ドメスティックな彼女 103話 演技

公開日: 

ユリの生まれ故郷、秋田に到着した3人。

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ドメスティックな彼女103

ユリ
「待って待って・・・
どのツラ下げて会えばいいわけ?」

エリカ
「ここまで来て怖気づいてんじゃないわよ。
女でしょ!!」

ユリ
「だって、あたしからフッといてさ~
何話していいかも全然わかんないし」

夏生
「まず”久しぶり元気だった?”とかですかね。」

ユリ
「それから?」

夏生「・・・」

ドメスティックな彼女103

ユリ
「そっか・・・そうだよね・・・最初から重い空気にしちゃっても・・・」

ユリがベンチに腰掛けている女性を見て
「美和子!?」
とつぶやく

エリカ
「どちらさん?」

ユリ
「中学の同級生」

ユリ、駆け寄って
「美和子!」と声をかける。

美和子
「? え、えっと・・・」

ユリ
「あたしあたし!二中の時の梅田百合!」

ドメスティックな彼女103

夏生、エリカに
「・・なんか新宿のお店でトップ張ってるキャバ嬢もああしてると・・・普通の女の子って感じですよね」

エリカ
「・・・いいのよ?
素直に”その辺のおばちゃんっぽい”って言っても・・・」

美和子
「今って何してんの?」

ユリ
「えっと・・・・東京の方で飲食店的な・・・
美和子は?確か・・・農協入ったって・・・」

そこに
「ママー」と子供が走ってくる。

ドメスティックな彼女103

美和子
「そっか、ありがとユウト。」

ユリ、びっくり
「ママ!?」

美和子
「うん、農協で知り合った人と一緒になってさ・・・
上が5歳で下が3歳・・・・
今は専業主婦だけど子供に振り回されっぱなしでもー毎日大変で!」

ユリ
「へ、へぇそうなんだぁ・・・」

美和子はそこで別れて歩き出すが・・

ユリの表情が曇っている。

エリカ
「どうしたのよ、便秘中みたいな顔して。
元友の幸せ空気に当てられた?」

ユリ
「いや・・・なんか、そうだよね。
結婚とかしててもおかしくない齢だよねって思って・・・・

エリカ
「まぁ、田舎って結婚早いしね」

夏生
「確かに忘れられなかった身としては正直ショックですよね・・・」

エリカ
「でもそれってちょっと身勝手じゃない?
彼から逃げたのはユリの方なんだからさぁ」

ユリ
「わかってるよ・・・・
だからって別に何をするでもないし・・・
でもショック受ける受けないはどうにもできないじゃん・・・
心配なのはもしそうだった時、ちゃんと自然に振舞えるかってことで・・・」

夏生
「なるほど、わかりました!
じゃあ、練習してみましょう!
基樹さんとのやりとり!
俺を基樹さんだと思って!」

エリカ
「いいかもしれないわね・・・
ぶっつけ本番よりある程度シミュレーションしといた方があたふたしなくて」

ユリ
「・・・そっか」

ドメスティックな彼女103

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夏生
「ユリさんはなんて呼ばれてたんですか?」

ユリ
「普通にユリかな」

夏生
「じゃあ俺のこと基樹さんと思って話してみてください・・・」

夏生
「やぁ、ユリ、久しぶり」

ユリ、夏生が基樹に見えた様子

ドメスティックな彼女103

エリカ
「何今の酷い大根っぷり!煮つけにもならない」

夏生
「練習して良かったですね」

ユリ
「面目ない」

エリカ
「あんた曲がりなりにも役者志望だったんでしょ?しっかりしなさい!」

夏生
「じゃあもう一度頭から。」

ドメスティックな彼女103

30分くらい練習して何とか自然にやれるようになったころ、

「あれ?」と3人に近づいて来る女性が。

ドメスティックな彼女103

女性
「あら~こっちに戻ってきてらの?
ワタシの事覚えてる?」

ユリ
「も、もちろんです。基樹のお母さん・・・」

夏生
「お、お母さん!」

ユリ
「ずいぶんキレーになって~
でもよく遊びに来てた時よりだいぶ痩せだねぇ
ちゃんと食べてる?」

ユリ
「はい」

基樹母
「言ってければ、うちの米送ってあげるのに」

ユリ、頭を下げる
「その、ごめんなさい!」

基樹母
「あらあらどうしたの・・・頭上げて?」

ユリ
「基樹にはとても良くしてもらったのに、あたしから一方的に・・・」

基樹母
「いいんだよ・・・男女のことだもの・・・お互いにしかわがらないこともあるだろし」

ユリ
「でも・・・」

基樹母
「そうだ・・・もし時間があるなら会ってがない?基樹も喜ぶわ」

ドメスティックな彼女103

ユリ、意を決して
「はい、ぜひ」

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連れて行かれたのは・・

ドメスティックな彼女103

3人とも固まっている。

基樹母
「基樹、ユリちゃんきてくれたよー良かったねー」

ユリ
「え、どういうことですか・・・?
冗談キツイです・・・」

基樹母
「冗談だったら良かったんだけどねぇ。
去年の秋に白血病で。
2年前から腰痛いって言ってて、まさか癌だとはね。
若いから進みが早くて・・・あっという間だった。」

信じられないユリ・・・
「そんな・・・」

基樹母
「お知らせしないでごめんね?
基樹からきつぐ言われてだの。
ユリは向こうで頑張ってるから心配かけたくない。
絶対知らせないでって。
基樹お別れしてがらずいぶん後悔してだみたいなの。
自分は良かれど思ってユリを応援してだけど・・・
応援するあまりに、ユリを追い詰めてだかもしれないって・・・」

時間が経ち

基樹母
「さ、そろそろ行がねばね。
新幹線あるんでしょ?」

エリカ
「あんたも何か言ったげなさいよ・・・
ずっと黙って・・・もう行っちゃうのよ?」

ドメスティックな彼女103

ドメスティックな彼女103

基樹も・・・げん・・元気・・・元気で・・・・
はは・・ダメだ・・・
こんなんじゃ・・・基樹に笑われる・・・」

泣き崩れるユリ。

帰りの新幹線。

重い雰囲気の一行。

ユリ
「夏生くん・・・この事書いていいよ。
てゆーか書いてほしい。
あたしとの思い出も基樹が生きてた証だから・・・」

「ユリさん・・・」

ユリ
「あと、あたしまた目指してみる。
女優。
デビュー30超えになるかもしんないけど、そういう人もいていいよね。
だから君も有名な作家になって、あたしがオバサンになる前に主演に抜擢してね」

夏生
「・・・そんなに早く有名にはなれませんよ。」

ユリ
「はぁ!?どういう意味よそれ!」

夏生
「いてて、冗談じゃないですか!」

エリカ
「ぼうやも言うよね~」

–103話ここまで

次回 ドメスティックな彼女 104話へつづく

○感想

どっかで聞いたような展開でしたが、不覚にも涙が・・・

最近涙腺がゆるくてゆるくて・・・

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