ニセコイ 213話 ツヅキガ

公開日: 

登校中の楽に向かって鶫が叫びながら走ってくる。
「一条楽~!」

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「・・・つぐみ?どうしたんだ朝っぱらから」


「貴様、お嬢を見ていないか!?
お嬢がいなくなった・・・!」

学校に着き、鶫は皆に話す。


「・・・気付いたのは今朝のことです。
お嬢を起こしに行ったら部屋が整理されていて・・・

鶫


「ボスは何かを知っている風だったのですが皆には心配いらないとだけ・・・
ですがこんなことは初めてなんです・・・!
何か心当たりはありませんか・・・!?」

集「心当たりねぇ・・・」

小咲
「私、昨日普通に話してたけどとてもそんな風には・・・」

るり
「同じく・・・」


「貴様はどうだ一条楽!?
何か変わった様子などは・・・」


「いや・・・オレも特には・・・」
(昨日は珍しく帰りを誘われたけど。
だからって居なくなる予兆なんて・・・)

「楽ちゃん楽ちゃ~ん!」
羽が走ってくる。


「・・・羽姉?
おいおい羽先生、学校じゃ楽ちゃんじゃ・・・」


「そそそれ所じゃなくって・・・!
これ・・・!」

羽は1枚の紙を見せる。


「羽姉これ・・・」


「今朝、学校のポストに入ってて・・・
当人に連絡しても繋がらないし、おじ様に連絡しても何も教えてくれなくて・・・
もちろんこんな状態じゃ受理も出来ないし・・・
楽ちゃん何か聞いてる・・・?」


(休学・・・?
気まぐれにちょっといなくなるだけならまだしも、わざわざこんな届出まで出して・・・?)


「・・・ええい、こうしてはおれん!
私はお嬢を捜索に行く!」


「つぐみ!? 
待て待て。
捜索ったってお前、学校はどうすんだよ。」


「そんな物、お嬢の安否に比べればどうでも良いわ!
私は今からお嬢の行き先として思い付く場所を片っ端から当たってみる。
連絡は常に取れるようにしておくからお嬢の事で分かった事があれば逐一教えてくれ・・・!
それでは首領羽!申し訳ありませんがしばらく学校は休みます!」

そう言って2階の窓から木に飛び移っていく鶇。


「え?あ・・・
うん、気をつけてね~」

小咲
「・・・どうしよう。
私達も千棘ちゃんを見てないか周りに聞いてみようか。」

るり「そうね」


「なんだか万里花ちゃんがいなくなった時を彷彿とさせるね~。
なぁ楽、昨日は帰り一緒だったんだろ?ホントに何か気付いた事はないの?
なんとな~く元気なかったようには見えたけど・・・」


(どうしたんだよお前休学なんて・・・
どうして何も言わずに・・・
一体・・・何が・・・)

放課後、千棘の家に向かう楽。

家の前まで来ると、構成員達が千棘を捜し回っていた。

構成員達
「・・・ん!?あ!お前!
集英組の坊主・・・!
てめーお嬢はどこに行ったんだよ~!
てめーお嬢の彼氏なんだろ!?
何か聞いてねぇのかよオラオラオラァ・・・!」

楽の襟をつかんで迫る構成員達。


「あばばば・・・!
いやオレも何がなんだか・・・」

千棘の父・アーデルト
「おや楽君じゃないか、来てくれたのかい?

アーデルト

・・・親父さんは千棘がどこへ行ったか知らないんですか?
つぐみが何か知ってる風だったって・・・」

アーデルト
「ああいや、私もまだ正確な居場所を把握しているわけでもないんだよ。
彼女にも色々あるようだからね。
なーに近日中に居場所も分かると思うよ、そしたら君にも教えてあげよう。」

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「・・・色々・・・
ですか・・・ 
・・・まぁでもそれだけ聞けて良かったです。
とりあえず無事なんですよね?
だったら後は当人に聞けば・・・」

アーデルト
「・・・ああ、無事なのは間違いないよ。
ただ・・・

あの子はもう・・・
この街に戻って来ないかもしれないね。」

楽「え・・・」

そう言って去っていくアーデルト。


(親父さんはそれ以上何も答えてはくれなかった。
それから数日間、俺達は俺達なりに千棘を探して回った。
千棘が仲良くしていたクラスメイトに居場所を聞いて回ったり、千棘の行きそうな場所、かつて一緒に行った場所を歩いて回った。
でも手がかりは何も掴めないまま時間だけが過ぎていく・・・

