ニセコイ 208話 アコガレ

公開日: 

迷子の女の子に話しかけられた集とるり。

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女の子
「hm・・・Do you know where my mommy and daddy are?」

迷子の女の子


「えーとこれはいわゆる迷子てヤツ・・・?」

るり
「多分・・・」


「しかも外国の子っぽいね。
今の英語でしょ?」

るり
「歳はウチの双子くらいかしら」


「あーそういえばるりちゃんち双子いるんだよね、5才くらいの。」

るり
「そうだけど・・・何で知ってるの」

るり

女の子
「そうなの・・・
パパとママどこにもいなくなっちゃって・・・」

るり
「そう・・・あなたお名前は・・・?」

女の子「ローサ・・・」


「・・・かっくい~。英語話せるんだ~」

るり
「フッ・・・私には優秀な講師陣が付いてるからね。
少々の日常会話なら。」

※定期的に特別授業をやってるらしい

るり
「いつはぐれたの?」

「・・わかんない。」

「どこから来たか覚えてる?」

「・・・」

「はぐれてから結構歩いた?」

「・・・うん・・」

るり
「・・・困ったわね。迷子になった時はその場から動かないのが鉄則なんだけど。
これじゃ、親御さんの方から見つけるのは期待できなさそう。」


「交番もちょっとどこも遠いねぇ。
こうなったら仕方ないね、オレ達で親御さんを探してあげようよ。」

るり
「・・・簡単に言うけどねぇ」

集はローサの写真を撮り始める。
「だって困ってる女の子を放っておけないでしょ!?
しかもこの子べっぴんさんだし誰かにさらわれちゃうかも~」

るり
「あんたにね。
まぁ探すのは別に構わないけど。
ちなみにあなた、この子が男の子だった場合どうしてた?」

集

るり
(・・・面倒な事になったわね でも・・・話題がそれて良かったかもしれない。
“舞子君はまだ先生のことが好きなの?”
どうして私 あんな事・・・)

るり
「・・・さて探すにしてもどこを探せばいいかしら」


「そうだね・・・
基本的には交番に向かいながら近くにある外国の観光客から人気のありそうな場所を回ってみるのはどうかな。」

るり
「そうね、そうしましょうか。」

とりあえず3人は神社に向かう。

るり
「・・・どう?
この辺りに見覚えある?」

ローサ
「・・・う~ん・・・
よく・・・分かんない・・・」

るり
「・・・よく思い出してみてくれる?あなたの記憶だけが頼りなのよ」

ローサ
「・・・う~ん・・・ うっ・・・
パパとママ・・・私をおいて帰っちゃったのかなぁ(泣」

るり
「うっ・・・いやいやそんなわけないから。
とにかく落ちついて 人生落ちつきが肝心よ。」
(うう・・・どうしたら・・・)

何処か行っていた集が戻ってくる。

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「ローサちゃん!ローサちゃん!
ほーら見てごらん お兄さんがとっておきのプレゼントをあげちゃおう。

マッピー君

るり「・・・マッピー君?」

集「たしかイギリスの絵本原作の児童アニメだよ 色んな国で放送されてるんだ。
ローサちゃんのポシェットにブローチがついてたからさ。好きなのかなーって・・・」

るり
(気付かなかった・・・)


「あとお腹とか空いてない?
こんなの買ってきたんだけど・・・」

集が買ってきたのは草餅

るり
「いや草餅て もうちょっと子供が好きそうな物を・・・」

ローサ
「あ!これ昨日パパが買ってくれたやつだ!
食べていいの?」

るり「・・・あなたコレ好きなの?」

ローサ「好き!」


「お!どうやら気に入ってくれたみたいだねぇ!」

ローサ
「いただきま?す!」

るり「・・・どうしてこれを選んだの?偶然?」


「ん?ああ、それはね。
ローサちゃんが何度かお店を見つめてたんだよ。
それでもしかしたらって思ってね。」

るり
「・・・全然気付かなかった。よく見てるわね。」


「フフフ どうよワタクシめのこの観察力。
さてと、この辺はローサちゃん見覚えないみたいだし他当たってみよっか。
あっちとかどう?ほらあの高い建物・・・」

ローサ
「・・・あ!

