火ノ丸相撲 99話 もう一度土俵に

公開日: 

火ノ丸と親方は病院に到着。

しかしその病院は・・・

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柴木山
「よし、着いたぞ。
僕も現役時代はよくここの先生の世話になった。

病院

火ノ丸
(廃墟にしか見えんが・・・
本当に営業しとるんだろうか・・?)

柴木山親方、扉をガンガン叩きながら
「おーい、先生!
電話した柴木山です!」

「うるさいなあ。」

と出てきたのは

医師

診察室。

火ノ丸
(ワシん家よりボロい・・)

先生
「えー潮火ノ丸君15歳。
身長は152cm、体重は・・・
ひゃ152cm?
小さ!!
そりゃケガもするわ!
で何?相撲大会でケガ?」

火ノ丸
「はい、実はワシ、プロを目指してまして」

「はいストップ、ストップ・・・お薬だしときますねぇ~お大事に」

火ノ丸
「え、いやちょっと・・・」

「君ねぇ・・新弟子検査って知ってる?
167cm以上ないとプロにはなれないの!
常識よ、常識!
全く冗談はよしこちゃんだよ・・・
あのねぇ、僕だって暇じゃないんだよ。
今何月かわかる?
8月だよ8月!
見給えよいい天気じゃないか!
夏だねぇ」

医師

柴木山、火ノ丸に
「うん・・・まぁ、こういう人なんだよ。
腕は確かなんだけどねぇ。
信じられないかもしれないけど。」

火ノ丸
「・・・いや、そこは疑ってません。
親方の紹介ですから。」

先生
「まぁ、そういうわけで僕は忙しいから・・・
病院なら他にもあるでしょ」

火ノ丸
「あ、あの・・・ワシは確かにこのままではプロになれません。
でも、この団体戦で勝ちまくればプロになれるかも知れない・・・
仲間達が待っとるんです!!
明日もう一度土俵に上がるためには力士達が名医と崇める、蟹江先生のお力が必要なんです。」

先生「名医?」

先生、ピクッ

話を訊いてくれることに。

先生
「・・・なるほど、事情は分かった。
でもなぁ勝ちまくると言っても初出場でしょ?
ちなみに一回戦の相手は?」

火ノ丸
「はい、金沢北高校です。」

大会会場。

大太刀の選手の中に火ノ丸がいないと客席がざわついている。

「あのメガネ誰?」

金沢北の選手たち。

主将
「残念だったな典馬・・・鬼丸に名古屋の借りを返せなくて」

典馬
「尽魂必勝・・・相手が獅子だろうがウサギだろうが関係ない。
常に死力を尽くして勝つ!それが金沢北の伝統・・でしょ?」

主将
「はは、言うようになったなぁ・・・」

レイナ、堀ちゃんに
「実際どうなの?
おチビがいなくて・・
相手は去年全国三位なんでしょ?
強いんでしょ?」

堀ちゃん
「はい・・・
しかも・・・
監督が言うには・・・
三位になった去年のチームより今年の方が強いとか・・・
何せ去年の団体メンバーが3人も残ってますから・・・
当時2年だった相沢亮、米村竜二、その一つ下の日景典馬。
彼らは今年の石川県予選の上位3名でもあります。
他2名も含め、石川県の個人は金沢北高が独占。
相撲王国とまで言われる激戦区の石川県で。」」

レイナ
「もういい。要するに大ピンチってことでしょ?」
(それを知ってどうして部長は・・・あんな勝利宣言なんて・・・)

試合が始まる。

小関

西、相沢君。

名塚

(”疾風の引き足”相沢亮・・・細身ながら強豪金沢北の主将を務める実力者。
去年の屈辱、悔しさを直に味わった選手。
今年に賭ける思いは並々ならぬものがある・・・
ダチ高も今更北高の名に怯みはしないでしょう・・・
・・でもやはり全国三位は伊達じゃない。
いかんともしがたい実力差・・・
覆すのは簡単じゃないわよ・・・)

病院。

先生
「か・・・金沢北高・・!?)

