ニセコイ 224話 デキナイ

公開日: 

千棘
「・・・万里花!?どうしてあんたがここに・・・!?アメリカにいるハズじゃあ・・・!」

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万里花
「まぁ色々とありましてね、もう帰る所ですよ それよりさっき居た場所へ戻って貰えませんか?
先程、楽様に会ってあなたが山の頂上に居るとお伝えしてしまったので こんな所に居て貰っては困るんですよ」

千棘
「・・・そう やっぱり来てるのね 楽は・・・」

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千棘
「・・・だって仕方ないじゃない 
あの2人は・・・楽と小咲ちゃんはずっと両想いだったのよ?
子供の頃も、大きくなってお互いの事を忘れてしまっても それでもまた惹かれ合って・・・
今も・・・お互いを想い合ってる そんなの・・・どうして邪魔出来るって言うのよ・・・」

万里花
「不様ですわね 桐崎さん
それが何だって言うんです?そんな言い訳で私が優しく慰めてくれるとでも思ってるんですか?
あなたに同情の余地など一カケラも感じませんし、むしろ軽蔑しています
あなたのしている事はただの偽善です あなたが傷付きたくないだけ、相手を思いやっての行動ではありませんよ
自分1人居なくなればあの2人が喜んで一緒になってくれるとでも?笑わせないで下さい
あなたが本気でそうしたかったのなら、徹底的に気持ちを隠して何食わぬ顔で学校で生活を送るか
全てを話した上で小野寺さんに譲るべきだった 逃げるなんてもっての外です」

千棘
「・・・あんたはいつだって厳しいわね きっと自分に対してもおんなじくらいに・・・ でも私はあんたみたいにはなれないよ
私だって楽の事好きだけど 望みの一カケラも無いのにただ拒絶される為だけに会いに行くなんて・・・出来ない・・・」

万里花
「・・・ ・・・? ・・・随分・・・弱気なんですね 少し意外です
楽様にとって “ここまでの存在” になっていながら 大した負け犬根性じゃないですか
私が今のあなたのお立場だったら幾らでもアタックしてるでしょうに いっそ替わって頂きたいくらいですわね」

千棘
「・・・あんたならそうでしょうね でも私はそんなに強くないもの あいつは私の事なんて何とも思ってないし」

万里花
「・・・!?」

千棘
「きっとまた・・・そのうち子供の頃みたいに私の事なんて忘れてくれるわよ だからもう・・・いっそ・・・」

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万里花
「あ・・・あの・・・ちょっといいですか桐崎さん?念のため確認なんですけど・・・
あなた、楽様と小野寺さんの気持ちをご存知なんですよね?」

千棘
「・・・? そうだけど さっきからそう言ってるじゃない」

万里花
「・・・それをどうやって知ったんですか?」

千棘
「・・・聞いちゃったの 2人は知らないと思うけど、偶然ね
小咲ちゃんは楽を好きってはっきり言ってる所を・・・
楽は舞子君と立ち話してる所を聞いちゃって・・・楽が中学の頃から小咲ちゃんの事を好きだったって・・・」

万里花
「きっ・・・聞いたのはその部分 “だけ” なんですか!?他には何も・・・!?」

千棘
「・・・? そうだけど さっきから何が言いたいのよ」

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万里花
(・・・私の推測では 桐崎さんが逃げ出すきっかけがあるとすれば
小野寺さんの気持ちを知るか楽様の気持ちを知る、もしくはその両方・・・そんな所だって思ってました
実際に話してみておそらく両方だろうと・・・でも・・・これは・・・
桐崎さんは楽様が2人の人を好きになってる事を知らない・・・!?

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万里花
「・・・ハハ なんですかソレ・・・ こんなくだらない事で1人落ち込んで傷付いてたって言うんですか 本当に・・・あなたって人は・・・」

千棘
「・・・? 万里花・・・?」

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千棘
「・・・!?」

万里花
「あーもうまさかこげんことなっとーやなんてホントありえんばい・・・!!
どんだけ間の抜けとったらこげんことなると・・・!?」

千棘
「ま・・・万里花・・・!?どうしたのよ急に・・・!」

万里花
「戻らんね!
戻って楽様とちゃんと会うんちゃ!!
あんたは楽様んことなんも分かってなか・・・
全然分かってなかよ・・・!!
あんたは・・・!桐崎しゃんは・・・!
ウチのどんだけ変えたか望んでも変えられんかったもんをようやく変えられそうな所まで来とるんに・・・やとに・・・!
なしてそのあんたがこげん下らんか事で諦めようとしとっと・・・!?
ふざけんで欲しかよ・・・!!」

千棘
「? ・・・何の話を・・・」

万里花
「ええいもうなしてウチがこげん事言わないかんと!?
ホントはらかく~!!
あんた・・・本当にこんで良かの・・・?
こんまま諦めて何もせんで終わって
ずっと好いとっとやろ・・・?
今伝えんと絶対後悔のするち分かっとーやろ・・・!?
ウチは伝えたとよ!?何べんも何べんも・・・!
どんなに結果の分かっとっても言葉にして・・・
声に出して・・・!
こん口で伝えたとよ・・・!?
あんたは一ぺんでもきちんと楽様と向き合ったと・・・!?
あんたが楽様に抱いとった想いはそげんもんやったと・・・!?
最後の最後くらい 少しは自分に正直にならんね・・・!!

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千棘
「・・・!」
(・・・無かった事に)

初めて名前で呼ばれた時など・・・色々な事が思い浮かんでくる

千棘
(全部全部無かった事に・・・あいつを好きだった事全部・・・)

万里花を抱きしめる千棘
「・・・万里花 ・・・ゴメン ありがとう」

頂上へと走り出す千棘
(・・・無かった事になんて出来ない だってあいつに会えて良かったもん
あいつに会って好きになれた事が嬉しかったんだもん・・・!!)

こけてスマホを落とす千棘

待ち受けは一緒に撮ったプリクラ

立ち上がり走り出す千棘
(この胸の想いが・・・痛みが・・・ 
無かった事になんて絶対出来ない)

その場に座りこむ万里花
「はぁ・・・ ・・・全くどうして私がこんな役・・・
・・・ホント 最後まで世話の焼けるばいね 髪の長か女は・・・」

一方の楽。

そろそろ頂上に差し掛かる。


(空が明るくなってきた そろそろ頂上だよな 
あの丘を越えたらあいつが・・・)

その時・・・背後から

小咲
「・・・あ、一条君・・・!」


「・・・小野寺・・・!」

ニセコイ224

–224話ここまで

次回 ニセコイ 225話へつづく

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