ドメスティックな彼女 108話 それぞれの文化祭

公開日: 

文芸部員、みんな集まって文化祭の企画会議。

葦原
「今年もみんなで部誌を制作し、文化祭で販売するわけですが、それにあたり販売促進のために何か企画を考えたいと思います。
提案のある人いますか?」

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もも
「またメイド喫茶やるのは~?部員も増えたし華やかになるよ!」

アル
「俺はもうメイド服は着ないからね!!?」


「えっ・・・!
アル先輩メイドやったんスか?
その体格で・・・!?」

好評だったらしい・・・

ルイが手を挙げる
「私は今回バイトが忙しくて部誌に参加できなかったから、飲食系の出し物するなら全面的に協力するよ!
材料の調達とか」

葦原
「ありがとう、助かる!」

もも
「ルイルイの料理となると、今回はイタリアン系?」

ルイ
「イタリアンじゃなくても大丈夫!」

樺沢
「でしたら”和”な感じではどうでしょう?
お茶とか和菓子出したりして・・・
文学ってイメージにもあうと思うんですが。」

もも
「いーねそれ!みんなで着物とかきちゃったり?!」

樺沢
「お団子とかならみんなで準備できそうですし」

アル
「Nice idea!」


(モモ先輩の着物姿・・・!)

葦原
「今回は部員も増えて、下のテントスペースとれたからきっと目立つね。」

と和で決まった模様・・・

葦原
「じゃあメニュー考えよっか。」

「おはぎ」、「心太」、「団子はデフォルトとしてー」

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ルイ
「でもかぼちゃ餡とか面白いかも・・・彩も良いし」

アル
「でしょでしょ
甘ーくしたらお団子にも合うよ!」」

ルイ
「なるほど、お砂糖多めでね。」

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葦原
「部員が私一人だったときは、こんなに賑やかでこんなに充実した文化祭が迎えられる日がくるとは思わなかった。
3年の私たちは最後の文化祭。
悔いの残らないように精一杯頑張ろうね!」

「はい!」

夏生と葦原が企画書を職員室の桐谷先生に届けている。

葦原
「芝崎からのくん提案もあり、今年は200部で行こうと思います。」

桐谷
「ははぁ。強気にでましたね。」

葦原
「今年は藤井くんに芝崎くんと文芸賞受賞者もいますし、昨年初日の売れ行きを考えてもイケルと踏みました。」

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葦原と夏生が帰ろうとすると

桐谷
「そうだ・・夏生くんちょっと・・・」

桐谷
「蔦谷さんから聞きましたが、夏休みの間桃源先生のところでお手伝いしているそうですね。」

夏生
「あ、はい」

ドメスティックな彼女108

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夏生
「お伝えしておきましょうか?桃源先生の小説が好きだって・・・」

桐谷
「手伝いは夏休みの間だけじゃないんですか?」

夏生
「ええ、最初はそうだったんですけど、これからも無理のない範囲で来いって言われて・・・」

桐谷
「へぇ・・・それはすごい。」

夏生「え?」

桐谷
「桃源先生は今時珍しく弟子入りを引き受けることで有名ですが、気難しくすぐ辞めさせることでも有名です。
それを考えると、先生はよほど藤井君を気に入ったんでしょう。
良い作家になる素質を見出されたのかもしれませんね。
先生の顔に泥を塗らないよう、大学でもより一層努力しなくては。」

