クダンノゴトシ 4話 馬場あゆみ 其ノ一

公開日:  最終更新日:2015/10/04

-辰巳の不幸から2日・・誰一人現実を受け止めきれぬまま、今、別れの刻–

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辰巳

3月1日。辰巳の葬式会場。

葬儀が終わり、サークルメンバーが集まっている。
馬場あゆみの姿はない。

メンバー

伸司
「あゆみの奴・・メールの返信ないのか。」


「昨日も行ったけど出てこない・・・電話も。」

洋太
「おいおい、それって・・」


「ラインの既読はされてるから・・変なことにはなってないと思うけど。」

伸司
「辰巳の事故からたった2日だ。仕方ないな・・」

洋太「そっとしといた方がいいってことか?」

あゆみ
「でも・・病院で姿消しちゃったまんまなんだよ?
心配だよ・・」

伸司
「明日、みんなであゆみの家に行ってみよう。」

3月2日。あゆみのアパートの玄関前。
玄関チャイムをならし、呼びかけてみるが、返事はない。
今日はラインも見ていないらしい。
マンションの管理会社に話そうかという話になっている・・
光が皆のもとを離れ歩き出す。

「ちょっと心当たり見てくる。」

あゆみは大学校舎の屋上から学生たちのサッカーを見ていた。
以前、密かに辰巳のことを見守っていた場所だ。

あゆみ
「辰巳・・私も好きだよ。」

サッカー

あゆみ

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光があゆみを見つけ、屋上まで全速で駆け上がる。

光

あゆみ
「光・・・なんで・・ここがわかったの・・?」


「あゆみ・・いつもここから辰巳のこと見てたよな。」

あゆみ
「・・・」


「たまに・・俺も1人でここにきてたからさ・・なんとなくここかなって・・」

あゆみ
「来ないで!」

2人

あゆみ
「あの晩、病院で、辰巳が私のところへ来たの。」


「え?」

あゆみ
「牛の姿になって。私の命はあと7日だって言ってた。
怖くはなかったんだ・・だって辰巳だもん。
でもね、辰巳・・・泣いてた。」

牛

あゆみ
「きっと1人で寂しいんだよ・・だから・・」


「違う!!
あゆみ・・お前が知ってる白石辰巳はそんな男か?
好きな女が自ら命を絶つことを望む男か?違うよな?」

あゆみ
「辰巳が言ってた通りだ・・光はいい奴だって・・
そうだよね・・バカなことはやめる・・
辰巳は私がこんなことするのは絶対嫌だもん・・」


「そうだよ。さ・・早くこっち来い。」

と光が手を差し伸べ、あゆみが光の方を向いたそのとき、あゆみの足が滑り、あゆみは仰向けに落ちていった。

あゆみ


「あゆみっ・・・」

あゆみ

届かなかった救いの手。
安らかな笑みを携え、今、愛した男のいる世界へ・・

–4話ここまで

○感想

牛の予言の期日までまだ日があるので、一命はとりとめるのでしょうか。
下に植え込みが見えますし。
最期の、「今行くよ」がどうしても気になってしまうのですが・・

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