コウノドリ TRACK4 (ドラマ5話の原作)未成年妊娠-前編

公開日: 

※ネタバレしています。ご注意ください。

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人工妊娠中絶
産科医は医師の中で唯一生命を奪う権限が与えられている。
小さな命を助けるために全力を尽くすこともあれば、その小さな命を絶つのに手を下すこともある。

日本では年間20万件以上の人工妊娠中絶が行われている。
これは年間出産件数のおよそ5分の1だ。
人工妊娠中絶が認められているのは、母体保健法という法律で、母体の健康上の理由、経済的な理由、あるいは強姦などの暴力行為による場合に行うと定められている。

最近増えている未成年の中絶。

そしてまた・・・

サクラの診察室に女子高校生(野村ミホさん)の妊婦が来ている。

ミホ

すでに13週に入っている。

産めないし、相手もわからないという。

実際には外で相手の高校生(タカシ)が待っている。

タカシの回想

ミホに赤ちゃんができたと打ち明けられると、当然困惑する。

タカシ

しかし、ミホは状況的に無理だから、最初からおろすつもりだったという。

タカシが、ミホのことは大事に思っているから、大人になったら・・・と言いかけると、

ミホ
「わかってるから、そんな困った顔しないでよ。
半分は自分の責任だし。
そうだ。ベイビーのチケットありがとう。すごくいきたかったんだ。」

タカシ
「ごめん。」

ミホ
「うん。タカシに迷惑かけたくないし、今から病院行ってくるね。」

相手もわからないし、親にも知られたくないというミホ。

サクラは中絶を行う際の手続きを説明する。

未成年者・・・特に中・高校生が中絶手術を行う場合は、パートナーの男性とご両親の同意書が必要になる。
また、パートナーが未成年の場合、その両親の同意も必要になる。
人工妊娠中絶には、初期中絶と中期中絶がある。
初期中絶は、12週未満までに行われるもので、1日で終わる手術。

妊娠12週から22週未満までに行われるのが、中期中絶(ミホの場合はこちら)。
中期中絶は、子宮の入り口を拡げて、人工的に陣痛を誘発させるので、通常の分娩と変わらない。
中期中絶は終わった後、役所に届けなくてはならない。
そして、火葬許可証が発行され、指定された日時に赤ちゃんを火葬しなければならない。
これらのことからわかるように、中期中絶はお産である。
したがって、両親に内緒にして、危険性のある人工妊娠中絶を、何の責任も取れない未成年の意志だけで行うことは、絶対にできない。

帰りに、サクラがミホに赤ちゃんのエコー写真を渡すと、

ミホ

ミホは外に出ると、タカシに13週だったと告げ、一緒に帰っていった。

サクラはその様子を診察室の窓から見ていた。

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サクラの診察室にミホと両親が来ている。

両親
「先生、お願いします。」

サクラ
「ミホさんも、それでよろしいですか?」

ミホな無表情に
「中絶します。」

サクラが中期中絶の説明をして、状況によっては開腹手術になることもあると話すと、

母親
「なんでもっと早く気付かなかったの?」

サクラ
「ミホさんは生理不順だったようなので、そういう人は妊娠に気づきにくいというのはよくあります。」

父親
「先生、娘は相手がわからないと言っているんですが・・」

サクラ
「基本的には相手の同意も必要です。
相手が未成年なら、その両親の同意も必要です。」

父親
「そこをなんとか・・お願いします。」

サクラ
「わかりました。」

診察があるので、ミホを残して、両親は待合室へ。

サクラ
「ミホさん、さっきの説明で、大事なリスクを一つ言い忘れていました。
それは、あなたの精神的なものです。
中期中絶に麻酔は使いません。
本来なら赤ちゃんに会うための痛みを、そうではないのに、耐えなくてはなりません。
しかし、それで終わりではなく、出産と同じように、母乳が出ることが多いです。
中絶の同意書はただの紙切れかもしれませんが、おなかの赤ちゃんの父親の欄が空欄だということは、あなたが一人でそれらを背負ってしまうことだと、僕は思います。
もしも、おなかの赤ちゃんの父親が、昨日病院の外で待っていてくれた彼なら・・
もう一度彼と、お互いの両親としっかり話をして、同意書にサインをもらってきてくれませんか。」

一方のタカシ。
タカシの家は、ラーメン屋を営んでいる。
母親はおらず、父親一人で切り盛りしている。
その父親にタカシは、話がある、と言って、事情を説明する。

父親
「・・たく。行くぞ。」

タカシ
「え・・・行くって・・・」

父親
「相手の娘の家に決まってんだろ。バカ息子が。」

ナースステーションで下屋がサクラに
「相手のサインがなくても中絶するって言っちゃったんですか?」

サクラ
「うん、言った。」

下屋
「また~。ウチは相手の同意がないと中絶はできないんですよ。」

サクラ
「大丈夫。きっともらってくるよ。」

–未成年妊娠-前編ここまで

○感想

この手の話はドラマとかでよく目にしますが、詳しい制度面はよく知りませんでした。

漠然と、中絶できるのは3か月までなんて思っていましたし。

双方の家族の話し合いはどうなるのかは、後編で。

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