ピアノの森 238話 ただいま

公開日:  最終更新日:2015/10/03

–子供たちに約束のピアノを贈る–

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聖ロフ教会。
カイは子供たちの前でピアノの演奏をしている。

カイの演奏

カイ
(俺のワルシャワでの日々もいよいよ終わりに近づいている。
あれほど・・日本に帰りたくてたまらない日もあったのに・・
いざ・・帰るとなると・・とても淋しい。)

子供たち
「カイ、ありがとう!大好き!」

ヴォイチェフ
「明日はいよいよ日本に帰るのか・・
荷物はもうまとめたのか?」

カイ
「うん!何とか。」

ヴォイチェフ
「そういえば連絡はついたの?」

カイ
「ううん、まだ・・でもまあ、心配するようなことじゃないのかも。」

カイはここ3日、日本の仲間と連絡がついていないことを気にかけていた。

ガラコンサート最終日。
この日の目玉は何といっても・・

パンの演奏

パンのその演奏は・・
まさにショパンコンクールを締めくくるに相応しい・・感動のピアノだった!

カイと阿字野は一緒にパンの演奏を聴いていた。

カイ
「こんな2番聴いたことある?」

阿字野
「いや・・ないな!驚いた!」

あの日以来、例の話はずっと避けていた。
自分の思いだけで阿字野を傷つけたことを後悔していたのだ。
だから、阿字野の方から話すまで、封印することにした。

翌朝、カイと阿字野は空港にいた。

空港

飛行機に乗り込む二人。
こうして、約2か月滞在したワルシャワを離れたのだった。

日本に帰ると、世界は一変していた。

日本の空港

カイ
「スターみたいだね。」

阿字野
「な!驚いた。
でも、騒がれるのも悪くないかも知れないよ。
目立てば目立つほど・・だれもお前に手を出せなくなる。」
(目立てば手が出せなくなる輩もいるだろうが、
当然、その逆もあるだろう。
森の端の連中は後者だろうか。
カイを国外に出せば黙るのだろうか?
とにかく私は・・
何としてもカイを守らなければならない。
自分の問題はその後のことだ。)

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タクシーに乗り込み、家路を急ぐ。

阿字野
「着いたぞ。カイ。」

家

カイ
「ひゃっほー。懐かしい。10年ぶりくらいに感じる!
でも・・真っ暗だね。
冴ちゃんやっぱり帰ってないか。
ケータイもつながらないし。」

阿字野は所用で出かけるらしい。

カイは一人で家に入り、電気をつけると、
誰もいない・・と思ったら、

家の中

カイ
「うわああああ」

{黙らせろ、電気を消せ!}

一方、阿字野は

森の端

近所のとんかつ屋のおやじの話だと、3,4日前に大乱闘があったらしい。
それで北署の警察が出てきて一斉検挙したということだ。

阿字野
(レイコさんは大丈夫なのか・・)

カイはみんなに取り押さえられていた。

皆とカイ

カイ
「ありがとう。でもみんな・・どうしたの?」

皆のはなしによると、
1週間くらい前に森の端に外人のカメラマンが何人か来て、・・
それを気の荒いやつがぼこ殴りにし、
何故かその時の映像がネットに流れた。
そこに森の端にかくれてたやばいやつが映っていて、
数日後におっかない連中が片っ端からさらっていったという。
その後、皆は北署に事情聴取で連れていかれ、
戻った後も危険な連中がうろついていたので、
冴ちゃんを頼って隠れているということらしい。

そこに冴ちゃんが帰ってくる。

カイと冴ちゃん

カイと冴ちゃん

冴ちゃん
「おめでとう、カイ!お帰り。」

カイ
「ありがとう冴ちゃん、ただいま。
良かった。無事で。ケータイがつながらなくて心配したんだ。」

冴ちゃん
「うん。ごめんね!ドタバタでケータイなくしちゃって。」

カイ
「ごめん、冴ちゃん巻き込んでしまって・・」

冴ちゃん
「大丈夫!集団生活も楽しいよ。」

その頃、レイコと阿字野は、2か月ぶりの再開を果たしていた。
(皆にのぞかれていた。)

阿字野とレイコ

レイコ
「先生が無事に戻ってきてくれてよかった。」

阿字野
「あなたこそ無事で、本当に良かった。

–238話ここまで

○感想

日本に戻ってきたカイ。
仲間たち、そして冴ちゃんが無事で本当に良かった。
阿字野は約束通り、レイコに一番に会いに来ました。
じーんときちゃいましたね。

残り3話らしいです・・

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