ハンターハンター 360話 寄生

公開日: 

従者やハンターたちを集め、銃を突きつけるクラピカ。

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ハンターハンター360

上段のの3人を右からハンターα、β、γ、
下段のハンター2人を右からA、Bとする。

クラピカ
「試してみろ」

ハンターB
「くっ・・・・・」

内部分裂の危機!!

クラピカは、まず女の従者たちから始める。

クラピカ
「今回の継承戦を知っていたか?」

従者たち
「全く! 知りません!!」
「そんな事わかっていたら」
「ここに来るのだって直前まで」
「私はただ王妃様の」

クラピカ
「一人ずつ答えろ そっちからシンプルにだ・・・!」

従者たちは全員首を横に振る。

そしてハンターたち。

ハンターA
「知っていた・・・・・・」

驚くハンターα~γ。

さらにハンターB。
「・・・・・・私も知っていた」

ハンターハンター360

王妃オイトはそれを聞いて愕然とした表情。

オイト
「撃って・・・!」

ハンターA
「まっ待って下さい!」

オイト
「今すぐこの2人を撃って・・・!」

ハンターB
「説明させてくれ!!」

クラピカ
「オイト王妃 冷静に」

2人に敵意の視線を向けるオイトへ、クラピカは冷静に語りかける。

クラピカ
「オイト王妃 私の言う事を聞いて下さい
生き延びる為に彼等の情報は重要です 撃つのは協力を拒んだ時でいい」

2人を椅子に縛り拘束するクラピカ。
そして改めて尋問を始める。

クラピカ
「死んだ5人もワブル王子側の人間ではないんだな?」

ハンターA
「ああ それぞれ別の人間に仕えている」

クラピカ
「それぞれ・・・・・・・・・・・・?」

ハンターA
「ワブル王子には王室から警護が7人配属された
なぜ『7人』だと思う?」

少し考えるクラピカ
「・・・・・・・・・(オイト王妃を除く)王妃の数か・・・・・・!!」

ハンターA
「そうだ
それぞれの王妃が警護人を使って監視しているんだ・・・! 下位の王妃と王子が謀反を企んでいないかどうかをな
正妻が増える度に警護人も増えたが 下位の王妃が上位の王妃と王子を監視する事は許されていない

ハンターハンター360

ハンターB
「ワブル王子の身の安全を守るのが任務である事は事実だが あくまでも依頼主とその王子の安全を脅かさない限りという条件付きだ」

ハンターA
「わかるだろ!? 王位継承戦で状況が完全に変わったんだ! 他の王子の存在自体が脅威になったんだからな・・・!」

クラピカ
「依頼主によるワブル王子暗殺の指令が出たという事か?」

ハンターB
「いやいやいやそれはない!! そんな指示を出したら王妃といえども投獄されてしまう」

ハンターA
「継承船が始まったからと言って無法になった訳ではないんだよ」

クラピカ
「!? カキン国王が継承戦を許可したのだろう?」

ハンターB
「王子殺しに免罪や恩赦が出るなんて話はないって事だ だから我々は死人が出るまでは半信半疑だった
王子と王妃同士の殺伐とした関係を改善するための荒療治なのではないかとな・・・
実際に暗殺を計画すればそのむずかしさ・リスクの高さもわかるし王子達にその事を知っていただくのが狙いだと思っていた
王子殺しはそれ位重罪だし・・・どう考えても非現実的だと思っていた
しかしあの死体と念能力の話を聞いて・・・考えが変わったよ 継承戦は始まっている
ただし実行するのは我々や私設兵ではない 王子達本人だ・・・・・・!!」

驚くクラピカ、もっと驚くオイト。

オイト
「そんな・・・何を言ってるの・・・・・・!?」

ハンターA
「壺中卵の儀をお受けになられたんでしょう? あれが念能力を授かる儀式だったに違いありません」

オイト
「あんなもの!! ただの言い伝えに決まってるじゃないの!!」

クラピカ
「冷静に願います! 仮に今の話を事実だとすると 幼いワブル王子の念能力は自己防衛本能に基づいて発動すると考えるのが最も自然です
王妃の不安を我が身の危険ととらえ 不安をもたらした我々を自動的に攻撃してくる可能性は高いです
出来る限り落ち着いて下さい」