火ノ丸
「どうかしたんすか?」

先生
「薫っち・・やっぱやめようこの話はなしだ・・・
僕はねぇ無駄なことはしたくないの」

火ノ丸「無駄?」

先生
「何か君、さっきから仲間が勝ち進む前提で話しているけどさ。
仮に僕が君の腕をなんとかしたとしてもさ、今日の予選で負けちゃったら明日はないわけじゃん?
そしたら僕のしたこと無駄になっちゃうし・・・
っていうかそもそも一回戦勝てんの?
君は本気で仲間達が金沢北高に勝てると思ってんの?」

火ノ丸はきょとんとしている

先生
「あれ?僕おかしいこと言ってる?大太刀は初出場で相手去年の全国三位なんだよ?」

火ノ丸
「ああ、いや、言われてみればそういう可能性もあるんか・・・・
そっち心配は、全然しとらんかった。」

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小関対相沢。

「はっきよい」

小関

小関の圧勝!

全員呆然としている。

柴木山
「金沢北高は強いですよ。
でもダチ高だって県予選で石神高校に勝った。
石高は全国ベスト16の強豪だ。
そしてそれも過去の話・・・
2か月の間僕たちで徹底的に鍛え上げた”身体”と”技”。
元が未熟な分伸び幅も大きい。
全国の猛者と渡り合う実力は十分に備えている・・・そして何より”心”
相撲は心のありようによって勝敗を大きく左右される。
チームの柱である火ノ丸が抜けたことは彼らも動揺しただろうし、今も不安はあるだろう・・・
だがそれ以上に・・・
火ノ丸を頼ってここまできた・・・
その火ノ丸が今は自分たちを頼ってる・・・・
そんなの・・・最高じゃねーか!
彼らの心は今・・・かつてないほどに燃えている・・・」

火ノ丸
「ワシは今までずっと一人でやってきたからか・・・
人に頼るというのがどうにも苦手で・・・
だから団体戦に出なくていいと言われたときはショックじゃった・・・
団体優勝はみんなの夢!
そう言っておきながら、それでもワシが先陣切ってやらんといかんことなんじゃと思い込んでいたから・・・
何のことはねぇ・・・
ワシは何も変わっていなかった・・・
高校に入って仲間が増えて・・・団体戦に出れて・・・
なのにワシがやってることは、誰にも頼らずたった一人で突っ張ってた中学時代と何も変わっていなかった・・・
でも部長の話を最後まで聞いて、もう頼るしかない・・・
そう思った時・・・
不思議とそこにはなんの不安もなかったんす・・・
だぶん・・・頭では解ってなかったけど・・・
心では解ってたんですかね・・・
おかげでうやっと気づけた!
ワシの仲間たちはこんなに頼れる奴らなんじゃと・・・
頼ってもいいんじゃと・・・
助けようとか・・・ワシがいなきゃとか・・・
そういうんじゃない・・・
またみんなと一緒に戦いたい。
今はただ・・・そう思っとるんです・・・」

先生
「腕見せてみな。
明日には試合に出たいってか・・・
やめた方がいい・・・この先選手生活を考えたらな・・・・
と良識ある医者なら言うんだろうが・・・
あいにく俺は不良医者でね。
ったくよぉお前ら、良い青春してんなぁ!!
そういう馬鹿は嫌いじゃねぇぜ!
俺も一枚噛ませろや!!
俺は今まで大勢の大相撲力士を診て来た。
15日間連続で戦い続ける大相撲。
ボロボロで・・
本来ならとても土俵に上がれる状態じゃねえ奴が、それでも明日上がりてえとオレを頼ってやってくる。
そういう奴らに比べたらお前の腕何て屁みたいなものさ。」

先生は火ノ丸たちを診察室の奥へ案内する。

最新設備

つまり俺がやると言った以上、ここに来たことは無駄じゃねぇって事だ。
その腕使えるようにしてやるよ。」

–99話ここまで

次回 火ノ丸相撲 100話へつづく

○感想

電撃ネットワークの南部虎弾が出て来たのかと思いました。

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