ニセコイ 205話 ソウヨブ

公開日: 

前回最後、ポーラが
「明日はこれを着ていきなさい」
と言って鶫に渡したものとは・・

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鶇の制服姿。

鶫

クラスメイト達
「おおお・・・!!」

千棘
「・・・どうしたのつぐみ、そのカッコ・・・」


「いえその・・・いつもの服が洗濯中で仕方なく・・・」

小咲
「わぁ?
なんだか新鮮だね。
1年生の時以来かな。」

るり
「てゆーか女子の制服持ってたんだ。」


「一応編入時に購入はしていたんですが・・・
着る必要を感じなかったので・・・」

小咲
「やっぱりすっごく似合ってる!
ずっと着てくればいいのに!」


「いっ・・・!
いえこれはたまたまですから・・・!
ホントたまたま・・・!」

鶇は楽と目が合うと
「なっ・・・なんだ、ジロジロみるな!!」


「ええ!?
いやだって・・・
そんな珍しい事してたらそりゃ見るだろ。
なんでオレだけ怒んだよ。」


(くっ・・・やはりこんな物着てくるんじゃなかった・・・)

前日、ポーラに制服を渡された時。


「なっ・・・!
なぜ私がそんな物着なくてはならんのだ!?」

ポーラ

ポーラ
「男を落としたいなら攻めて攻めて攻めまくるのみってジェシカ姉も言ってたわ!
なんならこのジェシカ姉に貰った下着も着けてく?
ポイントはさりげないタイミングでのチラ見せだって・・・」


「おいなんだその下着ただの紐じゃないか!!
誰がそんな物・・・」


(全く・・・あまりの勢いに押し切られてしまったが・・・
ポーラの奴め・・・
いくらお嬢達が恋人ではないと分かった所で、そんな風に切り替えられるわけないではないか。
私は未だに信じられないくらいなんだ・・・
だいたいお嬢達はまだ1年近く恋人のフリを続けなくてはならないわけで
もしその間に何かあってはお嬢に迷惑がかかるし、何かするのであっても高校を卒業してからゆっくりと・・・

鶫


(別に私はこんな男とどうにかなりたいわけではないし。
だいたい奴はお嬢の恋人で・・・ 
ん?だからそれが恋人じゃなくて・・・えーと・・・)

楽「・・・なぁつぐみ」

鶫


「うっ・・・すまない・・・
どうした一条楽・・・」


「いや・・・どうしたっつーか・・・
大丈夫かお前・・・そんなに殺気立って・・
日直の仕事、今日オレ達だから。」

鶇、血の気が引く。
「え」

鶫と楽


(くっ、どうして今日に限ってこんな・・・
こいつと2人で日直なんて・・・
くそっ・・・!
全部ポーラが悪いのだ・・・!
あいつのせいで無駄に意識してしまうではないか!
その上こんな格好までさせられて・・・
というか・・・
この格好をこいつに見られていると思うと猛烈に恥ずかしい!!
だいたいなんだこの制服、スカート短すぎるだろう!!
なぜ皆こんな丈で平気なのだ!?
うう・・・あまり考えるのはよそう・・・
意識しなければこんな物・・・)

階段の前で立ち止まる鶇
「ハッ!!」


「・・・ん?どうした?」


「・・・いやなんでもない、先に行っててくれるか?
すぐ追いつく。」


「ああ・・・そう・・・」

鶫


「えええー!?
ちょちょちょ何やってんだお前ー!?」


「いや気にするな。
大事を守る為、小事を犠牲にしているだけだ。」


「はあ!?
いや言ってる意味分からんけどなんか犠牲多めじゃない!?
・・・どうしたんだよ、今日のお前ちょっと変だぞ。」

楽と鶫

鶇、真っ赤になってしまう。


(ん!?なんかヤバイ予感が・・・)

