ニセコイ 203話 ハジマリ

公開日:  最終更新日:2016/02/01

コンテストの最中、いなくなってしまった春を廊下で見つけた楽。
王子様の話の続き。

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「知ってるんです。
あの王子様の正体が先輩だって事・・もうずっと前から・・・」


「え・・あ・・いや、何言ってんだよ春ちゃん。
オレがあの王子様なワケ・・・」


「お姉ちゃんに確認もしました。

ペンダント

先輩が今でも王子様のことを黙ってるのは私の事を気遣ってくれてるから。
全く、どこまでもお人好しなんですから・・
ゴメンなさい先輩、今まで黙ってて。
本当はすぐにでもお礼を言わなきゃいけなかったのにずっとイジワルな態度ばかりして・・
私、先輩が本当は優しい人だって知ってます。
もう変な噂で誤解したりもしてません。
先輩は私がずっと探していた大好きな王子様だった。
だから、だからね先輩・・・!
・・・まあだからと言って先輩を好きかと言うと話は別なんですが。
正直ガッカリしましたよ、先輩が王子様だって分かった時は。
せっかく素敵な出会いが出来たと思ったのに・・
アレ?なんですかその顔・・もしかして何か期待しちゃいました?
勘違いしないで下さい。
あれは誤解とすれ違いが起こした事故みたいなものなんですから。
女心はそう単純じゃないんです!」


「オレは何も言ってねーだろ!?」


「そうですか?それにしては顔が赤いですけど」


「なっ・・・」


「でも感謝してるのは本当です。
言えるきっかけが出来て良かったです・・
そういえば桐崎先輩とのニセモノの関係も知ってますよ。」

楽「ええ!?」


「ちなみに情報源はお姉ちゃんでは無いですし、秘密を広めたりもしてないので安心して下さい。
だから先輩、お姉ちゃんをよろしくお願いします。」


「!」

春

先輩ヘタレなんですから。
きちんと言葉にしないと伝わりませんからね。 
ではそろそろ戻りましょうか。」


(・・・お姉ちゃんをよろしく・・か・・・)


(・・これでいい これでいいんだ・・・)

2人で会場に戻ると・・

小咲、目を回している。
「・・・あ!春・・!良かった~戻って来てくれて・・!
お願い助けて~。
ここがどうしても上手く行かなくて~。」


「・・これ、手順がメチャクチャじゃないですか。
先輩こんな初歩的なことも分からなかったんですか?」


「う・・面目ない」


「まず完成形のイメージを共有しましょうよ。
うぐいす餅をベースにするわけですからまずこれとこれを用意して・・
きな粉をまぶすタイミングは・・」


「おーなるほど」

小咲
「すぐ準備するね。
いや~春がいるとやっぱり頼りになるね。」


「知識の幅広さじゃやっぱり敵わないしな。」


「・・ほめても何にも出ませんよ。
さあ!時間もないしマッハで作りますよ!」

「了解!」

3人

和菓子屋おのでら。

ショーケースに和菓子コンテスト金賞獲得のポスター。。

金賞


「どーよ見てよコレ、ウチの娘達が作ったのよ。
ねぇ見てよホラ!」


「菜々子さん、それ昨日もきいたよ。」

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学校から帰宅する途中の春と風。

2人並んで土手に腰掛けている。


「・・ふ~ん、進路決めたんだ春 良かったね。」


「うん、とりあえずこっちに進んでみようかなって・・
先輩やお姉ちゃんに背中を押して貰えた気もするし、私も前に進まないといけないしね。」


「ふ~ん、いいんじゃない?
春らしい進路だと思うよ。
それで?
話したい事って?」


「うん ・・ゴメンね風ちゃん。
私・・今まで風ちゃんにハッキリ言えなかった事がある・・」


「うん・・?」

春と風

「好きだったの、ずっと。」

風、訳が分からずに真っ赤になっている。

風

春と風

春、始まりの季節 ─

そして何かが始まる為に何かが終わる季節 ─

楽、春と待ち合わせをしているようである。
「・・珍しいな、春ちゃんがオレに試食を頼むなんて・・」


「セ~ンパ~イ!」

楽が振り返ると
「お、春ちゃん おは・・・」

春

「・・・なんですか?スットンキョウな顔して。」


「いや・・だって・・髪・・・」


「ああコレですか、色々あってバッサリイッちゃいました。
私、自分の進路決めたんですよ。
高校卒業したら職人さんの元に弟子入りしようと思って。」


「でっ・・・弟子入り!?」


「はい、お父さんに相談したら知り合いに良い職人さんがいるからって。
良い和菓子職人になりたかったら外の技術も学んで来なさいと。
なので気が早いようですが、料理の道へ行く以上、髪は短い方が良いと思って。
似合いますか?」


「・・・ほめても怒らない?」


「怒りません怒りません。まだ気にしてたんですか。」


「超似合う!!そもそも春ちゃん元が良いからな!
なんだか大人っぽくなった気がするぜ!?」


「・・・ありがとうございます。
では早速ですが新作を作ったので食べて見て下さい、なかなかに自信作ですよ?」

「おー!!うまそー!!」

楽、食べてみて
「! んん~!!うま~い!!」


「・・おいしいですか?」


「おうスゲーよコレ!
香りも良いしマジでうまい!!
かけ値なしに今までで1番うまいと思うぞ!?」

春は、前に風に言われた言葉を思い出す。

”スランプ?じゃあ一条先輩のせいだ。”


「・・・おいしかったんならいいんです。
ならきっとそういう事だと思いますから。」


「?」


「じゃあ私はこれで。
今日もお店の手伝いありますから。」


「え、もう行っちまうのか?」


「ねえ先輩!
私・・きっといい職人さんになりますから!
先輩がくやしくって泣いちゃうくらい美味しい和菓子作りますから!
だからその時は・・・」

その時、突然風が吹いて、春のスカートがめくれる。

春と楽


「あ・・・うん。
いや・・オレやっぱそのくま、良いセンスしてると思・・」

パーンッ!

–203話ここまで

○感想

春ちゃん、いろいろ吹っ切れてよかった。

くまもみたかったな・・

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