火ノ丸相撲 110話 童子切安綱と草薙剣

公開日: 

相撲。
数少ない無差別級の格闘技。
ゆえに
「大きく」
「重く」ある者が絶対優位ーー。

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力士は必しで鍛え、必しで食べ大きくかつ7動ける体を目指す。
それでも体質的に体重を増やせぬものがいる中で、鍛え上げられた体を重く出来るということは相撲においての”才能”の一つ
それを誰より体現するもの、
三ノ矢実業高校3年野地数興
国宝<数珠丸恒次>

火ノ丸相撲110

火ノ丸相撲110

「国宝草薙・・・か・・・」

火ノ丸相撲110

柴木山
「準々決勝・・・国宝対決とは思えないほど圧倒的だったな・・・
横綱の息子・・・久世草介・・・
あのくらいの年頃なら親に反抗したくもなるもんさ。
それがどうだい。

火ノ丸相撲110

柴木山
「優勝して高校横綱になったら角界入りするなんて抜かしているらしいな。
冗談に聞こえねぇのが恐ろしいよ。」

大和国
「私も親バカですから・・・
同世代で息子と張り合えるものなどいないと本気で思っていたんですよ。
・・・ここに来るまではね・・・」

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個人戦の準決勝。

東、天王寺くん、西久世くん

大和国
「なかなかどうして・・・相撲の未来は明るい」

カメラマン
「な・・・何だ、この盛り上がりは・・・
まるで大相撲の横綱対決だよ・・・

名塚
「・・・正直私も観客たちと同じ気分よ・・・
仕事も忘れてワクワクしてしまう・・・
はたしてどちらが強いのか・・・
長き沈黙を破り、いまだ公式戦無敗のまま王道を駆け上がる大横綱の息子と・・・
戦場で長きにわたり自らの価値を証明し続けてきた百戦錬磨の覇王の・・・

頂上決戦・・・!)

二人が土俵上で向き合った瞬間から2人の耳には周囲の雑音が聞こえなくなり、集中が高まっていく・・・

火ノ丸相撲110

火ノ丸相撲110

互角・・である事に血が警告していた。

高校相撲の土俵に上がり今に至るまで、自分と互角に立ち会えるものなど誰一人としていなかった・・・
遺伝子が告げる
この強者には己のすべてを絞りつくさねば足りぬ・・・と。

同時に天王寺も本能が決断決断した。
危険を冒さず相手の動きに合わせ、臨機応変に対応する王座を守るための負けない相撲では、この強者には足りぬ・・・
王座から立ち上がり、危険を冒してでも強引に隙を抉じ開ける・・・
”挑戦者”だったあの頃の勝つ相撲に・・・

桐仁
(・・・出来ればこの二人には当たってほしくはなかった・・・
予感がする・・この戦いの果てに・・・

火ノ丸相撲110

練習場。

火ノ丸が珍しく稽古中に何かが気になっている様子。

駿海
「気になるか?二人の戦いが。
お前だけ置いて行かれちまったな。
それ処かこの一戦でさらに差が開くかもしれん。
・・・で、お前はどうするんだ?
昨日全力で敗れた相手に、どうやって明日勝つつもりだ?」

火ノ丸
「師匠の教え通りに”考えて”いました。
負けた瞬間からずっと・・・
確かに全力でした・・・
それでもなお天王寺の底を見ることさえ叶わなかった。
しかも師匠の言う通り、今はさらに先に行っちまってるかもしれん・・・
でも・・・時間にすれば一日ですが・・・そこには大切なことがあった。おかげで気づけたことがある・・・

火ノ丸相撲110

火ノ丸
「沙田・・・立ち合ってくれ。
全力でな。」

沙田の目つきが変わる。

火ノ丸
「今ここで、ワシも踏み出してみせます。奴らに並び立つ一歩を・・・」

フッと笑う駿海

「・・・見せてもらうとしよう」

(心技体とは人生そのもの・・・
経験・・・感情・・・お前を形作る全てがお前の相撲を強くする。
それが必ずしも劇的なものだけではない。
昨日見たテレビ、友人との会話、いつもと違う帰り道・・・
ほんの些細なヒントでも大きく相撲を変え得るんだ。
そのすべてを知るのはお前だけだ。
師匠とて弟子のすべてを知ることは出来ない。
だから弟子たちに俺は言う。
”考えろ”と・・・
お前の相撲を見つけられるのは・・・お前自身を置いて他にないんだ。
結局師匠が弟子にしてやれることなんて最後は・・・
信じることくらいさ。
俺には想像もつかん答えを、お前なら見つけてくれるという事をな・・
今一度見せてくれ・・・夢を・・・
全てをさらけ出した先にある、
更なる火ノ丸相撲を・・・

–110話ここまで

次回 火ノ丸相撲 111話へつづく

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