風夏 109話 会いに来た理由

公開日: 

東京から150Km。
伊豆の地での再会は何をもたらすか。
キミを追いかけて、”再結成”編。

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河川敷。

優と風夏、二人で向き合っている。

お互い目を合わすことなく、黙り込んでいる。


(僕は一体、何の為に・・
碧井風夏に会いに来たんだろう・・
何の為に・・・)

風夏
「やっぱり・・・
ズルいよね・・・
・・・
逃げるなんてズルいよね・・・」


「・・・・
それは・・」

風夏と優

風夏
「思い出なんでしょ?
風夏ちゃんとの・・・」

優「うん」

風夏
「ごめんね・・・私優君の大切な人も・・・
大切な思い出までも奪っちゃってた・・・」


(違うよ・・・
そんなこと言ってほしいんじゃないんだ・・・
僕はただ・・・)

風夏
「お葬式に行った時にね。
誰かが話しているのを聞いたの・・・
”風夏ちゃん、カレシが出来たばかりだったのに”・・・って・・・
だから私は一生恋愛なんてしちゃいけないんだと思った。
ただ誰かのためだけに歌い続けよう・・
きっとそれが唯一私に出来ることだって・・・
だけどそれが何よりも優君を傷つけることだったんだね・・・
もっと早く気づけばよかった・・・
バンド名を聞いた時・・・
優くんの作る曲が心に響いたとき・・・
切っ掛けはいっぱいあったのに!
それなのにその曲を私が歌うなんて・・・
あの子がいたバンドに入りたいなんて・・・
私のこと、”風夏”って呼んでほしいなんて・・・
ほんと酷いことばかりしてた・・・

風夏


「え・・・」
(違うよ・・・)

風夏
「そうすれば優くんや他のみんなに・・・
こんな思いさせなくて済んだかもしれないのに・・・」


(やめてよ・・・!)

風夏
「ごめんなさい」

走り出す風夏。

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「まって、碧井!」

風夏
(私がいなければ・・・
風夏ちゃんの代わりにしんでいれば・・・)

夢中で走る風夏。

車道に飛び出し、目の前にトラックが迫る!!

風夏

風夏「あっ・・・」

風夏の目には追いかけてくる優が映る。
(バイバイ・・・優くん。)

ストラップが落ち、轢かれたかと思われた瞬間

風夏と優

ストラップはトラックに踏まれて粉々に。

優と風夏は

風夏と優

なんで


「・・・・やめてよ。
こんなの・・・」

「・・・え?」

風夏と優

–109話ここまで

次回 風夏 110話へつづく

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