ドメスティックな彼女 107話 選択の時

公開日: 

アル
「ここに来たことが、なっちゃんの答えなんだね」

夏生はショックを受けている。

ルイはうつむいたまま。

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アルにキスされていた時、ずっと夏生の顔を見ていたルイ。

ルイは急に走り出す。

手を掴もうとする夏生の手を振り払って自宅に戻って行った。

アル
「なっちゃんがこなかったら、あんな風にするつもりじゃなかった。
後でルイちゃんに謝らないと・・・」

ドメスティックな彼女107

俺、”誰が誰の事好き”とか全然敏感な方じゃないけど、やっぱり好きな子に関係していると違うのかな。
俺の二人っきりにしてってお願いを一旦聞いてくれたのは、まだ迷ってるから?」

夏生
「・・・」

アル
「まぁ、血のつながりがないって言っても、ファミリーだし無理ないか。
俺も今すぐ結論出してとは言わないよ・・・
でもずっと待つつもりもない。
そうだな・・・文化祭までに決着つけようよ」

夏生
「・・・・」

アル
「それまでに答えが出ない様なら、

ドメスティックな彼女107

ルイは自室のベッドにうつ伏せになっていた。

そしてそのまま朝に・・・

起きて下に降りていくと

夏生
「アルなら朝早く帰ったぜ」

ドメスティックな彼女107

冷蔵庫から飲み物を取り出すルイ。
「・・・ふーん。」

夏生
「あと、謝ってた・・・昨日のこと・・・」

ルイは返事をせずに飲みものを飲む。

夏生
「朝飯何にする?パン?」

ルイ
「いらない。すぐバイト。」

夏生
「そか・・・」

ルイ
「昨日・・・なんで探しに来たの?」

夏生
「なんでってそりゃ・・・いなくなってたから心配で・・・」

ルイ
「じゃあ、なんで夜二人にしたの?」

ドメスティックな彼女107

ルイが出て行ったあと、立ち尽くす夏生。

震えながら自分の頬を叩く。

ここで携帯にメールが着信。

「んだよ・・・アルか?」

桃源先生
「今朝一番で成田についてな・・・」

夏生
「じゃあ、予定より早めの帰国になったんですね」

桃源先生
「ああ、向こうで頼んだコーディネーターが当たりでな・・・効率よく取材できた」

夏生
「へぇ良かったですねぇ・・・取材先ってタイでしたっけ?」

桃源先生
「そうだ・・・天候に恵まれたのは良いが、がっつり日焼けしてな・・・あと二日もすれば現地民と同じになってた」

その半袖日焼けを見て夏生は

夏生
「いやーどうですかね・・・がっつり部活焼けですし・・・」

桃源先生
「ホントはお前もつれてけりゃ良かったんだが、日程とれたのが急だったからな」

夏生
「あ、いえ、俺パスポートなかったですし」

ドメスティックな彼女107

桃源先生
「じゃあ、早速仕事してもらおうか!まずこのカメラに入ってるい画像を現像してきてファイリング頼む」

夏生
「は、はい!
あ、取り掛かる前にちょっといいですか?」

桃源
「なんだ?」

夏生
「これを・・・」

夏生は自身の原稿を差し出す。

桃源先生
「原稿?」

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夏生
「この間取材させてもらった”宵の蝶”の樹里さんを元に書いてて・・・
あの後、取材の執筆の許可いただきまして、樹里さんの故郷にも行かせてもらって・・・
まだ途中なんですけど、よろしければアドバイスいただけたらと・・・お時間あるときで良いんで」

桃源先生
「なるほど・・・まぁ手が空いたらな」

「よろしくお願いします!」

その後、各自の仕事に取りかかる。

夏生が写真のファイリングをしていると

桃源先生
「終わったか?」

夏生
「先生。
お疲れ様です。
すみません、もう少しです。」

桃源先生
「遅いな。
俺は調べものがてらお前の原稿まで読んじまったってのに」

夏生
「早っ!あ、ありがとうございます」

桃源先生
「迷いでもあんのか?」

「え・・・」

桃源先生
「恐る恐る書いてる感じだ・・・文章に出てるぜ・・・」

夏生
「そう・・スか。
確かに取材結果への戸惑いはあるかもしれないです」

桃源先生
「なるほどな・・・でも読者にはそんなこと関係ない!
直した方がいい箇所書いといたから、目を通しておけ
ただ・・・前の作品に比べたら格段に出来が違う。
特に情景描写。
細かい部分まで情緒ある表現で描かれていて、頭の中に広がる景色がまるで見えるように豊かになった。
まだ毛が生えた程度とはいえ、ちったぁ作家っぽくなってきたじゃねーか。」

夏生、歓喜!
「あ、ありがとうございます!」

ここで携帯に電話の着信。

夏生
「どーもお世話になってます。
すいません、今桃源先生のお宅で仕事してまして・・」

桃源先生
「誰だ、蔦谷か?」

「あ、いえ・・・
樹里さんからでして・・・」

樹里
「悪いねぇ・・・くるみん先生から奪っちゃったみたいで」

ドメスティックな彼女107

明日引っ越し業者くるのに、全然荷物まとまんなくてさ~」

夏生
「お任せのサービスとか頼まないんですか?」

樹里
「ほら、ちょっとでもお金浮かしたいじゃん?
ところでどお?
執筆の方は。進んでる?」

夏生
「もうすぐ出来ます。」

樹里
「おーーっ」

夏生
「でもあれから悩んでいました。
俺が焚き付けたことで恋人のしをしることになって。
俺、余計な事したんじゃないかって。
知らない方が心穏やかにいられたんじゃないかって思うと・・・なんか・・」

樹里
「なーに下らない事言ってんの!
そんなん考えたって何にもならないじゃん!
大体秋田帰る前の罪悪感でいっぱいだったあたしが心穏やかに見えた?
ずーーっと何年も経ってから知る方がもっと不幸だよ・・
心穏やかにって言うなら、

ドメスティックな彼女107

ところで・・・かわいい妹ちゃん元気?」

夏生、ギクリ
「あ、まぁ元気ッス・・」

樹里
「テンション低っ
なになに喧嘩でもしてんの?
まぁ一緒に住んでたら色々あるか。
関係近いとつい甘えも出るもんね。
でも・・・

ドメスティックな彼女107

学校が始まり、文化祭が近づいてきた。

ドメスティックな彼女107

文芸部室。

全員集まっているところにバルスが入って来た。
「すいません遅くなりました。」

もも
「バルス遅刻ー。」

バルス
「掃除だから仕方ないでしょ。」

葦原
「じゃあ、みなさん揃ったところで、

ドメスティックな彼女107

–107話ここまで

次回 ドメスティックな彼女 108話へつづく

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