火ノ丸相撲 98話 波乱の予感

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火ノ丸と柴木山親方はタクシーで病院に向かう。

そのタクシーを部員が見送る。

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タクシーの中で。

柴木山
「本来なら指導者として止めるべきなんだろう・・・
ただ、プロ生活はケガとの闘いでもある。
無理して上がらなければならない土俵がこの先いくつもあるんだ・・・
そしてこの大会もお前にとってそれだということをボクも部員もよく理解している。
だったらその中で最善を尽くすだけだ」

火ノ丸
「ありがとうございます。ワシは本当に恵まれとる」

柴木山
「まったくだ・・感謝しなきゃいかんぞ」

火ノ丸
「お・・親方には本当に・・・
いくら感謝しても足りんくらいに・・・」

柴木山
「ちがうよ・・・そうじゃない・・・
僕や師匠(駿海)のことでもない・・・
解ってると思うが・・・お前が何より恵まれたのは・・・
あの頼もしいチームメイトに出会えたことだよ・・・
彼らの思いに応えないとな」

火ノ丸「はい」

天王寺はさっきの火ノ丸との対戦の写真を見つめている。


「・・・さっきの潮君との試合やんか・・・」

「おう。
イメージの修正や。
団体戦でまたやることになるかもしれんからな。」

「え・・でも・・
潮君が負傷したんは間違いないんやろ・・?」

「・・・まあな・・
ただ程度はわからん。
可能性があるんなら備えておくべきや。
いや、正味な話・・
昂ってしゃーないねん。
必死で抑えんと出そうになる。

天王寺

そして昂ってるのは俺だけやないで・・・」

その昂ぶっている人。

四方田
「今年はホンマ一ミリも気ぃ抜けへんわ・・・」
鬼丸と天王寺の対戦で選手も観客も一段階ボルテージ上がったな・・・

四方田

狩谷
「・・まあた弱音っすか主将・・・
関東最強の名が泣きますよ・・・」

四方田
「狩谷君・・
俺の代わりに個人戦出ない?」

狩谷
「出ていいなら出てますよ!!
ちくしょう!!
主将がそんな事ばっか言ってっとチームの士気も下がっちまいますよ!!」

四方田
「そ・・・そんなに怒らないでよぉ~・・
怖いなぁ・・・」

狩谷「ったく・・」

栄大

今年の栄大附属の団体優勝に関しては一言も弱音を吐かないんだ。」

四方田
「団体ならウチにもヤバいのがいるしね。」

久世

四方田
「やっぱいつまでも関東最強じゃ、全国では違いますよって言ってるようなもんだ・・・
俺はまあ・・ともかくとして・・・
今年こそは久世君と頼れる仲間たちに栄大を日本一にしてもらうぞ!!」

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狩谷
(他力本願・・・
まあでも・・・
頼れる仲間か・・・
確かにな。
鬼丸と天王寺のせいなのか知らねえが、草介があんな派手な勝ち方するなんて・・・
あんなのが味方にいるんだから、そりゃ心強いぜ。)

金沢北高・主将、パンチパーマの部員に
「今年も白楼か・・・それとも去年準優勝の栄大か・・・
優勝を予想する声に俺ら金沢北の名前はない・・・
去年3位という成績が如何に価値のないものかわかるよ・・・
お前もそう思うだろ・・・」

土俵上は日景典馬。

日景

対戦相手は金森。

二人土俵上に立つと金森が小さく見える。

火ノ丸相撲

火ノ丸相撲

はっきよい!

しかし、勝負は一瞬!

典馬が金森を寄り切り!

どよめく観客
「なっ・・・
突き押しの日景が・・・
寄り切り!!?」

北高部員
「・・・別に突き押しを捨てたわけじゃない。
ただ、今の典馬は組んでも国宝だ。」

駿海
「取り口の変化にも驚くが、佇まいに余裕がある。
大関の兄貴と100番取ったおかげかな?」

観客
「しかし本当に・・・
どうしたんだろうな、今年は・・・」
「ああ・・何かが起きる気がする・・・」

名塚
(会場全体がある種の期待感に包まれている・・・

名塚

火ノ丸がタクシーに乗りこんだとき

通りがかった人に
「何あれ・・・鬼丸ケガ?あーあこれで大太刀は脱落だな・・・
ダークホースで期待してたけど鬼丸がいないんじゃ話になんないな。」

國崎
「んだとこの・・」。

ユーマ
「言いたいやつは言わせておけ」

小関
「いや、やっぱ言われっぱなしは気分が悪いよ。
いいかあんた達!
俺たちダチ高相撲部は鬼丸抜きで団体戦予選を勝ち上がる!!
鬼丸には頼れる仲間がいるってことを教えてやるよ!
よぉく見ておけ!」

小関は火ノ丸に向き直り
「待ってるぞ潮」

ユーマ「勝ち上がったその先でな」

火ノ丸「おう」

國崎
「しかしなぁ、くじ運まで火ノ丸に似ることはねぇのにな・・・
簡単じゃねぇぜ・・・一回戦の相手・・・」

小関
「ああ、もちろん。分かった上での宣言さ」

小関

–98話ここまで

次回 火ノ丸相撲 99話へつづく

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