食戟のソーマ 173話 不平等

公開日: 

今、闘いが始まる。

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生徒たちが続々と試験会場に集まって来ている。

「一次試験は複数の部屋にわかれて行うチーム戦だ。
5人一組の班でひとつの料理を作ってもらい、合格ラインに届かなかった場合5人とも退学となる。
班分けは学園側ですでに決定しているので、係員の誘導に従い移動しなさい。」

創真
「で・・・ウチの班はこのメンバーか」

食戟のソーマ173

田所
「アリスさんまで・・・!」

アリス
「ふふ・・・望むところよっ 薊叔父様にぎゃふんと言わせるいい機会だもの
ところでアナタ達、えりなから北海道講座を受けたんですってね!
私に頼めばえりななんかよりも~っと役に立つ事教えてあげたのにっ」

吉野
(確かにアリスっちも女教師モード似合いそうだ・・・)

創真
「他の寮生とかタクミ達は別の部屋か」

田所
「そうみたいだね それに水戸さんや新戸さんも・・・多分みんな私達みたいに同じ班にまとめられてるんだろうね・・・」

「えりな様!
えりな様はこちらの班でございます。

食戟のソーマ173

講師・広井
「はーいどうも~ 私がこの部屋の試験官を務めるわ 遠月学園講師の広井です
この部屋でお題となる食材は “鮭”! 私が認めるレベルの美味しさの鮭料理を作る事が出来ればクリアとするわ」

創真
「鮭・・・ねぇ・・・?」

吉野
「おおおっ!鮭!こ・・・これはラッキーなお題なんじゃないの?だってウチの班には魚介のスペシャリスト黒木場くんがいるんだよ~!?
こないだだって黒木場くん、セントラルの2年と鮭料理で食戟して勝ったんだもんね!それに恵だって港町育ちだし!」

黒木場はボ~・・・としている

吉野
「この課題だったら私達にも合格の目あるかもしんない!!いける・・・いけるでー・・・!」

広井
「全員、薊総帥の特別授業は受けたわよね?」

固まる吉野
「・・・え? そ、そんなの私達受けてない・・・」

広井
「その時に習った料理を再現すれば問題なく合格ラインに届きますから 落ち着いて調理を進めること!よろしいわね?」

アリス
「ふうん そういう事ね・・・なんてわかりやすい嫌がらせっ」

吉野
「ふ、ふんだ!そんな陰湿なやり口ぜったい跳ね返してやんよー!」

田所
「うん・・・!とにかく美味しい品を作れば合格できるんだったら・・・なんとか頑張れば・・・!」

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創真
「・・・けど何で鮭なんだろーなぁ?」

アリス
「確かにそうね」

田所
「・・・え?どういう事?」

黒木場
「鮭の旬はなんと言っても秋だ 冬に入っちまった今の時期から漁獲量は減り始め・・・身の質もだんだん落ちていく
なのに鮭がテーマっていうのは・・・少し違和感ですね、お嬢」

アリス
「そういうことっ」

田所
「あ、確かに・・・言われてみればそうだね」

吉野
「けど心配はなさそーだよ!ホラ見て!」

食戟のソーマ173

よくこの時期にここまでのモノをこんだけの数揃えられたよねーさすが遠月学園」

広井はニヤリ。


「ほら、君たちの班はこれだ。」

黒木場
「ダメだな・・・こいつは 
これは “ホッチャレ” ・・・! 

食戟のソーマ173

田所
「!?」

吉野
「な・・・なな何で私達の班だけ・・・!ちょっと試験官さぁん!この鮭・・・」

広井
「さぁ材料は各班に行き渡ったわね?」

吉野
「シカトしないでくれませんかー!!」

広井
「只今の時刻は・・・お昼ちょっと過ぎたところね 制限時間は・・・今日の日没までとするわ。
さぁ調理開始!最高の鮭料理を作ってちょうだい!!」

調理にとりかかる生徒達

吉野
「うそでしょ・・・!始まっちゃった・・・」

創真
「なるほどな・・・他の部屋でも同じように
反逆者達がこんな目にあわされてるってわけか・・・!」

広井
「私達が用意した食材に不満があるなら、今から別の鮭を探してきてくれてもいいわよ?
何なら自分達で漁獲してきてくれたって構わないわ でも知っての通り、鮭の旬はもう過ぎかけている!
これだけの上物をこの部屋に独占して集める事ができたのは北海道の・・・ひいては日本全国の食材流通ルートに強い影響力を持つ遠月学園だからこそ!

食戟のソーマ173

田所
「・・・!!」

吉野
「どどど・・・どうしよう幸平ぁ!?」

創真
「あぁ・・・とりあえず・・・この鮭は夜食にでもしようぜ もったいないし」

吉野
「おお、そだね・・・ってそんな事言ってる場合かー!
何とかなんない!?いつもみたいに安物の材料を超美味しく化けさせる技とか使ってさぁ!
この鮭でもメッチャクチャ美味しくなる調理法かなにか・・・!」

創真
「う~む・・・さすがにこれは厳しい気がするぜ 何てったって1年間のうちでいっちばん脂がのってない状態の鮭だもんなぁ」

黒木場
「・・・幸平が選抜決勝でやった熟成テクも今回はムリだしな
糠でも麹でも・・・じっくりと熟成させるには数日かかる 
日没までじゃどうしようもねぇ」

吉野
「そんな・・・じゃあ・・・どうすれば・・・?」

一般の生徒達
「クス・・・見ろよ慌ててるぜ」
「うん・・・ふふっ 自業自得だよ 薊総帥に逆らったんだから」
「薊様に従っていれば間違いない セントラルに反抗する生徒は遠月からいなくなればいいんだ・・・!!」

吉野
「ほんとにヤバいよ・・・!私達こんなところであっさり退学になっちゃうの・・・!?」

えりなは、調理をしながら創真たちの様子を見ている

広井
「えりなお嬢様が気に病むことはございませんわ あの者達は落ちて当然なのですからね
きっとこれでお父上もご安心できますわよ 
えりな様についていた悪い虫が駆除できるのだから」

吉野、机をバンッと叩き
「こ・・・こんなのないよぉ!!
素材を好き勝手にされて、それで不合格になっちゃうなんてズルいにもホドがあるっしょー!!

これで退学だなんて・・・そんなの酷すぎるじゃんかー!!」

目に涙を浮かべる吉野

えりな
「気に病む・・・と言いましたか? 皆目見当がつきませんわ」

広井
「・・・?」

えりな
「私が気にかけなければならないことなんて この部屋には何ひとつ見当たりませんもの」

創真
「薙切が何か言ってたな・・・勉強会で・・・確か名前は・・・ 

食戟のソーマ173

吉野
「え・・・? え?」

田所
「創真くん・・・?」

創真
「これでもう退学だって決めつけるにはまだ早えーぜ
見てなよみなさん 

食戟のソーマ173

食戟のソーマ173

–173話ここまで

次回、食戟のソーマ 174話へつづく

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