ドメスティックな彼女 97話 それぞれの覚悟

公開日: 

旅館に夏生の携帯を届けに来た陽菜が文芸部の面々と遭遇!!

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駆け寄る部員達。

もも
「先生久しぶりー!
なんでここに!?」

アル
「Remenber me!?」

美雨
「橘先生の異動先ってもしかしてこの島なんですか!?」

陽菜

桐谷
「橘先生・・・」

陽菜
「桐谷先生・・・ご無沙汰しております。」

桐谷
「こちらこそ。」

陽菜
「今、街で偶然あった藤井くんの落とし物を届けに来たんです。」

桐谷
「そうでしたか・・・
ありがとうございます。」

桐谷
「お元気でしたか?」

陽菜
「・・・はい。お陰様で。」

ルイ
「桐谷先生。
ちょっと姉と二人で話がしたいんですが、時間まだ大丈夫ですか?」

「ええ、どうぞ」

ルイと陽菜は近くの公園に移動。

ルイは陽菜に缶ビールを手渡す。

陽菜
「ありがと。
こういう時って普通は缶コーヒーとかじゃない?」

ルイ
「え?気を利かせたつもりだったんだけど。」

陽菜
「どんだけ飲んだくれだと思ってんの。」

ルイ
「違うの?早くも地元酒店の常連になってんのに?」

陽菜「お恥ずかしい限りでございます・・・」

陽菜
「では遠慮なく・・・」

ルイ

「夏生になんて言ったの?」

陽菜「・・・・」

ルイ
「昨日の夜、かなり落ち込んで戻ってきたみたいだけど。
ヒナ姉の所行ったんでしょ?」

陽菜
「もうヨリ戻す気ないよってはっきり伝えた。
もうこっちはこっちの生活があるし、小説の方も順調みたいじゃない?
もう私のことは忘れていいからって」

ルイ
「うそつき」

陽菜「え?」

ルイ
「どうせ一晩中泣いてたんでしょ?
メイクで隠しているつもりかもしれないけど、目腫れぼったいのわかるから。
正直私は会わせたくなかった・・・・
会ってほしくなくて、思い出させたくなくてヒナ姉がこの島にいるの黙ってた。

ルイ

ヒナ姉だって好きなんでしょ・・
あいつのこと!
好きな人にあんなに好かれてどうして断れんの!?
二人が付き合ってると知った時はショックだったけど、相当な覚悟を持ってのことだと思ってた。
それがバレたら”はい終わりにしよう”って・・・
そんな中途半端な覚悟だったの?
見せたかったよ!
ヒナ姉が消えた後のあいつがどんなだったか!
あたしだったら好きな人にあんな顔させない!
たとえ二人で逃げることになったって・・・
ヒナ姉だってホントはそうなんじゃないの?
好きならもっと自分に素直になればいいじゃん!」

陽菜
「好きだからだよ。
思い出すだけで涙出るくらい。
私の感情のままに行動してたら破滅の道しかない。
二人でいれさえすればいいなら、かけおちでもなんでも出来る。
でも夏生君には未来があり、夢があるの!
それを私の感情によって閉ざすわけにはいかない!
今の小説の成果だって誰よりも嬉しいよ。
本当はすぐに駆け付けて抱きしめてあげたかったくらい!
でも・・・
もし私とのことが夏生くんの将来に何か悪い影を落とすことになるくらいなら・・・

ルイ

夏生が息を切らして帰って来た。

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もも
「夏生君おかえりー。」

夏生
「ただいま・・・
携帯・・・結局見つかりませんでした・・・」

桐谷
「でしょうね。」

夏生「?」

桐谷
「親切にも届けてくれた人がいたんですよ。」

陽菜

陽菜
「街で偶然会って立ち話したとき、藤井君が帰った後見たら携帯落ちてるんだもん。
どうしようかと思っちゃった。」

夏生
「・・・どうもすみませんでした・・・

夏生と陽菜

タクシーで港に向かっている。

アル
「なっちゃん何それ・・・
財布に入れとくもんじゃなくない?
お守りか何か?」

夏生、財布から指輪を取り出して
「そうだな・・・
お守りみたいなものかもしれない。
心の支えだったものだから・・・」

港に到着。

陽菜も見送りに来ている。

桐谷
「すみません。
見送りにまで来て頂いて。」

陽菜
「いえ、時間もありましたので。」

桐谷
「ではお元気で。」

もも
「橘先生またね~。」

美雨
「こちらでも頑張ってください!」

ルイ
「じゃあ、元気でね。」

陽菜
「うん・・・」

夏生が陽菜に歩み寄り・・

夏生と陽菜

夏生と陽菜

船が出港し、陽菜は指輪を胸に抱いて見送っている。

船ではアルが隣に座っているルイに
「見て!
もうこんなに遠い。
島から本土が見えるのに、この速さで2時間かかるなんて・・・」

ルイはアルにもたれかかり、
「あたし・・・
まだ子供ってことなのかな・・・」

ももは隣の夏生の顔を覗き込み
「え・・・あれ?
どうしたの?夏生くん。」

夏生
「別に・・・
ちょっと西日が眩しかっただけ・・・」

–97話ここまで

次回 ドメスティックな彼女 98話へつづく

○感想

夏生は陽菜の本当の気持ちに気づけたのでしょうか。

夏生とルイが大人の階段を一歩上ったとても切ない回でした。

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