ハンターハンター 358話 前夜

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遂に・・・

「レディ~~~ス エン ジェントルメ~~ン!!
いよいよこの日がやってまいりました!!
人類の!!更なる発展に向けての新しい門出です!!

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ハンターハンター358

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それでは早速登場していただきましょう!!!
現代の箱舟を実現させし偉大な巨人!!! 我らが国王!!!

ハンターハンター358

観衆からひときわ大きな歓声が。

人差し指を天にかざすナスビ。
「言いたいことは1つだホイ!!
ワシは!! 偉大なるカキンの王である!!!
新大陸は!! 我らと共にあるホイ!!」

「国王!! 国王!! 国王!!」

ピエロ
「そしてェ第二会場では 総責任者であるビヨンド氏と偉大なる国王の血を受け継ぎし王子たちが歴史的航海の第一歩を待っております!!」

ハンターハンター358

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さらにサレサレ以下、ハルケンブルグ等下位の王子らも。
ワブル王子を抱いたオイトの姿もあった。

一面にナスビの絵が描かれたヘリコプターがBW号へ飛んでいく。

ピエロ
「さぁ~~いよいよ国王を乗せた飛行船がB・W号に向かいます!! 向かいます!!
命を懸けて自ら前人未到の地へ民衆を導く王が!!
かつていたでしょうか!? いや いない!!!
偉大な国王が!! 偉大な船へ!! 今正にィィィ!!!
偉大に到着いたしましたァァアアアーーーーア!!!
王子とVIPを乗せた飛行船が次々と後に続きます!!
海上では一般乗客を乗せたフェリーがB・Wに向かい始めました!!
どうだ世界よ!!! これが偉業だァッ!!!
我々も大いに楽しみましょう!! 祝いましょう!!』

町を挙げてお祭り騒ぎが繰り広げられ、酒場も通りもハイテンションな人々で埋め尽くされている。

一方、BW号船内ではさっそくVIPを招いたパーティが繰り広げられている。
正装に着替えた王子たちも参加。
カミーラ超美人。

さまざまなVIPと談笑する王子たち。
ハルケンブルグはツェリードニヒと談笑中。

サレサレは若い女を、タイソンは若い男をそれぞれ侍らせている。
マラヤームは退屈そうに虫かごを覗いている。

場面変わり、集合している第一王子(ベンジャミン)警備隊。

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背景には重火器を装備した兵たちの姿。

「特に2層と3層はぶ厚い壁で遮断されており非常時しかも2層からしか開閉できない」

「故に”狩場”は1層と2層のみだが船の中では節度を保て
本格的な祭は二か月後上陸のセレモニーが終わった後だ それまで我々は兵(ソルジャー)ではなく警護(ガード)だからな」

「唯一第一王子(ベンジャミン)殿の命令があった場合に
”急襲作戦”を敢行するが余程条件がそろわないと厳しい
各王子の居住区は厳密に区切られていて生活の全てがその中で済む為 各護衛同士の接触も少ない
王子全員が集うのは毎週日曜に予定されている要人を呼んでの晩餐会だが これも王子ごとの入退館時間が決められており移動中に王子同士がすれ違う事はない」

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オイト
「というわけで今の所は全く機会がありません もしかしたらずっとこのままかも・・・」

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中立の立場で継承戦を見守る王立軍が通路を監視しています 行動は全て把握されている状況・・・
これでは暗殺なんて到底不可能な話 王の真意がよくわかりません」

