火ノ丸相撲 108話 鳥取白楼高校

公開日: 

インターハイ二日目。
団体三回戦。

鳥取白楼高校相撲部が会場入り。

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1人はあくびしている。

「おい、何だよ、寝てねえのかよ。」

「いやあ、勉強と思って名古屋場所の録画見てたら止まんなくて。
大景勝惜しかったですよねー。」

留学生
「フン・・・どこがヨ。
今の日本人弱い。
刃皇
モンゴル強い。」

「ハイハイそうですねー。
だからこうして頑張ってんじゃないすか僕らも。」

天王寺
「フッ・・・
・・・さてみんな
そろそろピリッとしよか。」

火ノ丸相撲108

客席はざわついている
「・・・白楼だ。」
「あぁ・・・」

先鋒戦、東
榎木君

火ノ丸相撲108

他のチームに比べてシュッとしてるっていうか?
私も応援しちゃおっかな~。

火ノ丸相撲108

鳥取の先鋒の子とか可愛いんだけどなぁ~
お願いだから手加減してあげて~。」

彼氏
「おい、ちょっと静かにしてろ。」

「え?」

「・・・お前が今ナメてんのは、インターハイ6連覇の絶対王者だぞ・・・」

はっきよい!!

火ノ丸相撲108

ギャルもビクッとなる。

勝負は一瞬!

火ノ丸相撲108

火ノ丸相撲108

会場は静まり返る。

柴木山親方
「・・・
何だか会場全体が静かですね・・・」

駿海
「ああ・・・
異様な空気だ・・・」

カメラマン
「・・・何だ、今のは・・・
腕(かいな)捻り・・・?」

名塚
「・・・あれは合気道よ・・・」
(・・・さすがはあの天王寺君が率いるチーム・・・
いや・・・
天王子君が選んだチームか・・・)

回想。

名塚達記者数人で天王子にインタビューをしている。

天王子
「僕が白楼を選んだ理由ですか?」

記者
「天王寺君ほどの実力ならば、中学の頃から引く手あまただったと思いますが、やはりその当時から連覇を続けていた”強さ”が決め手ですか?」

天王子
「・・・理由・・・そうですね・・
チームとしてのカラフルさですかね。
強豪校にありがちなのが選手の最適化です。
長所も短所も関係なく強い力士とはかくあるべし。
こう来たらこう動く・・・たしかにそれも強いが、すべてを型にはめられ選手としての”色”は失われる。
でも、すべての人間がその型にはまるわけやない。
それぞれの体格や性質に合わせた色んな種類の強さをウチの監督は認めてくれる。
絶対王者なんて言われていますが・・・
”絶対”がないのが白楼の強さです。」

名塚
「・・・先方の榎木君は、相撲の稽古の傍ら、合気道の道場にも通い続けているらしいわ。
相撲は重心を崩し合う競技・・・身長174cmで横幅もなく強豪校の中では身体があるとは言えない彼は、体格に依らず重心を制する合気道を取り入れた。
その独特の前捌きで、王者白楼のレギュラーの座を入部から2年生の今日まで守り続けている。
選手自身が工夫し良いと思えばなんでも取り入れる柔軟性・・・
これが天王寺くんのいう白楼の強さ・・・
そして、榎木くんの様な選手がいるかと思えば・・・」

二陣戦・・・

東(白楼)

首藤くん

のそっとした感じの首藤だが・・・

火ノ丸相撲108

名塚
(こんな単純明快な選手も・・・
なるほど・・・カラフルね)

回想

取材の続き。

天王寺
「そんな白楼の強さに憧れて、毎年全国から色んな奴らが集まってきます・・・
それがまたチームに多彩さを生み、切磋琢磨に拍車がかかる。
僕も出身は大阪ですし、遠くは海を渡ってモンゴルからも・・・」

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火ノ丸相撲108

この試合を見ていた金沢北の選手
(俺たちも打倒白楼を目指してチーム作りをしてきたが・・・むしろ差を広げられた気がするぜ・・・
どうすりゃこいつらから3勝ももぎ取れるのか・・・
一人残らず化け物だ・・・

ナレーション:
白楼を見る者は様々な理由でまず言葉を失う。
奇異な技に驚嘆し、力と体に圧倒され、その気迫に狼狽する・・・
そして

火ノ丸相撲108

取材の時の天王子
「白楼に来て良かった。
心からそう思います。」

客席から見ているたダチ高の面々・・・

火ノ丸相撲108

ユーマ
「練習場空いてるよな?
確認しようぜ」

國崎
「その前にメシだメシ」

三ツ橋
「さっきなにか食べてませんでした?」

沙田が後ろから声をかける。
「さすが・・・白楼の強さにも呑まれてないね。
練習場行くんでしょ?
俺らもついてっていいかな。
ハハ、そんな怪訝な顔しないでよ!
俺らも来たはいいけどヒマでさぁ・・・それに・・・

火ノ丸相撲108

–108話ここまで

次回 火ノ丸相撲 109話へつづく

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