アクマゲーム 167話 石売りゲーム

公開日: 

石売りゲーム 2日経過。

宝条院邸。

剣征がパソコンを操作している。

同じ部屋に久利臣も。
(審判なので二人の部屋を日替わりで来訪中)

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久利臣
「どうだい?
石は売れそうかい?」

剣征
「う~む・・
試しに70万の時計をつけてみたが・・・
やっぱ売れねえな。
清司のあの一言が、大きな楔となったな・・・」

回想。

河原で。

清司
「ところでクリ」

「なんだい?」

「ジャッジの基準として、このゲームはあくまで”石を売るゲーム”であることを忘れないでほしい。」

剣征「!」

久利臣
「というと・・・?」

アクマゲーム167

久利臣
「あーなるほど。
それは大きく違うね。」

清司
「そう。
買い手に”石を買った”という意識があるかどうか。
”石がおまけで付いてきた”というのは石を売ったことにはならないと思うんだ。」

久利臣
「でもそれは結構判断が難しいな。」

「頑張ってくれ!」

剣征
「あの念押しのせいで、石を主役に売らなければならなくなった。
そしてさらに・・・
レイから引き出したあの一言で、50万という基準が出来てしまった。」

久利臣
「ふむ・・・
レイちゃんが50万出す可能性があるため、それ以上の値で売りたいが・・・
そんな高価すぎるおまけのついた石なんて、怪しすぎて誰も買わない・・・」

剣征
「そういう事だ。」

久利臣
「この勝負、経済的に余裕のあるケンちゃんの圧勝だと思ったけど・・・
すごな、清司は。」

剣征
「クックック・・・
そうだ・・清司はスゴイ奴だ・・・!!

アクマゲーム167

翌日。

麗華「セージ!!」

アクマゲーム167

二人は屋上に移動。

麗華
「セージ。
剣征は本気よ。
お金にモノ言わせて高価な商品と抱き合わせて利益度外視な販売をしようとしているわ。」

「僕にリークしちゃダメだろ、それ・・・」

「勝算はあるの?セージ」

「考え中さ。
一応抱き合わせ販売は難しいだろうと読んでいるよ。
そのための布石も打ったしね。
それでも剣征なら50万を超えてくるだろうな。
そして僕は、それをさらに超える!」

「・・・・
どうしてアイツとそこまで張り合うの?」

「楽しいからさ!」

「お互いに実力を認め合ったうえで、全力でぶつかり合える。
人生においてこんなに楽しくて有意義な事は他にない!

アクマゲーム167

それぞれに思考をめぐらす剣征と清司。

剣征
「抱き合わせ販売は止めだ。
いや、継続しつつも次の手を考えなければ・・・
石に付いていることに違和感のない・・・
むしろ価値が増すような”付加価値”とは・・・」

清司
「石を50万以上で売る方法・・・
そう多くはないだろう。
地位も金もない僕には、さらにその方法は限られる・・・」

剣征
「石に有名人のサインはどうだ!?
数日以内に入手出来てなるべく速攻で買い手がつきやすい・・・
ファンの多い有名人・・・」

清司
「売り方は決まった・・・!!
後は金額設定・・・
逆に言えば剣征が売る金額の予測・・・」

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久利臣
「結果発表~~!!
という訳で約束の1週間が経ちましたので、結果発表といきたいと思います。」

麗華
「一応聞くけど・・・
二人ともちゃんと売れたの?」

剣征
「売れたぜ。
い~い価格でな!」

「僕もだ。」

久利臣
「はい、それでは・・・
ケンちゃんから発表しようか。」

剣征
「ふっふっふっ
俺からか。
聞いて驚け!!」

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麗華
「嘘でしょ、100万円!?
どうやったら河原で拾った石が100万円で売れるのよ!?」

剣征
「はーはっはっは!!
3日間、宝条院主催の宝石展示会を開いたのだ!!
古今東西の宝飾品を展示した!
入場料だけで十分元は取れたが・・
俺の狙いは物販だ!
展覧会の最期の物販コーナーに今回の石を置いた!

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億越えの商品が並ぶコーナーに庶民でも手が出る100万円!!
2日目で売れたぜ。
さあどうだ、清司!!
お前は一体・・・
いくらで売った!?」

清司
「・・・僕は・・・

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剣征
「ネット販売・・・
俺は諦めたのに・・・
一体何をつけて売ったんだ!?」

清司
「何も。
ただの石としてだ。」

剣征
「!?
嘘つけ。
それじゃあ・・・」

「但し

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麗華「わあ・・・」

剣征
「ほぼ詐欺じゃねーか!!」

麗華
「アンタが言うな。」

剣征
(くそ・・・
たしかに嘘はついてねえ・・・
ただの石って明言してるしな。
これを貴重な化石か隕石か鉱石と深読みしたアホな転売屋が買ったわけか・・・!」

久利臣
「引き分けだな。
まさかの。」

剣征「く・・・!!」

清司
「この即決価格を設定する時・・・
低すぎると負けるし、高すぎると売れない。
剣征の全力を見極める必要があった。
流石だ、剣征。
僕の予想をあっさりと超えてくる。」

剣征
「くそったれ!
そりゃこっちのセリフだぜ。
この俺様の全力に・・・
最小の労力で追いついてきやがる・・・」

アクマゲーム167

–167話ここまで

次回 アクマゲーム 168話へつづく

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