その日の夜。

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ルイ
「確かに・・・」

夏生
「今日普通に話してたな、アルと。」

ルイ
「・・・悪い?」

夏生
「いや、悪かないけど、意外だったから・・」

ルイ
「あの後散々ラインで謝られたし。
あたしにも全く非がなかったわけじゃないから許したの。」

夏生
「ふ~ん・・・お前さぁ・・イベントって参加すんの?」

ルイ
「イベント?」

夏生
「ほら、実行委員が企画してるっていうカップリングのヤツ。
もしよかったら・・・」

ルイ
「あーそれなら帰り際にアルに誘われた。」

夏生
「え・・・」

ルイ
「でもまだわかんないかな。
考え中・・・」

ドメスティックな彼女108

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翌日、学校にて。

アルとモモと葦原で話している。

もも
「ある意味、これが最後のチャンスだと思うの。
アルルはルイルイを、あたしは夏生くんをゲットするラストチャンス!」

葦原
「文化祭が終わったらもう受験まっしぐらだもんね」

もも
「そ、受験シーズンをラブラブ受験シーズンにするには、今しかないの」

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物陰で聞いている律。
(マズイ・・・このままではいよいよモモ先輩のカレシの座に藤井先輩が・・・!
何とかして阻止しないと!
モモ先輩の残りの在校期間は絶対に渡さない!)

律、走り去る。

予鈴が鳴り立ち上がる3人。
もも
「なんかさっきゾクッとした~。」

アル「カゼ?」

もも
「わかんない。
ミューちゃん、またおうちにご飯食べに行ってもいー?」

葦原「いいよー。」

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バルスと樺沢が一緒に帰っている。

バルス
「あー肩いてー。
部長と手分けしているとはいえ、他人の原稿データ化すんのも楽じゃねーわ」

樺沢
「二人でみんなの小説、パソコンに打ちなおしてるの?」

バルス
「だって他にパソコンで原稿書く人いねーもん。」

樺沢
「て、手伝おうか?」

バルス
「え、樺沢小説書くソフトもってるの?」

樺沢
「も、持ってないけど」

バルス
「ねーのかよ!」

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バルスの家で2人でパソコン作業。

樺沢
「ねぇ芝崎君て、お父さんの会社助けなかった取引先のこと、まだ恨んでる?」

バルス
「は?なんだよ急に・・・」

樺沢
「ご、ごめん」

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樺沢
「ごめん、なんでもない・・・

葦原の家。

ももが来ている。

葦原母
「お風呂沸いたけどモモちゃんも入ってく?」

もも
「うん!
ミューちゃんママありがと~。」

ももと葦原入浴中。

もも
「やっぱみんなで食べるごはん畔は美味しいよね~。
ナツオくん自分からは全然うち来てくんないんだもん。」

葦原
「頼んだら来てくれるだけいいじゃない。」

「で~も~」

葦原
「実はね・・・あたしも気持ち伝えようと思うんだ・・・」

もも
「え・・・!
伝えるって桐谷先生に!?」

葦原
「もちろん付き合ってとか困らせるようなことは言わないよ?
でももう最後だし、好きですって気持ちだけ伝えようと思ってる。
それだけで今までの想いは報われる気がするから・・・」

ももが葦原に抱きつく

「ミューちゃん、ガンバだよ!
応援する!一緒にがんばろ!?」

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みなで文化祭の準備を進める日々・・・

ルイは自宅で和菓子の準備。

ドメスティックな彼女108

ルイ、そっけなく
「そ、・・・よかった」

夏生
「そういえば、俺があげたヘアピンとか、最近しねーのな。」

ルイ
「・・・大島で捨てちゃったからね。」

夏生
「そっか、そうだよな・・・
考えてみればアルと付き合った方がお前にとって全然幸せなんだよな。
あいつは優しいし、気がつくし、彩次や都樹子さんも気に入ったみたいだし。
第一兄妹じゃないから、何一つ後ろめたくない。
条件面でいったら、迷う事なんて・・・」

ルイ、怒る

ドメスティックな彼女108

ルイ
「こっちから行けば引く・・・
他に行きそうになれば追う。
やきもちやくくせに突き放す。
あんたの・・あんたのそういう態度・・・

ドメスティックな彼女108

リビングを出て行くルイ・・・

様々な想いを、それぞれの胸に秘めながら・・

最後の文化祭 開幕。

–108話ここまで

次回 ドメスティックな彼女 109話へつづく

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