ドメスティックな彼女 102話 樹里のこと

公開日: 

オンナの秘密を徹底追及!
夏生、取材に再挑戦!!

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夏生
「樹里さんの大事なところ、触らせてください!」

樹里
「は?マジで言ってんの?」

ドメスティックな彼女102

歩き出す樹里
「なんでって当たり前でしょ!
そんなヘンタイ系男子とは思わなかったわ!」

夏生
「変態?」

樹里
「いきなり来て、○○○触らせろなんてヘンタイ以外何物でもないでしょーよ」

夏生、赤面
「ま・・・すいません。
”心の”をつけ忘れました」

樹里
「なんじゃそりゃ!
それ一番大事なとこだろ!」

夏生
「なんとか、もう一度話を聞かせて貰いたいんです・・・
お店には行けなくていいので・・・」

樹里
「しつこいなぁ君は・・・
やっぱ恥ずかしいから嫌だって言ったでしょ?
同じこと何度も言わせないで!」

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夏生は足を止める。

夏生
「解りました。樹里さんの柔らかい所、地雷・・・それは”女優”ですね?
今話していた言葉は、取材拒否された時に俺が言った言葉の要素を混ぜたものです。
”女優”のところでさっと目つき変わった。
なるほど・・・そういうことでしたか・・・
安心してください・・・誰にも言いません。
あれも尊い仕事です。

ドメスティックな彼女102

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歩きながらのこのやり取りはだいぶ続いた様子。

二人、汗だくでベンチに座っている。

夏生
「良かったです。話す気になってくれて」

樹里
「驚きのしつこさだね。夏生くん向いてるわ。

夏生
「作家にですか!?」

樹里
「ストーカーに」

夏生
「ひどい!
で、その過去を隠したがるということは・・・事務所からの強要とかあったんですか?」

樹里
「くどいし・・・出てないし・・・決めつけんなし・・・」

しばし考えて・・

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映画とかドラマとか舞台の方の。
くるみん先生には言わなかったけど。
あたし高校の時演劇部でさ。みんなの前でお芝居する充実感が忘れられなくて・・・
短大中退して女優になるって決めたんだ。
故郷の秋田から上京してきて一応小さい事務所にも入って。
それからはバイトとお芝居のレッスンとオーディションの日々」

あるオーディション

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夏生
「え、樹里さんってユリって名前なんですか?」

ユリ
「そだよ。樹里はお店での源氏名」

夏生
「あ、なるほど」

オーディション続き

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審査員
「んー・・
ちょっと大袈裟なんだよなぁ。
もう少し抑えた感じでやってみて?」

百合
「あ、はい。すみません・・」

オーディションを受けても受けても落ち続ける・・・

百合
「ショックだったなあ。
こんなにも通用しないもんかって。
田舎では結構演技褒められたし、可愛いって言われてた方だから。
見事に鼻っ柱折られた。」

その後もオーディションとレッスンとバイトの日々は続き・・・

ある日オーディションの広告を見て電話しようとしたら、携帯が止まっていることに気付く。

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百合
「悔しくて、悔しくて情けなくて不安で。
週に一回は泣いてた。
それでも頑張っていたらいつか報われる。
必ずチャンスは回ってくるって信じて必死に努力してた。」

