火ノ丸相撲 103話 大典太光世と國崎千比路(2)

公開日: 

三日月宗近の動きをコピーして國崎が典馬の突きを突破!

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國崎は典馬に突きを入れ、

国宝相手に懐へ!!

火ノ丸相撲103

金森
(体勢がいいのは下にいる國崎の方。
まさか・・・本当にこのまま・・・)

観客席がざわつき始める。

典馬
(また・・・笑われているんだろうな・・・
国宝だなんだと散々期待されながら今度はこの間までレスリングやってた奴に翻弄されている・・・ってさ・・・
だが関係ねぇ・・・俺自身が折れず、ブレてなければそれでいい・・・
そうだろ・・・兄貴

回想。

典馬は兄との100番稽古を思い出す。

典馬は息が切れて立ち上がれない。

親方
「どうした、典馬、そんなもんか?
お前が言い出したんだぞ、兄貴とやりたいって・・・
せっかく大関がお前の我儘に付き合ってくれてるのに、肝心のお前に全然気持ちが乗ってないじゃないか?」

典馬
「やめた・・・まだ50番だけどもういいよ
元横綱のじいさんに言われたからやってみたけど、やっぱ何の意味があるのかわかんないね。
あんたが強いのはわかってんだよ。
今最も横綱の地位に近い日本人力士・・・大関大景勝・・・
・・・でもそうやって言われ続けて何年経つ?
未だ優勝無し
気の毒過ぎて倒してやろうって気も起きねぇんだよ」

親方
「こら、冗談でもそんなこと」

大景勝
「はは、いいですよ親方。
何を言われても仕方ない。
実際に優勝できていない俺が悪いんだから」

典馬(笑ってんじゃねーよ・・・)

大景勝
「なぁ典馬、しばらくは名古屋にいるんだろ?
名古屋場所見に来いよ。せっかくだからさ」

迎えた名古屋場所。

親方
「おお、来たか典馬!
今場所の大関は気合が違うぞ!
初日から12連勝なんて久しぶりだ。
今日はいよいよ刃皇との全勝対決!
勝てば初優勝が見えてくる!」

典馬
「別に期待してないっすよ・・・
それなりに勝つのはいつもの事じゃん。
どーせこっから負けんでしょ・・・
まぁ大関としてそれなりに盛り上げたし上出来じゃないすか?
優勝?そもそもそんなつもりであの人は土俵に上がっちゃいないでしょ・・・
刃皇の強さにとっくの昔に折れちまってんだからさ・・・
今の大関って地位さえ守れてりゃそれでいいんだろうな・・・
よっぽど居心地がいいらしい・・・
そりゃ金も良いだろうし、他の日本人がもっとだらしねぇんじゃちやほやもしてもらえるでしょうよ・・・
ホント情けねぇよな・・・
上を目指す気がねぇのならもう・・・
やめちまえばいいのに・・・」

火ノ丸相撲103

典馬
「なんすか?・・・靴?」

親方
「まだ高校生だからな・・・
正式な弟子ならグーで行くところだ!
ホントになにもわかってねぇんだなお前は・・・ていうか・・・
実の兄弟のお前まであいつらみたいなこと言うんじゃねぇよ・・・」

あいつらとは・・観客
「無理無理!どうせ今回も勝てやしないよ!」
「何度あいつに裏切られたと思ってるんだ!
俺はもう大景勝に期待するのはやめたんだ!」
「でも今場所は調子いいぜ?」
「バカ刃皇だって絶好調じゃねーか!」
「何が最強の日本人力士だよ。
上に何人外国人力士がいると思ってんだ!」
「勝たなきゃいけない場面でいつも負けるよなぁ・・・
どうでもいい時勝ったりするのに」
「やっぱ日本人力士はハングリー精神が足りんのよ!
”心”が弱いんだ”心”がさぁ」

典馬
(な、なんだよ・・これ・・・)