鶫に殴られて校舎の屋根を突き破り、飛んで行ってしまう楽。

二人は花壇の手入れ中。


(・・・なんなんだ私はー・・・
触れられるだけでドキドキして、側にいるだけで苦しくて・・・
確か前にもこんな事・・・

回想

鶫、大声で独り言
「だから違いますってそれは・・・!」


「・・なぁつぐみ、やっぱり今日帰ったらどうだ?
絶対変だって。」


「だっ!!大丈夫だと言ってるだろ!!
心配無用だ!!
・・・そういえばお嬢はどうしたのだ?」


「あいつなら先生に呼ばれてたよ。
進路の話だと。」


「ああ・・・そういえばまだ悩まれていたな・・・」


「・・・あ、いけね。
マルゲリータのエサ切れてるんだった。」

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二人は買い出しに。
並んで歩いている。


「・・・買い出しくらい1人で行くのに。」


「くどい。手伝うと言ったろう。
(はぁ・・・私は一体どうしたいんだ。
自分で自分の事が分からない。
むしろ逆に私と一条楽がその・・・
恋愛をしたらどうなるのだろう・・・
私はその状況を喜ぶのだろうか・・・)」

鶇は楽と付き合った時の状況を想像してみる。


「おはようダーリン、待った?」


「おはようハニー、今来たとこだぜ。」


「もぉ~、ウソばっかり。
さっきから待ってたの見てたぞ。」


「アチャ。見てたのかい?
じゃあ君も早く来てたって事・・・?」


「ウフ。あなたに早く会いたかったから。」

楽「こいつぅ~」

「アハハハハ・・・」

考えながら声が漏れてしまっている鶫。


「おい、つぐみ、前・・!」

鶫「え」

鶫

楽は鶫(足に包帯)を背負って歩いている。


「・・・なんかものすげぇデジャブを感じるな。」


(消えたい。
爆散したい・・・
なんて無様な・・・)


「お前、女の格好だとドジするジンクスでもあるのか?」


「うるさい黙って歩け!
(うう・・・私はいつからこんな情けない人間になったのだ。
こいつに出会う前はこんな風じゃなかったのに・・・)


「なぁつぐみ。
昨日の事だけど・・
・恋人のフリのこと、ずっと黙ってて悪かったな。
2年以上も騙してたんだ。
やっぱ・・・ショックだったか?
千棘の奴もずっと心配してたよ。」


「・・・もういいと言っただろう?
確かに驚きはしたが仕方ない事だと理解している。
それでお嬢や貴様を責めようなどとは毛頭思わんよ。
むしろこちらが謝りたいくらいだ。
2人からすれば、私はさぞ疎ましい存在だったことだろう・・・」


「んな事ぁねぇよ!
確かに気を遣わなきゃなんねぇ場面はあったけど、お前が千棘を大事に思ってんのは伝わってたし。
お前がいてくれて助かった瞬間の方が何倍もある!
邪魔だなんて思ったことはねぇ!
むしろ感謝してるよ。」

鶫


(貴様は・・・本当に真っすぐだな いつも・・・
2人が恋人でなかったのは確かにショックだったが。
でも・・・やはり貴様は貴様なのだな・・・)

楽「?」


「・・・なぁ一条楽。
貴様に少し相談がある。」


「ん?おぅ、なんだ?」


「これは私の知り合いの話なのだが、彼女は今まで誰かに恋をした事が無いそうだ・・・」


「え!!相談って恋愛相談かよ、大丈夫なのかオレなんかで・・・」


「なんだ。
貴様だって私に相談しただろう、嫌なのか?」

楽「いや・・・」


「だがそんな彼女に最近とても気になる異性が出来たそうだ。
だが・・・それが恋なのかどうかが分からない。
どうすればそれを確かめる事が出来るだろう・・・」


「・・・確かに・・・そいつは難しいよな・・・
人に“そうだ”って言われても分かんねぇ時だってあるし。
ましてや恋をした事無いんなら分かんなくもなるよな。」


「・・・なんだ?
随分それらしい事を言うではないか。
経験があるのか?」


「いや・・・半分は想像だけどな・・・!
その子はどういう風に相手が気になるって言ってんだ?」


「ん?そうだな・・・
見てしまうんだ、いつも・・・
同じ空間にいるといつの間にか自然と目で追いかけている。
そいつと話すと胸がドキドキしていつもの様にふるまえなくて。
そいつの事を考えるとイライラしたり悲しくなったり・・・
ずっとそいつの事を考えてしまうんだ。
いつも苦しくて、切なくて。
もうどうにかなってしまいそうで・・・」

鶫

鶫


「そいつの事はよく知らんけど、そんだけ揃ってりゃもう恋だろ。
10人に聞いたら10人そう答えそうなもんだけど・・・」


「・・・そう・・・なのか・・
これを “恋” と呼ぶのか・・・」

–205話ここまで

○感想

いや、もう、甘酸っぱいですね。

読んでてちょっとこそばゆくなります。

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