僕たちがやりました 58話 自由不自由

公開日: 

市橋が飛び降りた。
分かり合えた夜に。

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トビオ

警察の事情聴取を受けるトビオ。

刑事
「即しだったので、痛みを感じる間も無かっただろうと医師は判断してます。
亡くなったのは市橋哲人くん。
矢波高2年の17歳。
今は学校へ行かず、この病院でリハビリ中だったみたいだけど・・・
キミは友達なんだね?

トビオ

トビオ
「・・・・
いや・・
さっきまで一緒に話してて・・
僕は帰るって言って・・・
下に降りてきたら・・・」

別の刑事
「じゃあ最後に喋ったのはキミかな?
彼の携帯からー・・・
こんな動画が見つかってんだけど。
観たよね?

飯室

トビオ
「・・・・
はい・・・」

飯室
「動画の中でね、”ケガ”とか”恨み”ってフレーズが出てくるんだけど、何の事かキミならわかるかい?」

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トビオ
「・・・それは多分、矢波高の・・・
爆破事件の事です・・・」

飯室
「あ、そーかあ。
彼はその被害者か!
ってことはそれが原因で何か悩みを抱え込んで自さつ、って可能性はあるかな?」

トビオ

飯室
「知ってるかい、増渕くん。
自由に生きてきた人間ほど”不自由”に弱いんだ。
自さつっていうのはいろんなケースがあるんだけどね。
やっちゃう人の多くは”生きるのが不自由”だと考えてる。
心に逃げ場がなくなって、誰一人分かち合える人がいなくなった時、人は自さつを選ぶ。
それが衝動的であれ、理性的であれ、彼らにとってはそれが救いで・・・
”自さつ”こそが”自由”

トビオ

飯室
「ってこんなこと、市橋君の親友のキミに言う事じゃないか!
ゴメンゴメン。
まだ自さつって決まったわけじゃないしね。
僕も自さつが良い事だとは思ってないから。
時間を割いてくれてありがとう。
出口まで送るよ。
外はすごい雨だ。
傘ある?」

「・・はい。」

飯室が自動ドアを開けて
「どうぞ。」

「・・・すみません。」

「気をつけてね。」

「はい・・・」

トビオ

トビオ

反吐が出るよ。」

飯室は病院に戻って行った。

トビオ

大雨の中、傘をささずに歩き出すトビオ。

左肩に残る重すぎる”現実”。
開けない傘、拓けない未来。

–58話ここまで

次回 僕たちがやりました 59話へつづく

○感想

一番会いたくない相手に、一番会いたくないところで会ってしまいました。

幸せの絶頂だったトビオが、どういうふうに追い込まれていくのでしょうか。

次号予告が復讐に立つ男、となっていました。

いよいよマルのその後かな。

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