五重塔


「お!?手応えアリかな?じゃあ早速行ってみよー。」

るり
「ちょっ・・・ちょちょちょちょい待ち!
舞子君、基本行き先はあなたに任せてたけど それどういう基準で選んでるの?」


「お、よくぞ聞いてくれたね~
さっきオレ、ローサちゃんの写真撮ってたでしょ?
コレを使って情報を募ってみたんだ。
コレはオレと数人の有志で作った専用の掲示板なんだけどね?
会員の中にホテルで働いてる人がいてさ。
なんとそのホテルにローサちゃん達が泊まってたらしくて。
この辺りの神社とかを回るって言ってたみたいなんだ。」

るり「・・・」


「どうどうこのオレの情報網!!感心した!?感心した!?」

るり
「・・・いや感心を通り越して若干気持ち悪い。」

集、ガーン
「きも!?ひどいよるりちゃ~ん!!」

るり
(・・・まぁ確かに凄いけどね。私には出来ないもの。
そういう人の細かな部分に気付いて、気遣いある行動をする。
私には・・・)

るりはおじいちゃんとの写真を集に貰った時の事を思い出す。

るり
「・・・いつか一条君が言ってたわ。
あなたは性格は悪いけど良い奴だって・・・
あの真面目な一条君がなんだかんだとあなたを頼りにしてる理由が分かる気がするわ・・・
少しだけど。」


「・・・それは違うよ。
頼りにしてるのはオレの方さ。
楽はオレの憧れだから。」

るり
「・・・え?」


「あいつはさ、いつだって全力なんだ。
どんな時でもどんな相手にでも 全力で真面目で誠実だ。
昔ある人に言われたんだ ”ちゃんと青春しろよ” って
その頃のオレはと言うとね いつもどこかに壁があって、バカやってる時でも常に冷静な自分がいて、どこか無気力だった。
・・・そんであくる日、楽と2人で帰ってる時に駅の階段から落ちそうになってる人を見かけたんだ。」


「・・・見えてはいたんだ。落ちそうだって。
でも咄嗟に動けなかった。
“近くの人が助けるだろ”とか“なんだかんだ言って転ばないんじゃ”とか。
余計な事ばっか考えちゃって。
でも楽は・・・」

楽


「その時、思ったんだ。
”あ、言われてんのはコレだ”って。
ちゃんと青春するってのはこういうことなんじゃないかって。
後先とか周りの事とか考えず、その場その場を全力で生きる。
そういうことなんじゃないかって・・・
そう思ったら動けなかった自分が恥ずかしくなってさ。
無性に情けなくて・・・
だからそれからは何をするにも全力でって決めてるんだ。
真面目な事もバカな事も全力。
自分なりに青春を謳歌しようと思ってね。
そんでいつか先生になれて、もしオレみたいな奴がいたら言ってやりたいんだ。
“ちゃんと青春しろよ”って。」

るり、少し感動している。


「・・・ってなわけで、楽はオレの目標だったりするわけよ。
本人に言っちゃダメだぜ~?
内緒よ内緒♪」

るり
(ただの 能天気なアホだと思っていた。
そんな人にも悩みがあり、葛藤があり、信念があり、見ている未来がある。
私は何にも見えていなかった。
知った気になっていただけで。
この人のことを何にも分かっていなかった。
自分が情けないのは私の方だ・・・
いや・・・元々ただのアホなだけの人じゃないのは知ってたはずなのよ。
ただそれを認めたくなくて・・・
・・・でもやっぱり意外だわ。
舞子君なりに色々考えてたのも意外だけど。
そういう深い内面を人に話すタイプでは無いと思ってたのに・・・
そういえば、あいつは親友の一条君にも話してなかった事(楽は集に好きな人がいることを知らなかった)を
なぜ私には話したのだろう・・・)
「・・・ねぇ舞子君。
あなたが私にこんな話をするのはただの気まぐれ?
それとも・・・」

次回 ニセコイ 209話へつづく

○感想

るりはもう少し親御さん探しに集中しないと。

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