オイト
「・・・・・・」

クラピカ
「今聞く限り有力な説ですが それでも攻撃したのが敵か味方かすら現状では判別できません
功を為そうと単独で犯行を決意した警護兵の殺意を察し ワブル王子が防衛の為やったとも考えられるし
最も弱く幼い王子を狙い 周囲から崩そうと考えた他の王子の犯行とも考えられます
それに修得過程の疑問も残る 念とは本来膨大な時を費やして得るもの」

オイトに問うクラピカ
「その儀式が行われたのはいつ頃ですか?」

オイト
「え・・・と 一か月・・・と少し前くらいです」

ハンターα
「確かにその説だとあまりにも念習得からの期間が短すぎるな
これは念を覚えたての人間ができる芸当じゃない」

ハンターβ
「いや・・・寄生型なら不可能じゃない」

クラピカ
「寄生型・・・?」

ハンターβ
「ああ それだと儀式の説明もつくしな」

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クラピカ
「皆・・・視えるか?」

ハンターα
「うおっ」

クラピカ
「落ち着け 何に反応するかもわからない」

ハンターハンター360

ハンターα
「お前ら・・・視えないのか? そうなんだな!?」

ハンターB
「何だ!? 何の話だ」

ハンターA
「説明しろよ! 何がいる!?」

クラピカ
「王妃・・・視えますか?」

オイト
「? 何が?
何も変わったものは見えません!! 何です!?」

クラピカ
「ならいいのです 私の後ろへ」

とそこで振り返ったハンターβが驚き固まってしまう。

ハンターβ
「おいおい マジかよ・・・・・・!?」

視線の先には、壁を抜けて出てきた幾体もの念獣が。

ハンターハンター360

どーもくん
「おヒマ?」

ハンターαが自分を指さすと、それに答えるように念獣が頷いていく。

ハンターα
「いや・・・ヒマではない」

と答えてる間にも次々に異変が。

ハンターβ
「!? 上!! 上見ろ!!」

ハンターγ
「うあっ」

部屋のすぐ上にも同じく大量の念獣の姿。

クラピカ
「こ・・・・・・れは」

オイト
「?」

クラピカ
「継承戦が始まり・・・互いの力量を量りに来たのかも知れない・・・・・・が」
(余りに混沌・・・!! 無防備過ぎる・・・・・・!!
誰かが制御し操っている様にはとても見えない)

ハンターハンター360

クラピカは警報を鳴らしつつ他エリアにコンタクトを取りに行く。

クラピカ
『緊急放送(エマージェンシー)!!
全体共通チャンネル使用中!! こちら協会員クラピカ!!
14エリア内に未確認の念獣が多数出現!!
各エリアの状況を知らせてくれ!! センリツどうだ!?』

センリツ
『こちらセンリツ エリア10異常なしです!』

ビスケ
『こちらビスケ 念獣確認!! 現在はエリア13異状なし!』

クラピカ
(現在は・・・!? マラヤーム王子の念獣がここに来ているという事か・・・!?)

『ビスケ 王子の様子は大丈夫か?』

ビスケ
『異状なし! 自覚症状なし すこぶる元気です そちらは?』

クラピカ
(自覚なし・・・!! 壺中卵の儀で発現した能力は本人達すら気づかない状況で 勝手に殺し合いを繰り広げるという事か・・・!?
・・・・・・まてよ 自覚無しがそもそもおかしい・・・!! 能力に目覚めれば少なくとも念獣が視えるようにはなるはず・・・!!)

