ニセコイ 229話(最終話) ヤクソク

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(オレの名は一条楽
本年度から凡矢理市役所に勤める事になった どこにでもいる普通の新米公務員だ
そう ただ一点を除いては・・・)

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味見をする楽

ニセコイ229


「おいおい一体誰が坊ちゃんだ?」


「あ!いけねぇ!すいませんいつもクセで・・・二代目・・・!!」

ニセコイ229


(そう なんとオレは継いでしまったのである 家業を
こうなった経緯には色々あるのだが一番大きかったのは、オレがこの家の実態を知った事で 小さい頃からのイメージが変わったからなのかもしれない
ウチの連中はオレが思ってたほど大した悪さをしてたわけでもなく むしろこの街に余計な悪者が入ってくるのを防ぐ役割を担っていたのだそうで・・・
ちょうどオレも役所で治安に関する部署に配属された事もあって 色々都合も良いという事で話が進み
とても大っぴらには言えないが こうして表と裏からこの街を守っていく事になったのである
とは言えやりがいのある事ではあるし 何より何だかんだ言ってこいつらはオレの家族なのだ オレが面倒を見てやらなくては・・・)

楽の作ったご飯を食べる組員達
「うんんめぇぇー!!さすが坊ちゃんだー!!」
「バカ!二代目だろ!!」


「よお、お前もその格好が板についてきたじゃねぇか」


「親父はいつまでたってもその格好似合わねぇな」

アロハシャツを着ている父
「はっはっは そう言うねい、ようやく面倒を息子に押し付けて第二の人生を楽しんでんだ」


「その荷物、どっか出かけんのか?」


「おう、母ちゃんとこ行ってくる 2度目のハネムーンて奴よ 安心しろぃ、”式” までにゃ戻ってくる 後のこた頼んだぜ」


(親父はだいたいこんな感じ お言葉の通り、気ままな毎日を送っている
そーいえばビーハイブの方もそうだ オレが二代目を継ぐのに合わせ、千棘の親父さんも現役を退いた
今は・・・あのメガネ クロードが跡を継いでいる
一時は引っ越し騒動なんかもあったが、結局は日本での居場所も見つかったらしく 今もこの街に住みついている
関係上、顔を合わせる事も増えたが 今では随分まともに話せる間柄になったと思う 小言の多さは相変わらずだが)

一通の手紙に目を通したクロード
「・・・フン おい!ワインを4000本手配しろ!我らの威信にかけて盛大に盛り上げねばならん・・・!!」

部下
「了解しやした!!」


(他の皆はと言うと・・・)

立ち上がる楽
「・・・さあオレもそろそろ着替えねーと」

組員
「あれ?二代目もおでかけで?」


「アホ、忘れたんか?今日は・・・」

組員
「あー!!そうだったそうだった!!」


「マルガリータ達の世話頼んだぞ」

私服に着替えて出かける楽

マルガリータ達が見送りにくる


「おぅ見送りご苦労さん 行ってくる」

電話をかける楽
「よぉ集、招待状送ったんだけど届いたか?」


「おー楽、今見た所 バッチリ届きましてござりまするよ?

ニセコイ229

二次会は楽しみにしてろよ~
今方々と協力してそれはもう盛り上がる計画を・・・」


「頼むからやりすぎないでくれよ?」


「任せとけって!」

電話を切った集、部屋ではるりがパソコンに向かって作業している

ニセコイ229


「へ~い頑張りや?す ・・・お、そうだ 教師と言えば・・・」

集はキョーコ先生に電話をかける

子供の世話をしているキョーコ先生
「・・・やぁ舞子か 大丈夫、無事届いてるよ 

ニセコイ229

子供の顔を見て貰いたいしね」


「はい!楽しみにしてます!」

場面は和菓子屋おのでら


「・・・はぁ~結婚かぁ~・・・」

カメラを持っている風
「・・・何?もしかしてまだ気にしてるの?先輩がお姉さんを選ばなかった事」


「違う違う そりゃ初めて聞いた時は戸惑ったけどさ 先輩達にも色々あったみたいだし それに今、先輩達もお姉ちゃんも幸せそうだしね
問題は・・・私達の方だよぉ!!

ニセコイ229

お店を継いで以来、忙しくって出会いなんて一つもないし 本当に結婚なんて出来るのかなぁ・・・」


「フフ・・・ポーラと同じ事言ってる 言ってたよ、研究室にもゼミにもつまんない奴しかいないって」


「う~ん・・・ホントに意外だったよね ポーラさんが大学院まで行って研究室にまで入っちゃうなんて・・・」


「そうだ 今度私が書くこのお店の取材記事読んでみてよ もしかしたら春の役に立てるかもしれないよ?」


「へ?」

見せてもらう春
「えーと・・・ “美人店長が切り盛りする和菓子屋さんが今話題” ・・・ってコレ何!?記事の半分以上が私についてなんだけど!?」


「だってほら、これが出会いのきっかけになるかもしれないでしょ? まぁまぁ、もし春が売れ残ったら私が貰ってあげるからさ」


「う~・・・納得いかない・・・」

羽に電話をかける楽


「・・・あ、もしもし楽ちゃん うん届いたよ届いた~
うんもちろん行くよ~ 首領の仕事なんて元々そんなにないんだから」

羽は大きくなったお腹を優しくさすっている


「うん、体の方も大丈夫 皆に会うのが楽しみだわ」

次は鶇に電話をする

メイクされている鶇
「・・・もしもし なんだ一条楽か お嬢ならばとうに日本に着いているハズだぞ?
本来ならば私も同行するハズだったのだが急なイベントが入ってしまってな お嬢にも頼まれてしまったしどうしても参加せざるをえなくて・・・

