ドメスティックな彼女 99話 流儀

公開日: 

目覚めたら裸でベッドで寝ていた夏生。
隣には見知らぬ女性!!
夏生、一夜の過ち!?

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ドメスティックな彼女99

夏生
(誰!?
そしてここはどこだ?
と・・とりあえず服!
服は・・・)

服を着たところで携帯を見ると着信37件!

その時また着信!

出ると・・・父親。
「何してるんだ夏生!今どこにいる!!?!」
作家先生のところに行くっていうから大丈夫とは思ってたがお前はまだ高校生なんだぞ!
泊まるときは連絡くらい入れなさい!!」

「ごめん、ちょっとバタバタしてたからさ・・・
うん、大丈夫、全然。
今日はちゃんと帰るから。

嬢、電話に顔を近づけて
「あっあっもっと~。」


「夏生、なんだ、いまの声
女の人と一緒か?」


「あ~ん、もっと動いて~。」

夏生
「テレビの音!」

慌てて電話を切る。

夏生
「ちょっ
何なん・・・」

嬢、夏生に抱きついて
「ゆうべの続き、する?」

夏生
「・・・
やっぱ・・・
しちゃったんスか?俺・・・
こういうこと言うのは男としてホント・・・
情けないんスけど、正直全く覚えてなくてですね・・・
どういう責任の取り方すればいいのか・・・」

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夏生
「それが全然・・・」


「君お店で吐いちゃったのよ。
未成年って知らなくてさ。
それでゲロ服お店の運転手に手伝ってもらって脱がして、服洗ったら私も疲れて横で寝ちゃった。
まぁあたしも結構お酒入ってたからいじって遊んだかもしんないけど。
だとしたらゴメンネ!」」

夏生
「あ、そうだ先生」


「くるみん先生は朝から取材だってー」

夏生
「くるみん先生?」


「先生の本名。
胡桃沢でしょ?
だからそう呼んでんだ。
先生今朝早くから取材の予定入ってたらしくてさ。
だからあたしが引き取ったの。
いつもお世話になってるし。」」

夏生
「マジッすか~」


「付いていきたかったんだ?」

夏生
「桃源先生はよくお店に行かれるんですか?」


「そうだなぁ月に一度は来てくれるかな。
取材で来たのは5年前でそれからずっと。
ホント義理堅い人だよ。
夜の街を題材にした小説の取材でね。
”月歌”って本知ってる?」

夏生
「読みました。
たしか文学賞獲った・・・」


「その時本当に熱心に取材してくれてね。
”キャバクラ嬢”って十把一絡げで見られがちなのを何日も通って一人一人に話を聞いて。
この世界のこと真摯に描き出してくれたの。
この仕事を良く思っていなかった田舎の両親にその本送ったら、”お前も一生懸命やってるんだな”って見直されちゃったくらい!
それから定期的に来ては高いお酒入れてくれて、”どうしてる?何か問題ないか?”って。
ママも店の子達もくるみん先生のことは凄く信頼してるんだ。
そういう取材先、他にもたくさんあるんじゃないかな?」

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その日の夕方、夏生は桃源先生の玄関先で先生の帰りを待っていた。

先生が帰ってきて・・

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夏生
「家には連絡したので大丈夫です!
起きたら父から鬼のように着信があって、連絡くらいしろって怒られましたけど・・・」

先生
「・・・
いい父親だな。
大体あんな酷い目にあってよくまた来る気になったもんだ。」

そこに運送屋が来て玄関先に本の山を置いていく。

先生
「資料だ。
書斎に運んどいてくれ。」

書斎に入ると・・

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夏生
「これみんな資料ですか?」

先生
「ああ、大体そうだな」

夏生
「お世話になったお店の人に先生は凄く丁寧に取材されると聞きましたが、資料の数も半端ないんですね・・・」

先生
「・・この間の読み切りも、文藝賞の受賞作も読んだが・・・
お前は自分の半径5m以内の話しか描けないのか?
リアリティを感じる部分は主人公の内面の描写だけだった。
俺には書きたい世界がある。
世に知らせたいリアルがある。
それを濁りなく読み手の中に響かせるためにもいい加減なことは出来ねぇんだ・・・
加えて自分の世界を広げるためでもある。
小説を書くにあたり想像力は必須だ。
しかし、それをフルに使おうとも自分の中にあるものなどたかが知れている。
資料を調べ、現場に行き話を聞くことでさらに描きたい世界が広がる。
でなきゃ極めて狭苦しいものしかできねぇからな。
その場の空気感や緊張感。
人のエピソードだってそうだ。
現実が想像の範疇を超えていたことなんて山程あるからな。
そういう現実をウソや偏見で隠してしまわないためにも取材は重要なんだ!
そういや蔦谷から聞いたが、お前手ぇ止まってるらしいな。
別に俺の様にしろという気はねえが、今のやり方続けてたって

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その日の夜。

夏生がリビングでぐったりしていると、ルイが帰って来た。

ルイ
「・・・帰ってたんだ。」

夏生
「ああ・・・
そして今まで親父にみっちり説教うけてた・・・」

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ルイ
「キャバクラ行ってたの・・?」

夏生
「いや、違くて・・・その・・・行ったとかじゃなくムリヤリっていうか・・・・」

ルイ
「いいよ・・・そんな弁明しなくても。

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夏生「あ、うん・・・」

ルイ「お風呂先入るから・・・」

夏生
「あ・・あのさ、去年の秋、ルイが賞とった小説。
アレ書く時なんか取材したって言ってたよな?
あれってどんな取材したんだ?」

ルイ
「取材ってほどでもないけど。
ラマンのマスターに色々話聞いて。」

夏生
「マスター・・・そっかなるほど・・・」

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湯船につかっているルイ。

スマホにアレックスからメッセージが入る。

”HIルイちゃん!
明日の待ち合わせ11時でいいかな?
楽しみ過ぎて今夜は眠れそうにないよ”

明日のデートが揺れる思いに決着をつけて・・!?

–99話ここまで

次回 ドメスティックな彼女 100話へつづく

夏生、蔦谷さんに感謝ですね。

緻密な取材のものとにかき上げるというスタイルを確立できれば作品の幅が広がることでしょう。

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