クラピカ
『ビスケ! 念獣を視認できるのは協会員だけか?』

ビスケ
『その通りです 警護兵・従者と
「本人」は視認出来ず!!』

クラピカ『!』

ビスケ
『念は
「寄生型」と思われます!!』

クラピカ
「王妃こちらへ
ビル」

王妃を連れて部屋を移動したクラピカはビル(ハンターβ)だけを呼んで話を聞くことに。

クラピカ
「寄生型の念能力とは呪いに近いものか?」

ビル
「ああ 宿主のオーラを利用して能力を発言させるタイプで具現化系に多い
宿主に自覚がなく 且つ操作も出来ないのが特徴で 宿主を守るものも攻撃するものもいる」

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クラピカ
「宿主が念能力を使えなくても問題ないわけか」

ビル
「むしろ好都合だ どんなにオーラを吸われても原因不明の全身披露としか感じないからな」

クラピカ
「・・・・・・これは・・・
君達が思っているよりもはるかに危険な任務だ 降りるなら今言ってくれ
ハンターならば2層の警備に回してもらえるだろう 君達の本当の任務には支障が出ないはず」

ビル
「・・・・・・先程既に言った通りだ」

「我々の任務は王子と王妃のガード・・・!
危険がどれだけ増そうが任務を降りる理由にはならない
むしろ状況が悪化した事でこちらの事情も変わって来た
御二人を守る為 互いの情報交換が必要だな」

一方、ハンターα・γは拘束された2人を監視している。周囲に念獣の姿はなくなっていた。

ハンター
「ようやくいなくなったか・・・・・・・・・念獣とか結構エグイな・・・・・・」

冷や汗のハンターα
「・・・・・・全部・・・消えたか?」

ハンターγ
「ああ 少なくともこの部屋の中はな」

ハンターα(じゃあ・・・・・・オレに付いてるコイツは何だ・・・!?)

肩の上には先ほどのどーもくん。
『おヒマが出来たら教えて?』『ね?』『ね?』としきりに話かけているが、本人にしか認識できていない様子。

そのころ、別室ではビルがビヨンドらの話を終えていた頃だった。

ビル
「という訳で 本来の目的はビヨンド氏と共に暗黒大陸を探検する事だが それを理由に途中の任務を蔑ろにはしない!」

クラピカ
「・・・わかった」

ビル
「むしろ君の事情の方が問題だな 第4王子(ツセリードニヒ)への接近は任務内容と明らかに矛盾する危険な行為だろ?」

クラピカ
「王妃には納得してもらっている 無論安全には十分配慮する」

ビル
「それでは君との信頼関係は築けないし チームを組んでの護衛も断らざるを得ない
御二人の安全を最優先事項とするのが条件だ!」

クラピカ
「ならば聞くが 君達の言う任務の『安全』とは一体何を指している?
規約通り『船内での安全』のみを保障するものならそもそも認識が違いすぎる
継承戦の脅威から脱する事こそが王子と王妃の『安全』ではないのか?」

ビル
「我々なら それも可能だ」

クラピカ
「!」

ビル
「我々なら現時点で3つ! 方法がある
王妃! 選択肢がいくつもある事を冷静にお考え下さい」

その時、女従者の叫び声が響く。

「キャアアアアアア」

ビル
「!!」

クラピカ
「王妃! 私の側に!」

すぐに駆けつけるビルたち。

ハンターハンター360

クラピカ
「下がって! 何があった!?」

従者
「い いきなり包丁を奪って3人を・・・」

ビル
「サイールド(ハンターα)!! なぜだ!? なぜ・・・!!」

ゆっくりと振り向くサイールド
「ヒ
ヒ ヒマ・・・だった・・・から・・・
た 頼ま・・・れて・・・」

ビルの方へ向かうサイールドに銃を突きつけるビル
「!
動くな!!」

サイールドはゆっくりと包丁を構える

サイールド
「でも・・・頼まれたから・・・!!」

焦るビル
「・・・・・・止まれ!! 撃つぞ!!」

クラピカ
「待て・・・生け捕りにしたい
だが22口径でハンターの足止めは難しいだろう
王妃を頼む」

ビル
「!」

クラピカ
「私が止める」

ハンターハンター360

–360話ここまで

次回 ハンターハンター 361話へつづく

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