ワールドトリガー 148話 三雲修(15)

公開日: 

ヒュース加入へ・・・修の説得が始まる!!

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玉狛支部にて。

林藤
「修
俺も一応同席するが あんまり援護できないと思うぞ」


「大丈夫です 最低限の材料は集めました
勝負にはなると思います」

林藤
「そうか そいつはちょっと楽しみだ」


「・・・・・・あ そうだ
ひとつだけ林藤支部長にお願いがあります」

迅とヒュースが話をしている。

ヒュース
「・・・・・・迅
もし今回のが駄目だったら オレをアフトクラトルへ送る別の方法を考えておけよ」


「大丈夫さ メガネくんをなめるなよ」

ボーダー本部。

ワールドトリガー148


「お忙しい中 時間を割いて頂いてありがとうございます
・・・・・・今日はひとつお願いがあって来ました
ここにいるヒュースを 玉狛第二に加入させる許可をください」

根付は溜息
「ふぅ・・・・・・
その件は林藤支部長から聞いているよ まったく・・・・・・
三雲くん キミは自分が何を言っているのかわかっているのかね・・・・・・?
そこの近界民(ネイバー)は大規模侵攻で三門市を攻めた張本人だよ
扱いを玉狛に一任すると決めたとはいえ 本来ならば自由に歩き回っていることさえありえない
ましてや部隊(チーム)に入れたいなどとは 正気の沙汰とは思えないねぇ」


「以前とは事情が変わりました
ヒュース自身も僕の提案に賛同しています」

唐沢
「ほう」

ヒュース
「・・・・・・早急に本国に戻る必要ができた 事情はそちらでも見当がついているだろう
貴様たちの遠征に同行するのが一番早い だから話に乗ったまでだ」

鬼怒田
「・・・・・・・・・・・・」

『ご主人の下に馳せ参じたいのが犬っころの習性だ』というエネドラの言葉を思い出す。

城戸
「国へ戻るためなら我々に協力すると?
・・・・・・では 以前提供を拒否したアフトクラトルの情報も 今度は教えてもらえるというわけかな?」

ヒュース
「それは断る
主家に不利が生じる情報は漏らせない それは今後も変わりはない」

根付
「それではどうしようもないねぇ
『遠征には連れて行け』 『ただし肝心な情報は教えられない』では お話にならないよ」


「アフトクラトルに関すること以外なら協力できるということです
現に昨日の防衛戦では 敵国の遠征兵を撃退したと聞きました」

鬼怒田
「その映像はこちらでも確認しとるが・・・・・・」

城戸
「逆に言えば なぜ捕虜が玉狛支部を抜け出して戦場にいたのか ・・・・・・という話にもなる
昨日の一事だけを見て 彼を協力的だと見做すわけにはいかないな」


「ヒュースが戦力になりうるというひとつの例にはなります」

唐沢
「ヒュースが玉狛第二に入れば たしかに大きな戦力にはなるだろう
でもそれは“きみたち”の利得だ “我々の”利得じゃない
今は 彼の加入が“ボーダーにとって”どう得になるのか・・・・・・という話をしている」

根付
「そのとおり 我々にはそちらの要求をのむ理由がないねぇ」


「・・・・・・・・・」

忍田
「・・・・・・林藤支部長は この件をどう考えている?」

林藤
「・・・・・・まあ正直に言えば

ワールドトリガー148

意外そうな表情のユーマと千佳。

林藤
「今度の遠征は遠征艇の中だけの話じゃない
トリオンを補給するために途中の『国』にも何度が停泊する必要がある
そのながーい旅に部外者が紛れ込むのは 危険(リスク)が大きいと言わざるを得ない
・・・・・・だろ? 次期遠征の引率者(リーダー)さん」

と忍田に振る林藤。

忍田
「それは・・・・・・・・・・・・・・・」

根付
「珍しく常識的な意見ですねぇ林藤支部長」

林藤
「俺はいつでも常識的ですよ 根付さん」

根付
「林藤支部長のおっしゃるとおり 遠征に近界民(ネイバー)を同行させるなんてありえないねぇ」

待ってましたとばかりに修が口を開く。


「いえ それは逆です
近界(ネイバーフッド)の遠征にこそ 近界民(ネイバー)を同行させるべきです
遠征で立ち寄る国々はこちらにとっては未知の世界です いろんな危険や問題があるでしょう
でもそこに案内役を連れて行ければ 滞在はずっと安全になる」

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根付
「近界民(ネイバー)に現地ガイドをさせようと言うのかね!?」

鬼怒田
「・・・・・・しかしその役目なら エネドラでも充分じゃろう
すでにエネドラとレプリカの情報を元に 遠征経路を吟味しつつある」


「いえ それでは不十分です
エネドラは道案内はできても 国の内情まではわからない
鬼怒田さんはすでにそうご存知のはずです」

鬼怒田
「・・・・・・!」

ワールドトリガー148


「その点ヒュースは 詳しいガイドが可能だと言っています」

ヒュース
「余程の僻地でもない限りは 充分対応できるだろう」


「文化も生活様式もわからない土地に 『生きたガイド』を連れて行ける
このことは 遠征の成功率を大きく高めると思います
そしてこの件に関しては ヒュースの協力は約束されている」

納得した表情の忍田
「・・・・・・! なるほど・・・・・・!
ヒュース自身に『アフロクラトルに戻る』という目的があるから 道中は我々に“協力的にならざるを得ない”わけか・・・・・・!」


「そのとおりです
アフトクラトルに着いてからではなく そこに到るまでの大部分の期間

ワールドトリガー148

根付
「ぐっ・・・・・・・・・」

城戸
「・・・・・・・・・・・・・・・」

唐沢
「・・・・・・私は“あり”だと思いますね リスクを差し引いても充分なリターンがある」

忍田
「私も 一考する価値はあると思う」

林藤
「じゃワタクシも賛成で」

根付
「鬼怒田開発室長・・・・・・!?」

鬼怒田
「むぅ・・・・・・」


(考えた限りの手は尽くした 手応えもある
・・・でも・・・
城戸司令が条件の損得より近界民(ネイバー)への抵抗感を優先させたら話は終わりだ・・・・・・!)

遊真
「・・・・・・さあ どうだ?」

ワールドトリガー148

–148話ここまで

次回 ワールドトリガー 149話へつづく

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