火ノ丸相撲 109話 横で見たきた男たち

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二日目の団体三回戦が終了し、四回戦以降は明日。
これより個人戦、32選手による決勝トーナメント。

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個人戦、典馬は好調な様子。

ダチ高のマネージャー二人はカメラを構えての情報収集に余念がない。


練習会場には石高とダチ高の面々が集まっていた。

沙田
「それじゃ始めましょうか!
石高とダチ高の打倒白楼の合同稽古~
イエーイ」

しかし、納得していない部員もいるようで
「・・・はい、ちょっと待った。

火ノ丸相撲109

小関も
「実際、どうしてなんですか?
もちろん俺らとしてはただただありがたいんですけど・・・
ウチも少ない部員で胸出し合うよりずっと効率的だし、石高が持ってる白楼の情報もすごく興味があります。
けど・・・
荒木君の言う通り・・・
やっぱり僕らは敵同士っていうか・・・
・・・なのにどうして・・・」

沙田
「それはもちろん、石高にもメリットがあるからですよ!
まぁ詳しいことは間宮新主将が話してくれると思いますけどー」

間宮
「てめぇ、面倒なことは投げやがって・・・
・・・まぁ負けた俺らが言うのも何ですが、石高の目標は打倒ダチ高だけでなく日本一だ。
俺たちはすでに来年を見据えている。
来年のダチ高がどんなチームになるかはわからないが、正直来年の県予選でダチ高に勝つことより6連覇・・・
代替わりしても強者であり続ける白楼に勝つことの方がずっと難しいと思ってる。
たしかに俺らが肩入れすることで、敵であるダチ高を強くしちまうかもしれない。
それ以上に

火ノ丸相撲109

國崎
「なるほどね・・・俺らはモルモットってわけだ・・・」

間宮
「沙田が國崎に協力したのもメリットがあってのことだろ?」

沙田「ま、そうっすね・・・ただで敵に塩送るわけないでしょ。
俺だって國崎さんから盗めるだけ盗みまくってますから。
そこはお互いさまって事で」

國崎「フン・・・」

ユーマ
「そういうことなら礼は言わねえぜ」

小関
「まぁ・・・
こっちとしては初めから断る理由もないしね。」

荒木
「なんだかなぁ・・・
やっぱ納得がいかねぇよ。
理屈は解りましたよ。
でも憎い相手がこれ以上良い思いすんのはやっぱりムカつく!
ほんのちょっと何かが違えば、ここにいたのは俺らだったのによ」

真田
「本当にな・・・どうなってんだか・・・
お前らちょっと前まで、マジでクソ弱かったのによ!
部員は小関一人でよ、毎回一回戦負け。
全然存在感なくて金盛なんてダチ高に相撲部があることすら知らなかったもんな」

金盛「あ・・ああ・・・」

真田
「そんな奴が今は全国だぜ・・・

火ノ丸相撲109

真田
「クソ弱いダチ高をずっと横で見てきた・・・
そこからの急成長も・・・
それを支える努力も・・才能も・・・
俺たちは実際に肌で感じてきたんだ。
だからこそダチ高の快進撃に誰より驚き・・・納得しているのは俺たち石高なんだよ。
敵としての憎さと同じくらい、力士として尊敬もしてんだ。
メリットだけで協力したいわけじゃない・・・

火ノ丸相撲109

練習開始。

金盛
「仮想天王寺?俺がか?」

沙田
「体格が一番近いからね・・・潮君もイメージしやすいでしょ」

金盛
(また鬼丸と向かい合う日がくるとはな・・・
自分と国宝の差をこれ以上感じたくねぇんだが・・・)

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沙田は火ノ丸に
「主将個人戦でいいとこ無しで落ち込んでんだ!ガツンと気合入れてやってよ」
と耳打ち

金盛
「あ゛!?聞こえてんぞ!!」

火ノ丸
「・・・行くぜ。」

金盛
「フン・・・」

火ノ丸相撲109

金盛「ぐ」

一瞬で押し出されてしまう金盛。

沙田「・・・・大丈夫すか?」

金盛
(ちょっと前までは耐えられたんだけどな・・・
あっという間に置いて行かれた・・・
この成長速度が国宝か・・・
・・・・・
いや、そうじゃねぇだろ・・・
国宝だなんだといいわけするな!
真田のいう通り見てきたじゃねーか!
ダチ高の成長を!
俺だって!
まだゴールじゃねぇ!)
「鬼丸、先に行って待ってろ・・・
ゼッテー追いつくからよ・・・」

(どうせ待つなら・・・

火ノ丸相撲109

桐仁
「今日はもう試合ねぇけど、だからってあんまりやり過ぎんなよ!」
(実際・・・石高が集めた今年の白楼の情報はかなりのもんだぜ。
中には俺が調べ切れなかった事も・・・
大きな収穫だ・・・!)

桐仁が練習場を出ると石高の監督と鉢合わせ。

桐仁
「あ、ありがとうございます。合同稽古を許可していただいて・・・」

石高の監督
「・・・いやいや、僕の礼をいうのはお門違いですよ・・・
僕は今でも君たちさえいなければ・・・と思っていますから
・・・・
人生には負けて得るものもあるでしょう・・・
でも僕はやっぱり石高を勝たせてあげたかった。
ただ・・・・

火ノ丸相撲109

ダチ高は良いチームです。
尊敬に値するライバルと競い合えたということが、せめてもの救いですかね。
敗者は勝者に夢の続きを見る・・・
このまま貴方たちが優勝してくれれば、あの敗戦も今より誇れるものになるんですがねェ・・・」

桐仁
(恐いね、石高の先生は・・・
優勝か・・・
ただ・・優勝するためには、白楼ばかり見ているわけにもいかない・・・・)

試合会場に来てみると

桐仁
「やはり来たか・・・

火ノ丸相撲109

童子切安綱 対 草薙剣

–109話ここまで

次回 火ノ丸相撲 110話へつづく

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