ニセコイ229

人生何が起こるか分からんとは言うが・・・
ぬっ・・・!からかうな貴様・・・!貴様とてまんまと集英組を継いでいるクセに
あ、いかん そろそろ出番のようだ お嬢を頼んだぞ」

鶇はいつものリボンを手に持っている

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場面は万里花へ

本田
「・・・お嬢様 新しいお見合いのリストです 今度は6件です」

万里花
「そこに置いといて 昨日の方は最悪でしたわ 学歴と知性を履き違えておられました、恥ずかしい人ですわ」

本田
「・・・そういう人間もいます それとこちらを」

ニセコイ229

当然出席致しますわ、返信しておいて」

本田
「はい」

万里花
「それと気分が良いので今夜もう一件見合いをしましょう、手配しておいて」

本田
「・・・あまり無理をなさらないで下さい ここ数日ずっとではありませんか」

万里花
「あら何を言っているんですか!あの方より素敵な男性を見つけようというんです 幾ら時間があっても足りないくらいですよ
さぁ!今夜のお相手はどんな人でしょうか?えーと・・・千葉県在住の・・・曜子、コレなんて読むんですか?」

本田
「これはですね・・・」

電話に出る小咲
「・・・もしもし うん大丈夫だよ、今休憩中 うん届いたよ招待状、もちろん出席させて貰うわ
今まさに試作品の製作中だよ 結構良い仕上がりになりそうだからきっと気に入って貰えると思うな~
・・・え?もう何言ってるの やらせて欲しいって言ったのはコッチなんだよ?私が私なりのやり方でお祝いしたかったんだよ
次そういう事言ったら怒るからね?・・・ウフフ冗談冗談
・・・え?ホント!?わぁすっごく嬉しい!じゃあその時は楽しみにしてるからね・・・!
・・・うん、じゃあ次は式の日にね それじゃ
・・・・・
・・・ふぅ・・・

9ニセコイ229

天駒高原を歩く楽
(・・・何年ぶりになるかな あの日来て以来か・・・)

千棘
「・・・遅い!5分遅刻よ!・・・久しぶり」

ニセコイ229


「・・・.おう・・・」

千棘
「前に会ったのって何か月前だっけ?」


「確か半年以上前だな お前が忙し過ぎんだよ」

千棘
「何よ!あんただって試験とか就職とかで相手してくれなかったクセに・・・!」


「あーあーそれはまぁ・・・そうだな それにしてもまさかお前が世界で活躍するファッションデザイナーになるとはなぁ」

千棘
「何よ、意外?」


「意外っちゅーかなんちゅーか・・・確かに昔つぐみ相手に色々やってはいたけど・・・ 少しはゆっくり出来んのか?」

千棘
「あんまり 明後日には戻らないといけないから」


「まるっきり華さんみたいな生活してんな~」

千棘
「結婚したら一緒に住めるんだからもう少しの我慢よ だからほら、急がないと 例のアレ持ってきた?」


「おう」

ニセコイ229

錠と鍵を持つ2人
「ザクシャインラブ」
(今まで持ってたあのペンダントは あの日この場所に埋めた 3人でそう決めた)


「・・・では改めまして オレと結婚してくれるか?千棘」

千棘
「・・・はい 喜んで」

空を見上げる千棘
「・・・長かったね ここまで」


「・・・色々あったな」

千棘
「うん・・・本当に色々・・・ ・・・本当に私でいいのね?」


「何を今更 ほれ行くぞ、こっちいる間に挨拶したい人もいるだろ?」

千棘
「あー・・・ゴホンゴホン ちょっと待ちなさいダーリン あなた何か大切な事を忘れてない?」


「・・・えー・・・ ・・・本当にやんのかぁ?」

千棘
「何よ、嫌なわけ!?」


「いやそうじゃねぇけどもっとこうムードっつーかさぁ・・・」

千棘
「何よ女々しいわね 男らしくハッキリしたらどうなの!?」


「・・・うーんそうだな オレも男だ 

ニセコイ229

ゆっくりと顔を近づけていく楽

千棘
「あ・・・やっぱちょっと待って まだ心の準備が・・・」


「バカ・・・」

ニセコイ229

ニセコイ229

千棘
「・・・いったぁ~い!!歯が当たったぁ!!ちょっと!!もっと上手くやんなさいよ!!」


「なっ・・・!うっせーな仕方ねぇだろ!初めてなんだから・・・!!」

–229話ここまで

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