ニセコイ 217話 キマッタ

公開日: 

千棘が楽の母とおわかれの挨拶をしている。

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楽の母
「今日は来てくれてありがとう、またお話しましょう
私はいつもどこにいるか分からないからまた連絡して下さいね。」

千棘
「はい!ぜひまた!」

楽の母
「・・・行ってみるんですか?
あの場所へ・・・」

千棘

去っていく千棘

千棘を見送る楽の母
「・・・素直で、素敵な女の子に育ちましたね あんな子に想われるだなんて楽ったら幸せ者なんだから
・・・ごめんなさい千棘ちゃん 私、1つウソつきました
本当は楽自身も覚えていないようだけど 楽は当時、私に その約束について語ってくれた事がある
・・・でもそれを私が教えても意味がないから 真実は時に過去の幻想を打ち砕いてしまう
それでも真実を知りたいと言うのなら 自分の目で確かめなければ・・・
たとえ傷つくことになろうとも・・・」

川を見ながら考え事をしている楽に集が話しかける。

集と楽


「まったく世間は今、夏休みなんだぞぅ?
もっと景気の良い顔してなよぉ
その上オレ達にとっちゃあ高校最後の夏・・・!
ちゃ~んと楽しまないと損だぜ?」


「・・・お前なぁ・・・
ちゃんと現状わかってんのか?
この状況でヘラヘラしてられるわけ・・・」


「つっても今は打つ手も無いし実際待つしかないわけだろ?だったらもう少し気楽にしてたって良いんじゃないかって話
まぁ楽には無理だって分かってるけどね」

持ってきた缶ジュースを楽に渡す集


「それに楽がそんな顔してんのも今に始まった事じゃないし 3年になってからずっとだ

桐崎さんがいなくなる前からおんなじ顔してるよ」


「・・・確かに 向こうで会った時、千棘のやつ案外元気そうだったしな
結局はあの2人のどちらを選べばいいのか 
それが分からなくてずっとオレは・・・
・・・ずっと考えてるんだ 
2人を好きだって気付いた日からずっと・・・ 
ずっとずっとずっとずー・・・っと
なのに・・・答えが出ねぇ 
大切だから・・・真剣だから・・・ 
決めなきゃいけねぇのは分かってんのに 
どうしても分からねぇんだ・・・」


「・・・まぁ楽達も長いからな 
小野寺は言わずもがなだけど、桐崎さんもこればっかりは楽の問題だからなぁ 
オレには頑張れとしか言えないよ」


「・・・」


「・・・でもそうだな 気休めになるか分かんねぇけど

オレが昔聞いた、誰に恋をしているのか分かる方法を教えてやるよ」


「? なんだよそりゃ」


「想像してみてくれ 虹を見つけた時」


「・・・? 想像してみたけど・・・なんだ?」


「まぁまぁ、まだ続きがあるから
流れ星を見つけた時 
近所にお気に入りの店を見つけた時
レジで貰ったおつりが777円だったりとか 
楽なら茶柱を見つけた時とかでもいいかもな」


「???」


「きれいな夕焼けを見つけた時や好みの音楽に出会えた時とか 
ちょっとしたクジでそこそこの物が当たるとか
そんな日常の中のふとした時・・・
小さな幸せやラッキーに出会った時に・・・
真っ先にそれを教えてあげたくなる相手は誰だ? 
誰の顔が浮かぶ・・・?
楽、お前はどっちの顔が浮かんだんだ?」

楽


(そうかオレは・・・)


「? 
・・・どうした楽?
とうとう選ぶ相手が決まったのか?」


「・・・ああ決まった」

固まる集
「・・・へ?」


「ようやく自分の中で答えが出たよ 
オレがこの先どっちと一緒に居たいのか、ようやく分かった。」


「え・・・ええと楽・・・? オレが言うのもなんだけど・・・本当にその相手でいいのか?こんなことで決まっちまって・・・」


「ん?ああ・・・ 大丈夫だよ 確かにさっき浮かんだ相手がそうだけど 別にその事だけで決めたわけじゃねぇ
今まで色々考えて来たことが今回のでうまく噛み合った、そんだけだ 良いきっかけをくれてサンキューな」

その時、楽の携帯が鳴る

電話の相手は華
「こんにちはぼうや、元気にしてる?」

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「華さん!?」


「千棘の居場所が分かったから教えてあげようと思ってね 
知りたいでしょ?」

楽に伝え終えた華
(さぁもう逃げるのはお終いよ千棘 
向き合わなければ何も進まない 
あとは答えは自分で見つけなさい)


「天駒高原・・・
そこが例の楽達が小さい頃出会って約束したっていう場所か・・・」


「ああ、千棘の奴は今そこへ向かってるらしい」


「約束の地・・・
なんだか最終決戦にふさわしそうな場所だな」


「バカ言ってんな 
急がねーとまた逃げられちまうっつーの」


「・・・告白すんの? 
決めたんだろ?」


「・・・ああ決めた 
でも告白とかそういうのは一旦ナシだ。
まずは千棘の事なんとかしねぇとな 
それが解決したら告白するよ」


「・・・なるほどね 
国内ならオレも一緒に行けるな。
応援は多い方が良いだろうし単純にその場所に興味もあるしな」


「助かる 
オレもすぐ小野寺に連絡入れるよ 
あとは・・・」

楽は鶇に電話する。


「何!?お嬢の行き先が分かった!?」

鶫


「その場所なら1度調べた事がある 時間は少しかかるが必ず行く、現地で落ち合おう!」


「了解!
よし、じゃあ各自準備を済ませたら集合してすぐに向かおうぜ 
ここを逃したらあいつ次はどこ行くのか分かんねぇしな」


「おう!」

去っていく楽
「またあとでな!」


(ようやくいつもの楽が戻ってきたって感じだね・・・)
「約束の場所かぁ こりゃホントに何か起きそうな予感 見逃すわけにや参りませんな
とりあえずいつもの様に報告報告。」

集が報告している相手とは・・

万里花
「・・・あらどうも 
いつも報告ありがとうございます
・・・ほう、とうとう楽様があの場所へ?
それは見過ごすわけにはいきませんね・・・」

万里花、電話を切って
「・・・天駒高原・・・懐かしい響きですわね 
来るべき時が来たという事でしょうか
私も色々と残して来た物を片付けに行きませんと・・・ 
・・・曜子、私の最後のわがまま聞いて下さいますか?」

うなずく本田

そして千棘は

千棘

–217話ここまで

次回 ニセコイ 218話へつづく

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