ニセコイ 211話 ホシフルヨルニ

公開日: 

台風の直撃で学校で3人きりになった楽と千棘と小咲。

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強い雨、轟く雷鳴・・

教室にて。

小咲
「風・・・強くなってきたね。」


「本当にド直撃らしいからな。
しばらくは動けそうもねぇな。」

小咲
「せっかくの天体観測だったのにね。」


「いっそ台風の目にでも入れりゃ少しは見えるかもな。」

千棘
「・・・それどのくらいの確率よ。」


「それよりお前、雷大丈夫か?」

千棘
「うん・・・今のところ平気。
大きいのは怖いけど・・・
(うう・・・よりによってこんな時に台風なんて。
告白・・・どうしようかな。
恋の流星群も見えなきゃ効果なさそうだし・・・
とはいえ1度決めたことだし、やっぱり今日告白・・・? 
いやいやでも・・・うーん・・・)

大きなため息をつく2人「はあ・・・」


(・・・なんだか思ったより落ち込んでんな。
そんなに楽しみだったんだ天体観測・・・)
「・・・ったく、なに辛気臭い顔してんだよ2人共。
こうなったら逆にこの状況を楽しもうぜ?
考えてみりゃこの状況だって結構面白いぞ?
たった3人で夜の学校を貸し切り状態。
めったに出来ることじゃねぇ。
とにかくまずは腹ごしらえといこうぜ、コレオレが作ってきた弁当。」

弁当

「わぁ~すごい!」


「元々皆で集まってから食べようって話だったろ?
このままじゃ無駄になるから好きなように食べようぜ。
お茶もあるし甘味もあるぞ。」

小咲
「コレ1人で作ったの?」

千棘
「相変わらずすごいわねぇ。」


「はいコレ小野寺のぶん。」

小咲
「あ!大学いも!」


「千棘のは肉も量も多めな。」

千棘「キャ~!分かってる~!」

小咲
「フフッ・・・
確かに楽しまなきゃ損だよね。」

千棘
「そうね、こうなったらパーッといきましょ!」

小咲
「私も皆で食べようと思ってお店のお菓子持ってきたんだ。」

千棘
「うゥ・・・私の荷物ほとんどつぐみが持ってるわ・・・
色々準備したのに・・・」


「まぁまぁ細かいことは気にせずにいっただっきま~す!」

食事

千棘
「・・・アハハハ!
それであの時あんたがさぁ。」


「あれ1年の時だっけ 2学期?」

小咲
「そうそう、10月くらい。」

千棘
「いやぁ本当に色々あったわねぇ。」

小咲
「3年間同じクラスだったおかげだね。」


「皆もう受験生になっちまったし、なかなかそーゆーバカも出来るなくなるな。
・・・そーいや今更だけど 2人ってちゃんと進路決まったのか?」

千棘
「え?あー・・・まぁ・・・一応ね。」

小咲「私も。」

楽「え、そーなのか?」

小咲
「この前、一条君と春と3人で和菓子のコンテストに出たでしょ?
私そこで少し思う所があって・・・結構挑戦なんだけど」

千棘
「私も割と挑戦・・・かな。」


「へ~・・・2人共なにを目指してんだ?」

千棘
「う~ん・・・もう少し具体的になってからかな まだ秘密。」

小咲「あ、じゃあ私も」

楽「えぇ?なんだよ~」

千棘
「・・・ねぇ2人とも 本当にありがと。」


「・・・は?何だよ急に、どうした。」

小咲
「千棘ちゃん?」

千棘
「いや・・・その・・・なんてゆーか、日本に来て良かったなって話・・・!
私・・・中学はあんまりだったから、日本に来て2人に会わなかったらきっとこんな学生生活は送れなかったと思うから。
本当に、本当に楽しかったの。
本当に夢みたいで、毎日がキラキラしてて、充実して・・・幸せで・・
小咲ちゃんがいなかったら、クラスになじむのはもっとずっと遅かったハズだし、こんなに大好きな友達も出来なかったかもしれない
楽がいなかったら まあ・・・色々違ったろうし、今私が楽しいことにあんたも少なからず関係してるだろうしね・・・!」