そんな時・・・

オーディションの会場で順番を待っているときに携帯がなる。

百合
「もしもしお母さん?
ごめんもうすぐオーディションなんだけど・・・
え?父さんが・・・倒れた・・・?」


「会社から。救急車で運ばれてね。
検査したら脳梗塞だって。
幸い処置が早くて重い後遺症はなさそうだけど、リハビリも要るし、しばらく入院することになりそうなの。」

街を歩いているとき、ティッシュを手渡されて・・・

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百合
「それで今に至るって感じ」

夏生
「え、でもそれで諦められるんですか?
ちゃんと納得してやめたわけじゃないですよね?
経済的に余裕がある今ならまた夢を追えるんじゃ・・・」

百合
「いいの、いいの!
今から新人としてやり直すには歳いき過ぎだし。
あれだけやってダメだったんだから才能なかったんだよ」

夏生
「じゃあ、なんでユリさんにとって”女優”がそんなに拒絶反応が起こる言葉になるんですか?」

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夏生
「彼氏・・・いたんですか・・・」

百合
「失礼だなぁ・・・
これでも地元にいた時はモテたりモテなかったりしたんだよ?」

夏生
「どっちですか」

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百合
「同じ演劇部の部員でさ・・・イケメンって感じではないけど一緒に居てホッとする人。
あたしの夢も応援してくれてた。
上京してからは遠距離恋愛になったけど、よく電話くれてね。
お金かからない様にって必ず向こうから。
オーディション落ちた時とか励ましてくれてた。
そんな風に凄く凄く熱心に応援してくれてたから、夢諦めたってどうしても言えなくて。」

ある日・・いつものように電話をくれた彼が、オーディションや舞台のことを話しているのを遮るように

百合
「基樹・・・あたしたち、もう別れよ・・・」

基樹
「え・・・?」

百合
「結局弱かったの、あたしが。
それからキャバ嬢としてスイッチ入ってるとき以外、”女優”は見たくも聞きたくもない言葉になっちゃった。
最後の悲しそうな声を思い出すから・・・
まあ、自業自得って言っちゃあそれまでだけど・・・」

夏生は急に立ち上がり

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百合
「は!?」

夏生
「今から行くんです。新幹線で!
日帰りキツかったら泊りも大丈夫です!」

百合
「いや、あたしが無理だし・・・お店あるし!
大体もう過ぎたことなんだから・・・」

夏生
「おれも同じだったんです。」

「え・・・?」

「俺も同じように望まない別れをした人がいました。
俺は別れを告げられた方でしたけど。
納得できなくてずっと引きずっていたんです。
でもこの間会って直接話して、やっと自分の中で結論を出すことが出来たっていうか・・・
きっとユリさんも会って話せば胸のつかえも楽になると思うんです。
だから、さぁ行きましょう!
もう取材とかナシでいいですから!」

夏生は百合の腕を引っ張って、強引に連れて行こうとする。

そこに変な人が現れる
「あら?

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夏生
「エリカさんこそユリさんとお知り合いだったんですか?」

桃源先生つながりで知り合った様子。

エリカ
「ところでさっき揉めてたみたいだけど、何かあったの?」

夏生
「実は僕も桃源先生繋がりで知り合って、小説の題材として取材を申し込んだんですけど・・・」と事情をエリアに話す夏生。

事情をはなして・・

エリカ
「なるほど・・・昔の男に会って来いと」

夏生
「エリカさんもご存じだったんですね・・全部」

エリカ
「まぁね・・・ユリッペがウチの店で泥酔した時喋ってたわ。
それにはあたしも賛成ね。
このボーやが一緒に行ってくれるならいい機会よ!
重い腰上げていってらっしゃい!
でないと、いつまでも感傷気取りでグジグジいうんだからこの女」

百合
「そんな言い方ないじゃない!
だって相手のあることなんだよ!?
こっちで勝手に盛り上がって会いに行ったって・・・
そもそも別れを切りだしたのはこっちだし、向こうにしたら何を今更って感じじゃん。
当然新しい相手がいてもおかしくないし・・・」

エリカ
「あーもう鬱陶しい!!

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エリカ
「うるさい、降ろしたら逃げるでしょ!」

百合
「わかった!!
行くから・・・この体勢はやめてー!!」

エリカ
「ボーヤ、新幹線の領収書はこの女の名前で切ってね。」

夏生
「は、はい」
(この人も行くのか!?)

–102話ここまで

次回 ドメスティックな彼女 103話へつづく

○感想

ありがちな展開と言えばそうですが、ここからどう予想を裏切ってくれるのでしょうか。

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