食戟のソーマ 177話 立ちあがる女騎士(ジャンヌダルク)

公開日: 

会場を覗いた遠藤に対し

創真
「まぁ見てて下さいよ 最高の一椀ビシッと出しますんで!!」

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遠藤
(麺は1本も残っていない!
外は大吹雪!!
なのに麺料理を出して見せるだって!?)

黒服
「ま・・・まるで麺が用意されてるかのように淡々と準備を・・・」

遠藤
「ふ・・・ふん!
虚勢を張ってるだけだろうさ!!
この状況で彼らが合格するなんてありえないんだからねぇ・・・!
すでに一般の生徒達は皆クリアしている 
あとは反逆者一同をふりおとせば俺の仕事は終わりさ!
おしまいおしまい!俺は控え室に戻ってるよ」

黒服
「遠藤さん、内線が!!」

遠藤
「今度は何なの!!」

内線
「いえその・・・D会場なのですが」

黒服
「それにどうやらA会場もB会場も全部・・・
し、信じられないのですけど・・・」

遠藤
「・・・!?」

食戟のソーマ177

遠藤
「なァアー!?」

創真
「なんて顔してんすか?試験官さん 遠藤さんていいましたっけ

遠藤さぁん・・・俺らを落としたいなら会場に・・・コレを置いてちゃ駄目っすよ」

遠藤
「じゃがいも・・・?」

すぐにハッとする遠藤
「・・・あ・・・っ ぁあー!!まさか・・・ッ まさか!?」

創真
「そう、”豪雪うどん” さ!!」

食戟のソーマ177

その麺成分は・・・実に95%ものジャガイモデンプンで成り立っている

タクミ
(まず男爵芋を蒸して皮をむく!!)

創真
「あちちっ・・・」

田所
(ホクホクのマッシュポテトにしたら 水・塩・小麦粉を加えて生地を練っていく!)

創真
「けどさすがに小麦粉の量が足りなすぎるな だけどそこは・・・こいつ(片栗粉)で代用だ!!」

遠藤
「うっ・・・!!」
(打ち粉として用意していた片栗粉・・・
これも原料はじゃがいも!
普通、麺には使わない材料だが・・・
豪雪うどんとなれば話は変わる!!
麺をまとめる “つなぎ” として機能し・・・
デンプン質たっぷりのもちもちとした生地ができあがる!!)

生地を完成させた創真
「おしっ」

遠藤
(しまった・・・!しまった!俺とした事が!
麺の原料になりうる粉類は軒並み弾いた・・・つもりだった!!
だがじゃがいもという可能性を見落としていた..!!
・・・だが・・・だからどうだというんだい?
その麺にネギでも刻んで “シンプルなかけうどんの完成さ!” とでも言うつもりなら考えが甘すぎるよ
それでは俺の認める合格ラインには届かないからねぇ!
他の生徒は市街地まで出て高級食材もろもろを調達し、美食たりうる麺料理の一品を作りあげ合格したんだ!
麺が確保できただけで調子にのってくれては困るねぇ!!)

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田所による回想

えりな
「いいこと!?じゃがいもは極めて汎用性の高い食材!いかようにも応用が利く魔法のような野菜なのです!
その特性を理解し、立ち回ることができれば 窮地に陥ったとき必ず!あなた方を助けてくれるわ!!
男爵芋が持つデンプン量はおよそ16%・・・じゃがいもの中でも多く含んでいます 
煮崩れし易いため、ホクホクとした仕上がりの料理に向いているわ」

田所
(だったら・・・ “あれ” を作るといいかもしれない・・・!)

タクミ
「幸平!麺作りの他にも仕事はまだまだあるぞ!決して遅れるなよ!」

楽しんでいる創真
「おうっ、わかってらーいっ」

調理は進み・・・

創真
「完成だ!!

食戟のソーマ177

遠藤
「んん・・・!?」
(トッピングに使える物はネギか紫蘇(しそ)くらいしかないと思っていたのに・・・あれは・・・もしかして・・・)

創真
「麺がのびないうちに食べてくれます?」

麺を口に入れる遠藤
(う・・・うほぉあぁあ!!)

食戟のソーマ177

創真
「じゃがいもをすり下ろして加えたんすよ そのおかげで良い具合にとろみが出てるんす
それに意外にも思えるけど じゃがいもはうま味成分・グルタミン酸を含む野菜なんだよなー 
そのうま味がスープにじんわりと溶け出してるってわけっす
粗めにすり下ろしたから じゃがの小さな塊がわずかに混じって食感のアクセントになるしね!」

遠藤
「そして・・・!問題のトッピングは!?」

食べてみる遠藤
「ぐふぅうう・・・!!やはり “芋もち” ・・・だったかっ!
ほくほく・・・!もちもち!!
表面はこんがりパリッと・・・!」
※芋もち・・・じゃがいもと片栗粉で作る北海道料理で、北海道土産としても人気の品

遠藤
(この芋もちがとろみスープと絡みつつ、つるんとした麺と対照的な食感で満足感を高めてる!!)
「何てことだ・・・この一椀の中に じゃがいものあらゆる表情が詰まっている・・・!!」

創真
「その通り!これは」

タクミ
「これは男爵芋のデンプン質・食感・そしてうま味、全てを器に凝縮させた・・・

食戟のソーマ177

2人の料理を口に入れた遠藤
(幸平創真、以下3名・・・そして)

他の部屋の審査も行う遠藤
(うううっ・・・!!どの部屋の反逆者連中も・・・男爵芋の特性を変幻自在に使いこなし!!
見事なオリジナル豪雪うどんを完成させている~ッ!!それにしてもこれを即興でやり遂げたなんて・・・!?)

えりなに駆け寄る吉野達

吉野
「えりなっち!!やったよー!!えりなっちの “北海道講座~じゃがいも編~” のおかげでクリアしたよー!
私・・・1人でもできたよぉ・・・えりなっちのおかげで・・・うぉおおー!」

えりな
「泣くんじゃありません」

笑みを浮かべるえりな

遠藤
(えりな様・・・!あなたが何か仕組んだのですね・・・!?)

ぐっ・・・!!えりな様さえ余計な事をなさらなければ 
こんな生徒達すぐに振り落とせる
雑魚の集まりだったのに・・・
えりな様のご慈悲で生きのびただけじゃないか!!
薙切えりな様の入れ知恵さえなければ~!!

えりな
「それは違いますわ」

遠藤
「!!」

えりな
「私が教えたのはあくまでじゃがいもの持つ特性について・・・
豪雪うどんを軸に “どのようにじゃがいもを活かすか” を閃いたのは彼らです
しかと覚えておきなさい この方たちはあなた如きの手に負える料理人ではありませんわ」

遠藤
(馬鹿な・・・!聞いてないよ!?反逆者達がここまでしっかり一枚岩となって団結してるなんて!!太刀打ちできる・・・わけがない!
この恐るべきリーダーシップ!まるで・・・まるで・・・ジャンヌダルク)

ジャンヌダルク姿のえりな
「私についておいでなさい」

食戟のソーマ177

ご・・・合格だよ・・・ッ!!」

一同
「おっしゃー!!」

黒服が電話連絡をしている
「反逆者全員・・・二次試験を突破・・・はい、彼らを手配いたします」

–177話ここまで

次回、食戟のソーマ 178話へつづく

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