クラピカ
(もちろんこの状況でも抜け道は多数あるが・・・念能力者の存在を考慮に入れると可能性は無限に等しい
まずは敵の戦力を把握し力関係を測らねばならない・・・現状は各王子が所有する警備兵の数しかわかっていないが
念能力者の有無を抜きにしてもこちらの戦力は乏しい・・・居住区外の警備を担当している準協会員(ハンター)も我々の味方ではない・・・むしろ危険だ
試験当時カキン側の受験者にすら裏事情は知らされていなかったのだろう・・・それによって殆どのカキンの警護兵はオレの鎖もすり抜けた・・・!
渡航中だけの期間限定での準協会員資格であり身内の護衛という事で暗黒大陸組よりは審査が甘かった点も裏目に出た形・・・
これによって1層の王子居住区の外には150名近い臨時の準協会員(ハンター)が裏の任務を隠しながら徘徊する事となった・・・
十ヶ条の改訂を避けて第二条に準会員という副項目を付けるといういかにも中道的な対処は結果的に白黒をつけてリスクを明確にしておく場合よりも余程
不確定要素を増やし想定外の事態を招く確率を上げた気がしてならない・・・!
それとも・・・ツェリードニヒへの接触と血生臭い王位継承戦に関わっているオレ固有の事情がオレを過敏にさせているだけなのか・・・)

クラピカの携帯に着信が。

ミザイ
「クラピカ」

クラピカ
「ミザイか どうした?」

ミザイ
「俺は一般乗客(3~4層)に専念だ 予想よりはるかに犯罪発生ペースが早い
チケットの偽装・盗難 人種衝突やら酔っぱらいの喧嘩やらなりすまし 窃盗・暴行・諸々だが虚偽報告も多数確認されてまさに混沌(カオス)だ
どうやら犯罪行為で誰かのチケットが無効になるとすでにチケットを持っている者の乗船枠が増える」というデマが発端らしいんだが
告発者のチケット枠が増える」というって所まで噂がエスカレートしている
カキン軍の対応も一貫性が無くてこのままだと最悪暴動が起きかねない状況だ
そこでボトバイとオレが補佐役で軍と民間警備を統率する事になった そんな訳で出発直前の十二支ん会合には出席できない
カキンの杜撰さを大分過小評価していた 計画書はまったく意味をなしていない 特にひどいのは医療チームだ
診療施設が3層では3か所 4層と5層は1か所だけで5層にいたっては医者が常在しない
施設数は計画の1/5 医者は当初予定の1/15という有様だ
逆に上位層は20人に1人が医者だって言うからあきれる
やむを得ずチードルがスタッフの補充と再編成に奔走している真っ只中だ」

クラピカ
「その様子だと会合そのものが飛びそうだな」

ミザイ
「かもな オレも出発前の連絡はこれが最後かもしれない くれぐれも気を付けろよ」

クラピカ
「ああ」

しばし考え込むクラピカ
「・・・・・・」
(下が混乱するのはタイミングによっては利用できるかもしれない・・・)
「オイト王妃 万が一に備えて非常時の避難経路を確認し情報共有しておきましょう」

オイト
「・・・非常時?今以上の何が起きると言うのですか?」

クラピカ
「例えば事故や暴動などで火災が発生した場合 2層と3層間の連絡ゲートが解放される可能性があります」

オイト
「!」

クラピカ
「上手くいけば軍と王子達の目を逃れて一般客に紛れることも可能かもしれません」

オイト
「本当に・・・そんな事が」

クラピカ
「何が起こるかわからないから備えるのです
他にも飛行船や救命艇 救命ボールの配備位置や使い方もしっかり把握しておいてください
『知る事』で生き残る確率は大幅に上がります
『わからない』よりも『出来るかもしれない』方が 生死を分ける状況判断で結果に著しい成果をもたらすのです」

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クラピカ
「・・・少し休まれた方がいいでしょう その間に私が必要な資料をそろえておきます」

オイト
「・・・ええ ありがとう」

クラピカ
「王妃と王子を寝室へお連れしてくれ」

王妃たちに背を向け船内電話を使用するクラピカ

クラピカ
「システム管理室につないでくれ」

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オイト
「? どうかしましたか?」

クラピカ
「・・・いえ」

ほかの警備兵たちは何も気づいていない様子。

そして動き出す━━

–358話ここまで

次回 ハンターハンター 359話へつづく

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