親方
「お前ももう長いこと会場に足を運んでねぇんだろ?
お前が思ってる程ここは大関にとって居心地のいい場所じゃねぇよ」

典馬
「だったらなおさら・・・どうしてやめねぇんだよ・・・」

親方
「決まってんだろ・・・そんなの・・・

火ノ丸相撲103

親方
「確かに大関は刃皇の強さを誰よりその身に感じているし、周りの声も全部聞こえている。
それでも土俵から降りないのは、横綱を目指しているからに他ならない・・・
むしろお前の目に大関が折れた様に見えるのは、典馬・・・

火ノ丸相撲103

親方
「お前が兄貴から目を逸らし続けたのは、重なるからだろ・・・?
刃皇に勝てない兄貴と天王寺に勝てない自分が・・・
お前がわかった気になっている兄貴の気持ち・・
それは兄貴のものじゃない。
天王寺の存在に折れかけているお前自身の隠した気持ちだ。
誰にでも弱さはある。
それを隠したり邪魔なものと突っぱねたりできるのも立派な心の強さだ。でも・・・
お前も横綱を目指すなら、折れそうな逆風も受けとめながら進む大関の背中こそ、
学ぶべきものがあるんじゃないのか?
お前の兄貴は強い男だよ・・・」

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取り組みが終わって

大景勝
「典馬か・・・来てくれたんだな・・・

火ノ丸相撲103

まぁた負けちまった・・・
会場中の溜息・・・あれを聞くのが嫌でお前は相撲を観に来なくなったんだよな・・・
でも本当にちょっとずつだけど、
差が縮まってきてる手応えがあるんだ・・・
結果を出さない限り何を言われても仕方ない・・・プロだからね。
ただ・・・
観客やお前に・・・なんと思われようとも諦めるわけにはいかない・・
俺は横綱を目指すよ。
だって・・・相撲好きだもん
なんてホントは口じゃなく結果で伝えたかったんだけど・・・
情けねぇよなぁホントに・・・」

典馬
「情けないのは俺だよ」
(色々と・・・
腑に落ちたよ。
鬼丸も兄貴と同じ目をしてた・・・
折れそうな現実にも顔を背けず、前に進み続ける者の目・・・俺はそれにイラついて当たり散らしていただけだ。
俺にはできない目をした二人を・・・
僻んでいただけだ・・・
まずはその・・・
”最低な自分”をへし折るところから始めよう・・・)
「名古屋場所が終わったら100番稽古の続きお願いします。
俺も兄貴の様な強い力士になりたいから・・・!!」

現在。

大景勝は典馬とと國崎の取り組みを見守っている。

大景勝
「おまえは、もっと上に行けるよ」
(肩越しの上手・・・
普通なら腕が伸びきって力が出ない。
でも規格外のお前のサイズなら・・・)

親方
「スケールの大きい相撲を取れ!」

大景勝
「お前ならなれる・・・」

火ノ丸相撲103

こらえる國崎
「くっ・・・」
「組んでも国宝・・・!!)

典馬
(結局名古屋場所は横綱刃皇の全勝優勝・・・そんな強すぎる相手にも兄貴はまだ折れていないんだ・・・)

伝馬は腕を振り上げて・・・。

名塚
(至近距離!!)
「マズい!!」

火ノ丸相撲103

國崎、まともに喰らった!!
(どんどん強く剥けやがる!
県予選の映像よりも・・・
今日の個人戦よりも・・・
この試合の最中にも・・・
どんどん限界を超えていく・・・
突きを喰らいながらも國崎の顔に笑みが浮かぶ。

國崎
(それでこそ、国宝だぜ!
持って生まれた”肉体”も!
積み上げた”技術”も
張りつめる”意地”もすべてが一流!!

火ノ丸相撲103

–103話ここまで

次回 火ノ丸相撲 104話へつづく

○感想

次回決着がつくみたいですが・・・

いや、最後の攻防ってなってるからまだかな?

いずれにしても典馬の勝ちに3000点。

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