「んだよいきなり水くせぇな。」

千棘
「いいでしょ、こういう時でもないと言えない事なんだから。」

小咲
「私も千棘ちゃんに会えてすっごく楽しいよ。」

千棘
「だからもっともっとこうして思い出を作っときたいのよね。」

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小咲
「卒業したら皆バラバラだし。
千棘ちゃん、アメリカ帰っちゃうかもだもんねぇ。」

千棘
「あーだからもうホント台風のバカ!
せっかく今日楽しみにしてたのに。」


「まぁそう焦んなくてもまたチャンスはあるって。
もうすぐ夏休みなんだしよ。」

千棘
「あの望遠鏡ものぞいてみたかったのになぁ。」


「おー、アレすげぇ高ぇもんらしいしな。」

小咲
「私も見たかったなぁ。」

千棘
「あれ?そういえばあの望遠鏡、今どうしてたっけ?」


「え?どうってそりゃ屋上に・・・」

3人で屋上に行って見ると

望遠鏡雨ざらし

千棘
「あんたそっち持ってそっち。うわ何コレ重っ!」


「気をつけろ、足元すべるぞ!」

小咲
「えーとえーと!
私どうしたら・・・」

千棘
「わわ・・・
危ないから下がってて小咲ちゃん!」

足を滑らせる小咲「ひゃ!?」


「小野寺危ね・・・」

楽気絶

小咲
「キャー!
一条君!?」

千棘
「ちょっと大丈夫!?
今すごい音したけど!
わぁダメだ、のびてる!」

小咲「わー!大変!」

千棘と小咲はどうにか楽と望遠鏡を中に入れて・・

千棘
「・・・どう?」

小咲
「ダメ起きない。
血とかは出てないみたいだけど・・・」

千棘
「小咲ちゃんは楽のこと見ててくれる?
 私、保健室から色々取ってくるから。」

小咲
「うん、ごめんありがとう。」

千棘は保健室へ

小咲
(・・・はぁ~。
私ってどうしてこうドジなんだろう。
私なんかをかばったばっかりに・・・
告白どころじゃ全然ないね 起きたら謝らないと・・・
告白したら一条君はどんな顔をするかな。
きっとすごく驚いて困らせちゃうに違いない。
でもきっと一条君なら、きっとどう答えるにしても優しく答えてくれるんだろうなぁ。)

懐中電灯で照らしながら保健室へ向かう千棘
(うう・・・やっぱり夜の学校はこわいなぁ。
はぁ・・・結局告白はできそうにないなあ。
いつになったらチャンスが来るんだろ。
そーやって機会が来るのを待ってるのがいけないのかもしれないけど・・・
・・・よーしやっぱり決めた!
私は今日告白する!
帰り際になんとか2人になってそれから・・・)」

その時、大きな稲光と雷鳴が同時に(近い!)

千棘
「ひぎゃ!?」

小咲も驚く。

そして停電。

小咲
(わっ・・・停電・・・!? 
千棘ちゃん大丈夫かな・・・
・・・あれ? 
雨の音が聞こえない。
風も。
今、台風の中心にいるハズなのに・・・)

小咲、ふと外を見ると・・

小咲と星空

小咲
「・・・わぁ!
・・・すごい。」
(一体どうして・・
本当に台風の目・・・?
停電で街の灯りが消えて、 吸い込まれそうなくらいキレイ・・・)

千棘
「(うう~ダメだ。
一旦戻ろう。)

千棘、走る。

小咲
「・・・ねぇ一条君 知ってる?

小咲の独り言

小咲
「ずーっとずーーっと前から・・・」

千棘
(え・・・小咲ちゃん今なんて・・・?
楽のことが“スキ”・・・?
”スキ”って“好き”・・・?
あ・・・あれ・・・? 
あれぇ・・・?)

–211話ここまで

次回 ニセコイ 212話へつづく

○感想

千棘が気の毒な展開になりました。

小咲は、楽が目覚めたら告白し、千棘は引き下がる・・・

とはならないでしょうが。

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