ニセコイ 209話 ヤッカイ

公開日: 

るり
「以前にもあったわ。
あなたは親友の一条君にも好きな人がいる事を言ってなかったのに私にはあっさり話した。
舞子君がこうして自分の内面を人に話すのは珍しい事だと思うのだけど・・・
なぜ?」

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集の顔

集

るり
(・・・う なんだか自意識過剰な発言に思えてきた・・・)


「・・・う~ん、どうしてだろう。
確かに不思議だけど・・・
多分オレはるりちゃんに何か似た物を感じてるんだと思う。
だからかな。」

るり
(・・・似ている?
私と・・舞子君が?)

集

るり
「・・・何をやっているの?」


「え?いやぁオレとるりちゃんが似てるだなんて言ったらグーパン確実かと・・・」

るり
「別に・・分からない事もないし。
・・・似ている。
”どこが?”と言われると分からないけど。
不思議と納得は出来る気がする・・・
あんまり認めたくはないけれど。
彼の言動が私の心を一々逆なでするのは、そういう同族嫌悪めいた物が働いているのかもしれない・・・)

ローサ
「パパ~!!ママ~!!」

るり
「・・・大丈夫?
ローサちゃん疲れてない?」

ローサ「うん大丈夫。」

るり
「そう、疲れたらすぐ言ってね。
不安だろうけど頑張りましょう。」

ローサ
「ううん平気だよ、今はお姉ちゃん達がいるもん。

集とるり

るり
「ローサちゃん。
私達、別に仲良くはないのよ?
この人とはただの友達・・・
いいえ知り合いなんだから・・・」

ローサ
「そうなの・・・?
お姉ちゃんはお兄ちゃんの事が嫌いなの?」

るり
「・・・まぁ・・・どちらかと言えばね。
何かと言えばちょっかいを出してくるし、いつもいつも下らない事で騒々しいし。
言動が軽薄で目障りだし、特に人を小バカにしたこの態度が気に入らないわ。」

ローサ
「けい・・・はく?
私はお兄ちゃんのこと好きだよ?
お人形もくれたし優しいし。
お姉ちゃんもお兄ちゃんの事が好きなんだと思ったのにな~。」

るり
「ぐっ・・・
(全く・・・この子まで私達のことお似合いって?
ん?でも何気に“好き”なんじゃと言われるのは初めてかしらね・・・)」

結婚式の夢を思い出す。

(あり得ない!!
確かに少しは舞子君への見方は変わったかもしれないけど、そんな物1ミリたりとも介在する余地なく・・・!!
だって“コレ”を 好き?
私が??)


「わ~お。
あっちに素敵な2人組の美女はっけ~ん。
どうしよ声かけちゃおっかな~」

るり、集にパンチ。
「・・・別に声をかけてきたっていいのよ?
もちろん帰ってこなくて大丈夫だから。
・・・それがあなたの言う青春?
目標の一条君とは随分違うようだけど。」


「いやあ、なにせ運命の出会いはどこに転がってるか分からないからね。
いたって真剣なんだよぼかぁ。」

るり
(本当に 誰がこんな奴)
・・・なら本当にその出会いとやらを探しに行ったら?
私は別に1人で大丈夫だから。
あなた、本当に先生のこと好きだったの?」

集とるり

るり
(あ・・待って)
あなたの態度を見ていると、あなたの言うこと全てが薄っぺらに聞こえるのよ。
(ダメ、それは・・)

そんなあなたが真剣に好きだったなんて言っても、とても疑わしく聞こえるわ。
(他人が口を挟んで良いことじゃないのに、どうして止まらないの。)

もう少し普段から真面目に振るまえないの?
そんなだから肝心な時の言葉に重みが感じられないのよ。
(私 こんな事が言いたいわけじゃないのに どうして・・・)

そんな人にそばにいられたら 私だって気分が悪い・・・」

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ローサ
「・・・ねぇどうしたのお姉ちゃんお兄ちゃん。
ケンカしちゃダメだよ?
仲良くしなきゃダメだよ~?」

集

じゃあ今日の所はここらで退散するよ。
気分を悪くして悪かったね。
また明日ねるりちゃん。ローサちゃんをよろしく!
・・・また明日。」

るり「・・・」

ローサ
「・・・? お姉ちゃん、お兄ちゃんどこ行っちゃったの?
やっぱりケンカしちゃったの?
・・・お姉ちゃん?」

るり
(・・・自分で自分のことが分からない。
頭と心が別々に動いてるみたいだ。
なぜあんなことを言ってしまったんだろう。
なぜ今こんなにも、悲しい気持ちになっているんだろう。
分からない・・・)

ローサ
「・・・ねぇお姉ちゃんどうしたの?
お兄ちゃんに何かひどいこと言われたの?」

るり
「・・・違うわ。
言ったのは私の方。」

ローサ
「え・・・そうなの!?
ダメだよ、好きな人にひどいこと言っちゃあ。」

るり
「・・・ローサちゃんはどうして私がお兄ちゃんのこと好きだと思うの?」

ローサ
「え?だって・・・お姉ちゃん・・・今日会ってからずっとお兄ちゃんのことばかり見てるから。」

るり
(私が・・・?)

この時ローサが両親を見つける。

ローサ

ローサが走り出したことに気付いていないるり。
(私が舞子君を・・・?
違う、それはただ煩わしくて見ていただけで。
見たくて見てたんじゃなく、むしろ嫌いだからこそ・・・
・・・あれ なんで私 舞子君のことがこんなに嫌いなんだっけ・・・)

ローサは横断歩道を走って渡る。

しかし信号は赤!

るり

集

泣き出すローサ
「ふっ・・・うわああ~ん!」


「よーしよし怖かったねぇ。
お兄ちゃんの胸でた~んと泣きな。」

ほっとするるり
「・・・どうして・・・」


「ん?いやぁやっぱあのまま女の子2人を放置して帰るのはどうかと思ってさ。
戻ってきて正解だったよ。
突然のピンチでビックリしたけど“今回は”動けて良かったかな。
少しずつでも変われてるといいんだけどね。」

るり
「・・・変われてるって事じゃないの、この結果は。」


「・・・いやぁきっと楽ならもう半歩早く助けてたと思うよ。」

るり
「・・・きっと一条君なら、多分自分もボロボロになってると思うわ。」


「・・・ハハ、そりゃ言えてる。」

るり
(・・・舞子君の事がどうして気に食わないのか、分かった気がする。
嫌いだからだと思っていた。

集るりローサ

–209話ここまで

次回 ニセコイ 210話へつづく

○感想

るり、ついに自覚しましたね。

ここから素直になれるでしょうか。

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