火ノ丸相撲 97話 鬼丸国綱と童子切安綱4

公開日: 

天王寺獅童が火ノ丸にかけた”変形小手投げ、六ツ胴斬”
勝負は決まったかに見えるが、火ノ丸は諦めていない!

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抗う。
どんなに醜くとも。
諦めない。
最後の瞬間まで・・

しかし・・・

火ノ丸相撲97話

火ノ丸相撲97話

行司
「小手投げで西ー
天王寺の勝ち。」

天王寺の鼻から血が出ている。
(・・・・
あんときの頭突きか・・・
君の心の強さ・・・
勉強させてもらったで鬼丸・・・
その例という訳やないが・・ー
今だけは君の流儀に従い、笑わんといたるわ・・・)

火ノ丸は土俵に突っ伏したまま起き上がってこない。

関係者席。

「下手投げがはいった時点で勝負は決まったか・・・」
「あぁ・・・やはり天王寺君は強い。」
「ただ・・・
最後の攻防で天王寺君の表情が変わったのも確かだ。
こんな勝ち方をした天王寺君はもう何年も記憶にないよ。
・・・一回戦で消えるには惜しい選手だ!
悪あがきと言えばそれまでだが・・・
それでも最後の彼の表情はなかなかどうして・・

滾ったよな・・・」

名塚が立ち上がる
「・・・鬼丸に話を聞きに行きましょう。」

カメラマン
「あ、あぁ・・」
(・・勝者の方じゃないのか。
ホント鬼丸好きだな・・・
でも・・・
今の鬼丸に何を聞くつもりだ?
鬼丸の今年のプロ入りへの挑戦は・・・
もう終わっちまったんだろ・・?)

レイナが控室のドアを開けるのをためらっている。

堀ちゃん
「?レイナさん・・・?」

レイナ
(・・・
あいつの顔を見るのがこわい・・・
この日のためにあんなに・・・
あんなに頑張って来たのに・・・)

意を決して扉を開けると・・

火ノ丸相撲97話

カメラマン
「・・・やけに明るいな。
もっと落ち込んでると思ったが・・・
意外と引きずらないタイプなのか?」

レイナ
(・・・もうわかるよ、私にだって・・
これが嘘だって事くらい・・
・・また来年?
そんな軽い話じゃないでしょ・・・
知ってんだから・・・
”横綱”を目指すあんたにとって来年でも再来年でもなく・・・
今年勝ってプロ入りすることに大きな意義があった!
来年になったら天王寺はいない・・・
他の国宝達だっていなくなってしまうかもしれない。
そいつらに勝ちたくて中学から今日までずっと張りつめて・・・なのに・・・
いくらあんたでも限界はあるでしょ?
この敗戦は・・・
きっとあんたの張り続けた糸を揺らす・・・
・・・でもあんたはこんな時でもみんなに心配かけまいと無理をして・・・)

火ノ丸
「団体戦のオーダーはどうなった?
桐仁は・・・」

小関
「潮・・・お前は団体戦出なくていいよ。」

「え?」

レイナ「部長・・・?」

火ノ丸「な、なんで?」

小関
「みんなで話し合って決めたことだ。」

小関は火ノ丸が肩にかけていたジャージを引っぱる。

火ノ丸の顔が痛みでゆがむ。

小関
「痛めてんだろ?
今度は左腕か・・・
俺らはそう何度も騙されねぇよ。」

火ノ丸は天王寺の小手投げで腕を極められたまま投げられたことで負傷してしまっていたのだった。

火ノ丸
「大丈夫じゃ・・・このくらいなんでも」

小関
「今、タクシー呼んでるから・・・
お前はそれに乗って病院に行くんだ」

火ノ丸、小関の胸ぐらを掴む
「なんでじゃ!
勝手に決めてんじゃねぇ!
約束したじゃろうが!!
ダチ高を日本一にするって!!
個人戦は・・・プロ入りはワシ一人の問題じゃ・・・
でも・・・
ダチ高の優勝はみんなの夢になったんじゃなかったんか・・・?
部長が・・・ユーマがいるダチ高は今年しかないんじゃ・・・
だから頼む・・・
せめてこの夢だけでも叶えたいんじゃ・・・!」

しかし・・・火ノ丸は腰を下ろし、
「・・・すまん。こんな心の状態で出ても、みんなに迷惑かけるだけかもしれんな・・・」

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小関
「いいから今日は休め!
明日、明後日の試合に備えてな。」

火ノ丸「?」

小関
「まだ終わってないぞ潮・・・
『プロになる』っていうお前の夢も団体戦で叶えられるかもしれないんだから」

火ノ丸の目が光を帯びて驚く。

レイナ
「どういうこと?
だっておチビがプロになるには全日本選手権に出なきゃいけなくて・・・
それには個人戦で優勝して高校横綱にならないと・・・」

小関
「うん、通例ではそうだね。
全日本の高校生枠は毎年”高校横綱”になった人が選ばれてる。
それは今年も同じだろう・・・
でも正確な規定はこうだ。

相撲連盟が推挙したその年抜群の成績を収めた高校生に出場権を与える。
そしてそれは・・・
一人とは明記されていない。
ここ二年は天王寺が圧倒的すぎて結局選ばれたのは天王寺一人だった。
でも過去には2人、3人と出場した年があるんだ!」

名塚
「ちょっ・・
ちょっと待ちなさいよあなた達・・・
確かに規定ではそうだけど・・・
たった今その圧倒的な壁に阻まれたばかりじゃない・・!
このまま天王子君の連勝が止まらなければ・・・
結局また今まで通り天王寺君一人が選ばれるだけよ・・・」

小関
「・・・・
そう・・圧倒的だからこそ・・だ。
団体戦でも何でもいい・・・
『高校無敗』の天王寺獅童に初めて土をつけるやつが現れたとしたら、相撲連盟はそいつを無視出来ますか・・・?」

名塚
「そ・・・それは・・・」

國崎
「・・・まぁ、確実ではねえけどな。
俺らと団体で当たる前に天王寺が誰かに負ける可能性だってある。」

小関
「そっ・・・
その時は天王寺に勝ったそいつに勝てばいい!
まあ・・そういう事なんだよ・・
確実な方法はさっきの個人戦で終わったんだ。
俺の話も低い可能性でしかないさ・・・
でもまだ・・・
”0”になった訳じゃない・・・!
タクシー呼んだのは親方だ・・・知り合いに良い医者がいるらしい。
だから必ず戻って来い!
その間の団体戦予選は俺たちだけで勝ち抜いて見せる!
・・・お前が新人戦で久世に負けた時・・・
俺たちは何もできなかった・・・
でも今は俺たちにも出来ることがあるんだ。
高校最強への挑戦権を・・
もう一度お前に与えてみせるよ。」  

火ノ丸相撲97話

–97話ここまで

次回 火ノ丸相撲 98話へつづく

○感想

まさか負けるとは・・・

そしてその後の話もまさか・・・という感じでした。

前にそんな感じもにおわせてはいましたが、忘れてました。

とりあえずこれで今後の展開がはっきりと見えて来たのでは。

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