食戟のソーマ 174話 時をかける鮭

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広井
「何て言ったの!?
この部屋で1番美味しい鮭料理を出す・・・ですって!?」

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創真、ニヤッとして
「おーし・・・とにかく急ぐっきゃねーな 

食戟のソーマ174

広井
「な・・・ッ!?
本当に今から鮭を手に入れるつもりなの!?
この時季に漁獲される上物は全て学園がおさえている!!
一体どうやって・・・!!」

吉野
「ね、ねぇ幸平どういうこと!?」

田所
「今からどうやって・・・」

創真
「お前らも薙切せんせーの勉強会で聞いたろ?食材の “特別な冷凍法” について!」

田所と吉野「あ・・・!」

創真
「俺らにも勝機は残ってる!とにかく探すんだ!!」

生徒達は次々に料理を完成させる。

食戟のソーマ174

広井は試食して
「・・・んん?ッ!!素晴らしいわァ 
これぞセントラルの真の美食!よくぞ完璧に調理してみせましたね!」

生徒達
「は・・・はい・・・ありがとうございます・・・!」

広井
「さあっ、他の班の皆さんも焦ることはないわよ??制限時間はたっぷりありますから確実に薊総帥の教えに従って調理すること!いいですね??」

調理している生徒達

「ポワローは横ではなく縦にカットし食感を・・・」

「さっと加熱した後、ギリギリ沸騰してないコンソメに入れてアンフュゼ・・・20分!」

「えっと・・・ここで確か・・・」

「ちょっと待って!その前にしばらく置くんじゃなかった!?身に冷風をあてながら・・・」

「そ・・・そうだった!あぶねぇっ・・・」

「あれ・・・?何でここでフォン足すんだっけ・・・?」

「薊総帥が授業でそう言ってただろ!!いいから早く入れろよ!」

横で聞いているえりなの表情

食戟のソーマ174

広井
(残念だけどあなたのオトモダチとはこれでお別れですね 
悪く思わないで下さいねえりな様・・・これもあなたとセントラルの未来の為なのですよ
今頃あの5人は魚市場か漁港でも走り回ってるのでしょう でもどうせ無駄足よ
日没まであと30分・・・
うふふ・・・これで薊総帥の言いつけ通りに反逆者の排除・・・成功だわ・・・)

その時創真たちが戻って来た!

広井は笑顔で出迎える
「悪あがきは済んだようねぇ 成果はどうだったか聞いてもいいかしら?
どうせ旬の過ぎた痩せた鮭しか手に入らなかったん・・・で・・・ !!」

食戟のソーマ174

生徒達
「と・・・トキシラズだって!?」

トキシラズとは、鮭本来の旬である秋ではなく春頃から夏にかけて水揚げされる鮭のこと
季節外れに獲れるので “時知らず” と呼ばれ、1日数尾しかかからない事も多く極めて貴重
トキシラズは “完全に成熟する前の鮭” ・・・つまり腹に卵や白子を抱えてない為に、その分の栄養が身に全て行き渡っている
即ち、身の質のみの話であれば1年間で1番美味い状態の鮭だといえる!!

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生徒達
「で・・・でもおかしいじゃねぇか」
「そうだ! “夏に” 水揚げされる鮭がどうしてこんな冬に!?」

ハッとした広井

アリス
「フフ・・・先生もご存知でしょう? “ブライン法” を・・・!」

食戟のソーマ174

創真
「やーしかしたった数時間でよくブライン法を取り扱ってる業者までたどり着けたよなー」

田所
「そしてトキシラズの在庫があってほんとによかったよねぇ」

広井
(なんて事・・・!!正直トキシラズもブライン法も・・・美食業界ではありふれた知識と言っていいわ
けれどそれらをこの土壇場の限られた時間で入手するというのは並大抵の事ではない・・・!
食や流通に関する知識・行動力・交渉能力・・・そして運がなくては不可能だったはず!
それを本当にやってのけたなんて・・・!!・・・でも・・・だからどうだと言うの?)

「うふふ・・・おほほほ・・・試験内容をきちんと聞いてたかしら?
制限時間の日没までもう30分を切っているのよ?
トキシラズ?ブライン法?そんなもの最先端の美食業界では常識!
モノを確保できた事には少し驚いたけど皿を出せなければ意味はないわ!!
試験結果には何の関係もないのよぉお?!!おほほほほ」

創真
「解凍具合はどうだ?」

黒木場
「モノ自体は小ぶりだしもう大丈夫だろ 半解凍だと楽に扱えるしな」

広井
「?」

食戟のソーマ174

黒木場
「オレに命令すんじゃねえ!」
食戟のソーマ174

見事な連携でテキパキと調理を進めていく!

広井
(一瞬たりとも滞らない・・・
本当にこいつら即席チームかよ・・・?
なんて・・・なんて分厚い脂の層と身の締まり!!
分厚いだけではない・・・
トキシラズ特有の優美で上質な脂だわ!)

創真
「おし・・・!完成だ!!

食戟のソーマ174

生徒達もよだれを垂らしている。

創真
「さぁおあがりよ」

アリス
「おあがりになって♪」

広井
「こ・・・!こんなもの・・・こんなものぉおおー!!」

一口食べた広井は・・
「!!」
( “ガツン!” そして “ふわっ・・・!” 上質すぎる甘い脂には舌がしびれてくる様なインパクトが!!
ほくほくと身に絡んだタレのまろやかさに柚子の風味がきゅっと香る!
最高に脂ののったトキシラズのパワーをひたすらどストレートに炸裂させているぅ~ッ!!
なんて・・・なんて事なの・・・!!
学園とは勝手の違う場所で食材に関する不条理をおしつければ簡単に潰れてしまうと思っていたのにー!!)

創真
「ちょ~っと俺らのことを侮りすぎたんじゃないすかね、試験官さん?
少なくとも俺はこんな事じゃへこたれないすよ
だってこんなの日常の一部っすもん 
どんな状況でも良いモノを掴むため仕入れと格闘する 
そんできっちり皿を出すのが定食屋の仕事だ!」

広井
「きぃいいいっ!!・・・幸平創真班、計5名!一次試験合格よッ!!」

–174話ここまで

次回、食戟のソーマ 175話へつづく

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