楽は千棘の部屋に入らせてもらう。

構成員
「・・・いいか?
ぜってークロード様にバレんじゃねぇぞ?
いくらお前が恋人でも勝手にお嬢の部屋に入ったとあっちゃどうなるか・・・」


「・・・ウス、あざっス!」

千棘の部屋

(・・・記憶を失ってる時だっけか。
記憶を取り戻した時なぜかここにいて・・
その後すぐ千棘に追い出されて・・・
何か手がかりがねぇかと思って無理言って入れて貰ったけど、そういうのはつぐみがもう調べ尽くしちまってるハズだよなぁ
とはいえもう他に当てがねぇし・・・ 
・・・どこ行っちまったんだよお前。
つぐみにも、小野寺にも何にも言わねぇで・・・
戻って来ねぇなんてウソだよな。
またちゃんと戻って来て皆と一緒に・・・)」

その時、床に一冊のノートが落ちる。

開いてみる楽
(これは・・・ ・・・うお~懐かし~!
あいつコレまだ持ってたんだ友達ノート。
クラスに充分なじんでからはとっくに捨ててると思ってた。
へぇ~なんかちょっとずつ書き足されてんな。
人のノート勝手に見んのはどうかと思うけど、もしかしたら何か手がかりがあるかもしんねーし・・・
そういやあいつ、オレについては悪口ばっか書いてたんだよな、思い出した。
ったく1年の頃のあいつときたらこっちは色々と親切で・・・)

ノート

“・・・今日は驚いた!
まさかつぐみが転校してくるだなんて・・・!”

“あいつもやっぱりつぐみを男の子だと思ったみたい”

“ホントバカなんだから”

“でも・・・少しは男らしい所もあるらしい”

“林間学校へ行って下の名前で呼び合うことを決めた。”

“まだ呼び慣れないけど悪くないと思う”

“今日は誕生日であいつからプレゼントを貰った”

“なかなかかわいいと思う。
一応大切にしてやらねば”

“そんな事より鍵・・・!
もしあれが開いてたらどーなってたか・・・
あまり考えたくない・・・”

“大ニュース!
あいつには婚約者がいたらしい・・・!”

“もやしったら会った先からデレデレしちゃって・・・
あームカツク”

“昨日は皆で海に行ってた”

“でもサイアクだ・・・
なんで私あんな事言っちゃったんだろ・・・”

“もうどんな顔で会えばいいのかも分からない ・・・もう寝る”

“今日は文化祭の日だった”

“まさか私がジュリエット役をやる事になるなんて・・・”

“色々と書きたい事はあるけれど、とりあえずあいつと仲直りできて良かった”

“明日からはまた 楽しい日々が始まりそうな予感”

“ニセモノの恋人を演じる相手が楽で良かった”

ノートを閉じる楽
「・・・楽しかったのはお互い様だ。
・・・お前 今どこにいるんだよ。
皆心配してんだぞ。
なんで誰にも何も言わずに消えちまったんだよ・・・
なんでオレに何も言ってくれなかったんだ。
帰って来いよ ゴリラ女・・・」

千棘は見つからないまま終業式の日になる・・・


「・・・いやぁ~とうとう終業式ですよ。
夏休みですよ夏休み・・・!
なのにまぁ淋しくなっちゃったもんだねぇ・・・ 
万里花ちゃんがいない誠士郎ちゃんがいない桐崎さんがいない
考えてみたら皆が転校してくる前に戻っちゃっただけなんだけど・・
どうにも寂寥の念を禁じえないものがあるねぇ。」

るり
「終業式が終わったらまた皆で相談しましょ。
夏休みに入れば私達も自由に動けるし、千棘ちゃんを探す計画も立てないと・・・」

集「りょ~か~い」

楽は机に突っ伏している

小咲
(・・・一条君・・・)

小咲

–213話ここまで

次回 ニセコイ 214話へつづく

○感想

親父さんは居場所教えてくれるって言ったんですけどね。

まだわからないのかな。

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