アクマゲーム 169話 名前

公開日: 

剣征の演説の後の清司の感想
(剣征・・・
君は敵にするべき相手を間違えた・・・!!)

スポンサードリンク

いよいよ清司が登壇した。

久利臣
(さっきの剣征の演説への興味で・・・
会場は興奮状態。
これは清司にとっては最悪の空気だ。
今・・・清司が何を言っても・・・
果たして何人がまともに聞いてくれるか・・・)

アクマゲーム169

あっけにとられる生徒たち。

進行係
「ダメです。」

清司
「で・・・ですよね~。」

これがウケた。
「あははは」
「ウケる!」
「5分くらいハンデやれよ司会!」
「頑張れ清司~。」

久利臣
(うまい・・・!!
たった一言で会場の空気を正気に戻し・・・
興味を清司の言葉に引き寄せた!!)

清司
「えーと・・・では10分で頑張らせていただきます。
改めまして織田清司と申します。
僕は剣征ほど有名人ではないので、まずは軽く僕のことを知ってもらおうと思います。
僕の得意な事は記憶です。
例えば・・・
全校生徒の顔と名前が一致します。」

会場がざわめく。

清司
「証明します。
誰でもいい、手を挙げて欲しい。
その人の名前を呼ぼう。」

アクマゲーム169

その後も次々と当てていく清司。

生徒たち
「すっげ。」
「マジかよ。」
「全校生徒800人全部・・・」

会場の心象が、宝条院剣征と比べられるかわいそうな候補者からもう一人のすごい候補者へと変わり始めていた。

清司
「こんなところかな。
信じてもらえたと思う。
協力ありがとう。
今日をきっかけにみんなと友達になりたいから覚えてきたんだ。
名前を覚えることは仲良くなるための第一歩だと僕は考えている。
絡めて同時に”理想の生徒会長とは?”という話をさせてもらうと・・・
それは全校生徒と友達になれる人物だと思う。
僕はそうなりたい。
もう少し具体的な話をするために、これを携帯している人は見てみて欲しい。
生徒手帳。
これには校則から始まり、生徒会の権限なども記載されている。
これを読むと、生徒会役員には意外と大きな権限が与えられていることがわかる。

アクマゲーム169

例えば・・・
さっき剣征が話した部費の話もその一つだ。

アクマゲーム169

だが、この権利も一度も使われたことがない。
さっと同意の署名をして終わりだ。
それはなぜか?
理由は大きく2つある。
その1
生徒会の任期が1年であること。
つまり毎年すべての仕事が初体験。
社会人の新入社員だって、1年目は仕事を覚えるので精いっぱいだ。
権利なんて使う余裕がない。

アクマゲーム169

だが、僕はこの権利を使う。
他にも権利の例を挙げると・・・
問題のある教師を生徒総会にかけることもできる。

アクマゲーム169

生徒会長は全校生徒の投票で決まる。
選ぶべきは教師の味方ではなく・・・
生徒の味方だ。
そしてそれが・・・・
全校生徒と友達になれる人物となる。
僕は高校生活で教師の味方となり、大学進学へのわずかな有利を得るよりも・・・
生徒会長となり、全校生徒と友達になることの方が、後の人生にプラスになると確信している。
もう一人の候補者である剣征は優秀だ。
だが彼は優秀すぎるが故に・・・
何でも一人で判断してしまいがちだ。
僕は彼ほど優秀ではないけれど・・・
皆の顔と名前を覚え、皆の話や要望を聞く力に長けている。
だから生徒会長は僕がいいと思う。
優秀な剣征は副会長として部下にするよ。

アクマゲーム169

清司は満場の拍手の中壇を下りた。

剣征
(・・・・やられた!!
俺が生徒の1部を敵にし、他を味方にしようとしたのに対して・・・
清司は教師と俺を敵にして全校生徒を味方にした!!
しかも俺を副会長として使う宣言をして、俺の支持者をも取り込みやがった!!)

清司
(君は敵に回す相手を間違えた。
選挙のルール上、勝つために敵に回すべきは・・・
投票権の無い教師と候補者だ!!)

スポンサードリンク

いつもの屋上。

アクマゲーム169

剣征
「今回は・・・な。」

清司
「おう。」

麗華
「それにしてもセージ。
全校生徒の顔と名前・・・
よくこの短期間で覚えられたわね。」

清司
「んー・・・
まあ元々2年は全員覚えていたし、1年と3年も半分以上は覚えていたからね。
選挙決まってからの記憶量は大したことないよ。」

剣征
(何が優秀じゃないだ。
化け物め。)

清司
「演説での主張は本心さ。
人生とは人との出会いの積み重ねだと思う。
人との繋がりこそが財産さ。
剣征、君との出会いはおそらく僕にとって最たる財産だよ。
だから剣征。
もし僕がそれを忘れるような状態になったら・・・

アクマゲーム169

驚く久利臣と麗華。

剣征
「フン・・・
俺と競り合う人生で・・・・
ボケる暇があると思うなよ。」

清司
「それは最高だね!」

–169話ここまで

次回 アクマゲーム 170話へつづく

スポンサードリンク

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP ↑