ニセコイ 206話 イツカハ

公開日: 

足を怪我して、楽に背負われて学校に戻る鶫。
その道中、鶫は自分の友達に置き換えて、自分の気持ちを楽に話す。
「ずっとそいつの事を考えてしまうんだ。
いつも苦しくて、切なくて。
もうどうにかなってしまいそうで・・・」

スポンサードリンク


「それはもう “恋” で良くねぇか?
10人に聞いたら10人そう答えそうなもんだけど・・・
そいつの事はよく知らんけどそれだけ揃ってりゃもう恋だろ。
むしろお前はそう思わねぇのか?」


「・・・いや 私もそう思うよ」


「だろ?じゃあ早速その子に教えてやれよ。
つっても簡単に受け入れんのも難しいかもしんねーけど。
しかしその子、本当にそういう経験が無かったんだな~」


「・・・ああ、そうなんだ。」
(不思議だ あんなにずっと受け入れ難かった事が・・
今はこんなに胸に馴染んでいる。
ずっと 恋をしていたんだな・・・この男に・・・)


「・・・ん?
おい大丈夫か?
なんか顔赤く見えるけど・・・」


「なっ・・・うるさい気のせいだバカ者、前を見て歩け!さっさと帰らんと日が暮れてしまうぞ。」


「えー・・・なんでそんな怒る・・・」

校門の前まで来ると・・・

千棘
「あ、ようやく帰ってきた。

千棘


「よー千棘、もう面談終わったのか?」


「お嬢・・・!いえこれは私の不注意で・・・!」

千棘
「へ~珍し。
それでおんぶして貰ってたの?
変なとこ触ったりしてないでしょーね。」


「してねーよ!」

千棘
「なんかこのあと雨降るみたいよ?
先生が早めに帰った方がいいって。」


「マジ!?すぐ仕度してくる!」

帰宅中の3人


(・・・しかし自分の気持ちが分かった所でどうすればいいのだろう・・・
2人はまだ恋人のフリを続けなければならないわけで。
今想いを伝えた所で迷惑にしかならんだろうし・・・
そもそもお嬢は私が一条楽を好きだと言ったらどんな顔を・・・)」

千棘

予報通り、雨が降り出し、雷が鳴る。

千棘は部屋で音楽を聴いている。

そこに鶫が来る。


「お嬢、ちょっとよろしいですか?」

千棘
「あ!つぐみちょうど良かったわ!
ねぇ良かったら今日一緒に寝ない?
今日雷多くてなかなか寝つけな・・・」

鶫の様子が少し変である。

千棘
「・・・?
つぐみ・・・どうかしたの?」


「すみませんお嬢・・・
実はお嬢に1つだけ確認したい事がありまして。
答えたくないのなら答えなくとも良いのですが・・・」

千棘「?」

スポンサードリンク


「お嬢は本当に一条楽の事を何とも思っていないのですか?」

千棘、顔を真っ赤にして
「・・・なっ・・・あああ当たり前でしょそんなの!
き・・・昨日も言ったでしょ!?
あいつとはただ仕方なく恋人のフリをしてただけで。
そうじゃなきゃなんであんなヤツ・・・」

千棘

千棘
「何とも思ってないわけじゃない。
最初は本当に何とも思ってなくてむしろ嫌いだったんだけど・・・
でもだんだん少しずつだけど、あいつのことが分かっていく度、少しずつ気になるようになってって。
それで・・・」

千棘


「・・・やはりそうでしたか。
一条楽の方は分かりませんが、私の見ていたお嬢のあの幸せそうな笑顔がウソではなくて・・・少し安心しました。
私はあの笑顔が好きです。
応援しますよ。
届くといいですね、一条楽に・・・
では私はこれで。
寝具を取ってきますね、それと紅茶と・・・」

部屋を出ていこうとする鶇

千棘
「つぐみ!
・・・ウソついててゴメンね。
怒ってる?」

鶫

翌日の放課後。

強めの雨が降っている。

教室に1人でいるのは楽。

鶇がそこに来て
「ん?一条楽、お嬢を見てないか?」


「ああ、あいつならまた先生に呼ばれてたぞ。
今待ってるとこだよ。」


「そうか、なら私も待とう。」


「・・・止まねーな雨・・・」


「・・・そうだな・・・
・・・そういえば一条楽、昨日の話だが。」

楽「ん?」


「例の相談についての件だ。
そいつが礼を言っていたぞ、ありがとうとな。」


「ああ、その話。
まぁ何にせよ気付けて良かったんじゃねーの?
役に立てたなら何よりだよ。
上手くいくといいなその子、応援するよ。
役に立てたなら何よりだよ。」」


「そうか・・・ならそう伝えておこう。」

鶇は楽の背後に立ち、
「・・・そういえばその子から伝えて欲しいと言われた事があったな。」


「ん?なに・・・」

鶫は楽の両耳をおさえて

鶫と楽

ずっと自分の気持ちが分からなかった。
でも・・・今なら分かる・・・」


「え・・・なんだって・・・!?
これじゃ聞こえねって・・・」


「貴様が好きだ。
貴様の側にいると胸が高鳴る。
幸せな気持ちになる・・・
でも・・・やっぱり私はお嬢が幸せでないと笑えないんだ。
あの笑顔を守ることが私の使命で、私の幸せなんだ。
だから・・・」

鶫

ありがとう一条楽 私に恋を教えてくれて。」

鶫は楽の耳をふさいでいた両手を離す。


「・・・ったくいきなり何すんだよ。
今なんて言ってたんだ?」

鶇「さぁな。」


「ん!?あれ!?
お前ちょっと泣いて・・・!?」


「気のせいだろう。
さぁそろそろ帰る用意をしないとお嬢が戻ってくる頃だぞ。
それにほら 雨が・・・」

雨あがり

空に心に射す光は
柔らかく優しく・・・

–206話ここまで

○感想

切ないな~、鶫。

鶫の雨は、上がってないと思うけど・・

スポンサードリンク

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP ↑