銀魂 590話 一番弟子

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闇の中・・・。

朧の幼少の頃の回想

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朧

・・・・・・ああ
“これで”終わりだ」

奈落の一人は隠れている朧を横目で見ていた。

屋敷に火が放たれる。奈落に見つかった朧は斬られたがまだ意識はある。


「俺も ああなるのか。

朧

絶望の果てに。

鬼兵隊が奈落達を倒しつつ進んでいく

また子
「しつこい!!
どこまで追ってくるつもりっスかアイツら!!」

武市
「晋助殿!!
桂や快援隊とも分断されたようです
このままでは・・・」

高杉
「分断?
元々あんな連中と足並み揃えた覚えはねぇよ
これ以上借りを作るつもりはねぇ
いずれ延滞料金ごと返してやらぁ」

星海坊主を背にのせた定春も森の中を走っている

定春

朧のもとに辿り着く高杉

高杉
「勿論 てめぇもな
朧」


「来たか 案内ご苦労だった
春雨も引き始めた お前達も引け」

上空には春雨の船が

兵達
「・・・・・・」


「早くいけ そして虚様の手足として働け」

引いていく兵達

また子
「お前っ・・・一体どういうつもりっスか
春雨が・・・引いた!? お前達の目的は私達反乱分子を潰す事じゃ・・・」


「貴様らがこの死地を生き残ったのは想定外だったが この戦の真意はそこにはない 既にあの方の目的は果たされた
これからあの方が果たす宿願の前では 地をはう虫(むしけら)の命がどうなろうと些末な事という事だ」

背景には船に乗っている虚の姿が

高杉
「ならば何故 お前はここにいる
その虫(むしけら)に戦に負けたいい訳でもするためか」


「しっているからさ
地をはう虫(むしけら)が
時に羽を得 天に届くまでの羽搏きを見せる事がある事を
何度も羽をむしられ 地に叩き落とされても 抗う事をやめぬ虫がいる事を
何度羽をむしられ地に叩き落とされても 抗う事をやめぬ虫(むしけら)がいる事を」

背景には銀時と高杉が朧と戦った時の描写

「同じ男から羽をもらった 私(むしけら)はしっている」

高杉
「同じ男?お前の担いだふざけた化け烏と先生がか
吉田松陽はしんだよ そして その仇は今俺の目の前にいる」

奈落に連れていかれる松陽の後ろ姿を思い出す高杉


「どちらでも構わんさ それが・・・吉田松陽だろうと 虚であろうと
私はただ あの方の障害を除くだけ

朧

回想


「誰より 死の近くにありながら 誰より死の遠くにある者 それがしに神(わたし)です
人間(あなたたち)は生まれ成長し老い死んでゆく だが私には老いも死もない
ただ変わらずに生き続ける事しかできない そんな私にこれから死にゆくあなたの気持ちなど解るはずもありません
変わる事のできない私には こんな事しかできません」

虚は自分の腕を斬り朧の傷口へ自分の血を流す


「それでも人を解ろうと・・・
それでも人に変わろうと 抗う事しか」


「お前っ 何を・・・」


「すまない 私には君の仇として死ぬ事すらできません
私の罪過は死して償えるものではありません だからせめて」

仮面を外す虚

「生きて 私を憎み続けてください」

高杉と斬り合う朧


(あの時私はしんだ
物に変わっていった あの者達と同じように 私はあの人の“物”になると決めた)

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回想

(どうせ奴隷のように売り飛ばされた先で権力争いに巻き込まれ 誰に悲しまれる事もなく果てる運命だった虫
その命をつないでくれた不死(こ)の血を流し尽くすまで あの人のために忠を尽くそうと)

朧は奈落へ入り雑用をこなす(廊下の雑巾がけ 棚の上の埃落とし)

廊下を歩く虚と朧


「やれやれ 君には困ったものだね 傷が癒えたら去れと言ったのに
君の居場所を奪ったのは奈落(われわれ)だ とはいえ このままここにおいていたら君は殺し屋になってしまう」


「ぜひご教授を 先生の役に立てるなら私は何にでもなります」

拳を握り熱弁する朧


「私は先生ではないよ」


「私にとっては大恩ある尊敬すべき先生です」


「殺し屋の首領に言う言葉じゃない 私は誰かに何かを与える事なんてできませんよ
いっそ子供に混ざって一緒に学びたいくらいだ どうしたらこの血にまみれた手をすすげるのかをね」


「でしたら自分でやってみたらいかがでしょうか 先生が生徒と一緒に精進する学舎 素敵じゃありませんか
きっと先生はそっちの方がずっと似合いますよ」


「人殺しの学舎に誰が来ると 私に教えられるのは物騒な技だけですよ」

ボキボキと手をならす虚


「私には教えてくれないじゃないですか
先生が本当に悪い人だったら私はもう立派な殺し屋です
だから もう殺しの技は諦めますから
その学舎では私を一番弟子にしてくださいね」

朧

回想

奈落から虚が失踪という知らせが 目を見開く朧

奈落
「頭が失踪した
暗殺任務を放棄し 標的の逃亡を手引きした疑惑が多数あがっていたが 査問会を前に姿を消した
承知の通り脱退は御法度 処分対象だ その旨心して捜索にあたれ」

息を切らし森の中を走り虚を捜す朧

「おや?ようやく奈落を離れる気になりましたか」

木の上から笑顔で声をかける虚


「呑気に何をやっているんですか!! 今組織がどうなってるか」


「これ位やらないと君を外にはおびき出せないでしょ
君を奈落(そしき)から引きはがすには私も離れるのが早い」


「!! 先生まさか・・・」


「いえ 君がくる以前から悪巧みはしてましたからね でも決心がついたのは君のおかげかもしれない
死しても償えぬ罪があろうとも私には生きて購い続ける事はできる
私も戦います 私の中の死神(わたし)と」


「で・・・でも私のせいで先生は組織の追手に・・・」


「それは君も一緒 君を奈落の一員と数えてる人がいればですが
でも こちらにはちゃんと一員として入れてありますよ」

木から飛び降りる虚

「約束したでしょ 一番弟子は君だって」

朧

朧

回想


「松下村塾?なんですかそれ」


「学舎の名前です」


「どういう意味ですか」


「松の下で生まれた たった今」

松の下で腰をおろしている二人


「今は私と君 二人だけですが いずれこの松の下にたくさんの仲間が たくさんの弟弟子が集まってくれるといいですね」


「弟弟子か 楽しみだな」

朧

運命は、斯くも残酷な。

–590話ここまで

次回 銀魂 591話へつづく

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