護師が回診に行くと、矢野のベッドはもぬけの殻となっていた。

矢野はまだ痛むお腹を抱えながら、病院を抜け出そうと非常口を出たところ、ベンチに腰掛けて休憩中のサクラに見つかる。

「あれ?矢野さん。こんな時間地どこ行かれるんですか?」

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病院の一室。

矢野
「ごめんなさい!お金がなかったから。」

向井(ソーシャルワーカー)
「だったらなんで相談してくれないの?
せっかく赤ちゃんが元気に生まれて、今後のことも相談してもらおうと思っていたのに。
そもそもなんで1度も受診しなかったの?
お金のことが心配だったのなら、母子手帳をもらえば無料のチケットがついてくるし、出産費用だって、払えそうにない人には、ちゃんと生まれる前に申請すれば、出産費用を肩代わりしてくれる助産制度もあったのよ。」

矢野
「知らなかった・・・
私、パニクっちゃって、借金もあって・・保険料も払ってなかったから、役所にも行きづらくって・・
誰にも相談できなかったんです。」

サクラ
「それは・・・赤ちゃんにとっては理由になりません。
未受診ということは、医学的にも状況的にも、確実に赤ちゃんの命は危険にさらされるんです。
あなたのしたことは、お腹の赤ちゃんを、虐待していたと同じことなんです。」

矢野
「なんであんたにそこまで言われなきゃならないの!?
自分が生きていくだけで精いっぱいで、貢いだ男にも逃げられて。
降ろすお金もない。生んで育てる自身もない。
でも、お腹がどんどん大きくなって。
赤ちゃんが動くたびに、不安になって、気持ち悪くなって・・
お腹さすりながら、お金があったら、私だってちゃんと生んで育てられたのにって・・・
医者なんかやってるあんたに!
そんな人間の気持ちなんかわからないんだよ!」

サクラ
「わかりません。
未受診妊婦の飛び込み出産は病院にとて迷惑でしかありません。
できれば関わりたくないんです。
しかし、生まれようとしている赤ちゃんが、目の前にいれば、僕らは全力で助けます。
矢野さんも、赤ちゃんを助けたかったから、救急車を呼んだんじゃないんですか?」

矢野
「でも・・・無理なんです。育てられないよぉ・・・」

矢野

サクラは新生児室にいる矢野の子供に話しかけている。

「キミは乳児院に入ることになったよ。
きっと、キミにはこれから人の何倍・・何十倍も辛いことがあるかもしれない。」

ここでサクラは小学生の時に、施設の子だというだけで、心無い言葉を浴びせられ、いじめられていた過去を思い出す。

そして、ある日、施設の先生に言われた言葉をそのまま目の前の矢野の赤ちゃんに話しかける。

「これからも人の何十倍も辛いことがあるかもしれない。
でも・・・人一倍幸せになることはできる。」

その時、赤ちゃんは撫でていたサクラの親指を小さな手で握り、微笑んだ。

サクラ
「負けるなよ。」

生まれてくる赤ちゃんが全て望まれた命だとは限らない。

ただ、このペルソナで働いている人たちは皆、生まれてきた全ての赤ちゃんに「おめでとう」と言ってあげたい。
そう願っている。

–1話ここまで

○感想

困窮者を救う制度があっても、それを知らないために、どんどん追い詰められていく。

出産に限らず、解決の難しい問題です。

この機会に、母親が生活を立て直せるよう、願うだけです。

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