風夏 111話 一つ屋根の下。

公開日: 

いつものの宿舎に帰ってきたメンバー。

那智が。自分たちのCDを見ながら
「結局これがThe Fallen Moonの最初で最後のCDになっちまったな」

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沙羅
「解散して再結成なんて、面倒なこと言い出したのは那智先輩でしょ」

那智
「そ・・それはそうだけど・・
だってそうでもしねぇと碧井が入りずれぇだろ・・・
Fallen Moon(秋月)なんて名前のバンドに。」

三笠

那智
「お前!!
冗談でもそういうのやめろ!」

三笠
「やだな、冗談じゃありませんよ。」

「尚更止めろ!!」


「でも、どうして急に・・・
みんな反対してたじゃないですか」

那智
「あ?まぁ、お前と碧井にその覚悟があるんならいいんじゃね?」

三笠
「大事なのは二人の気持ちだから」

那智
「だけど、もしお前が碧井を罵倒するために静岡へ行ったんなら、ぶん殴って本当に解散するつもりだったけどな」


「自分でもよく解りません。
あの時、何を考えて飛び出したのか・・・
もしかしたらその気持ちがあったのかも・・・
だけどギリギリまで追い詰められて分かったんです。
やっぱり僕は碧井風夏が必要なんだって・・・」

沙羅

三笠
「優くんこそ、これで本当にいいんだね?
これで僕たちが秋月風夏と一緒に始めたバンドはこの世界から完全に無くなっちゃうけど」

那智
「お・・・おい、三笠。」

沙羅
「そんな言い方しなくても・・・」


「・・・それは・・・」

ここでに「こんにちはーっ!!」

と元気に入って来たのは

風夏

那智
「はっ!?」

三笠
「お・・お世話になるって・・・」

風夏

天谷社長
「一緒にバンド組むなら当然でしょ?
それに碧井さん、実家に帰る時前のマンション出払っちゃったの!
もう一度契約するお金なんてウチの事務所にはありません」

那智
「いや、だからってこんな急に・・・」

社長
「急にバンド解散して”Blue Wells”なんてバンドを再結成したのはあんた達でしょ!
せっかくあのフェスで知名度上がってきたのにまた1から出直しだわ!
あーホント腹立たしい!!」

那智
「さ・・・サーセン」

社長
「いいこと!死ぬ気でやんなさいよ!?
あんた達のせいでせっかく作ったグッズがゴミになったんですからね!!」


「ものすごい怒られたね・・・」

三笠
「そう?

天谷

風夏
「あの、私なんでもやるから!あ!
お料理はちょっと得意かも」

那智、疑惑の目
「ホントか?俺はこう見えて料理にはうるせぇぞ」

沙羅
「醤油しか使わない人がエラソーに」

那智
「ほお~。
じゃあとりあえず今夜はお前が作ってみやがれ。」

風夏「任しといて!!」

夕食後。

那智
「チョー美味かったァァ
肉やらけー。」

三笠
「うん。お店とか出せるんじゃないですか?」


「だよね。」

沙羅
「私はまあ・・・
もう少し薄味でもいいけど。」

風夏
「よかったァ!
次はもっと美味しいの作るね!」

那智
「いやぁ、同じ風夏でも大違いだよなぁー。
アイツの料理クッソ不味くてさぁ」

沙羅「ちょっと」

那智「あ、ワリ・・」

風夏
「・・・ううん、いいの。
私のわがままで入れてもらったんだから気を使わないで・・・
そんな話もいつかみんなが普通に話せるように頑張る・・・」

三笠
「だから碧井さんが入ったんじゃありませんよ。
僕たちは5人で新しいバンドを作ったんです」

那智
「そーそー気にすんな!
別に嫌ってるわけじゃねーんだからお前のこと」

風夏「うん」

夜、月を見ながらひとりで縁側に座っている優。

その優に風夏が声をかける。

「寝ないの?風邪ひいちゃうよ・・?
そんな所にいたら。」


「うん。
でもこの月を見てたら何だかいい曲が浮かびそうな気がして・・・」

風夏と優

風夏
「秋の月か・・・
ねぇ、優くんは本当に良かったの?
The Fallen Moon解散しちゃって。」


「わかんない・・・
だけど僕たちが前に進むためにはこうするしかなかったんじゃないかな・・・
だから・・・
いつかこれでよかったて言えるようなそんな日が来ればいいなって思う・・・
まだみんなとはギクシャクするかもしれないけど・・・
きっと大丈夫だよ。
誰かのためじゃなくて碧井は自分のために頑張ればいいじゃん。」

風夏
「うん、ありがとう・・・
でもいいのかなBlue Wells(碧井)なんてバンドで・・・
ちょっとみんな適当すぎない?」


「そんなことないよ。
僕は割と気にいってるけど」

風夏
「なんか私が自分好きみたいで恥ずかしいよ」

優「あはは、いいじゃないそれで。」

風夏「あのねぇ」


「それに恋愛だってしたっていいと思うけどな。」

風夏
「は?何よ急に」

風夏

優「え・・・え?」

沙羅


「何やってんですかそんな所で!
ってゆーかどっから持ってきたんですそれ!」

沙羅
「これはバイトで使ってる能面です。
そんなことはどうでもいいですから質問に答えてください。」

優「バイト!?」

風夏
「いやァァ怖い怖い怖い!!」

–111話ここまで

次回 風夏 112話へつづく

○感想

嫉妬に狂った女の面とは・・・

沙羅の穏やかでない日常が始まりますね。

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