風夏 121話 ツアーの洗礼!

公開日: 

風夏の地元の伊豆でのライブが大成功だった様子。

那智
「100人近くはお客さん入ってたんじゃねえか!?」

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三笠
「さすが碧井さんの地元では強いですね。」」

風夏
「そんな!私だってはじめてよ!
あんなにお客さんが来てくれたのは!
前のバンドのメンバーがいろんな人に声かけてくれたみたいだし、ホントに感謝しなきゃね」

青葉
「写真もCDもすごく売れました!それに今日のライブもすでにチケットの予約がたくさん来ています」

那智
「お、なんかいい感じになってきたんじゃ・・・」

しかし優は一人だけどんよりしている・・・

那智
「おい、またかよ!!なんなんだ今度は!めんどくせぇな!!」


「いえ、別に大したことじゃないんですけどね・・・

風夏121

次の目的地に到着。

那智
「それで・・・
今日はどんなライブハウスなんだ?」

青葉
「キャパは80人程度なんですが、この辺りでは割と老舗らしくて、なんでもそこ出身の売れっ子バンドがたくさんいるってオーナーの方がおっしゃってました」

風夏121


(もしかしたらウチのバンド、僕がいない方が売れるんじゃないかって気がしてきた・・・)

風夏は優の肩を指でつつく。

風夏
「見て見て優くん、実は私も昨日こっそりくじ引いたらこれだったの」

手にしているのは優のブロマイド。


「あ、そうなんだ・・・なんかごめんね・・・ハズレで・・・」

風夏121

那智
「おい、何してんだお前らー」

風夏
「あ、早くいこ、優くん」

走る風夏の後ろ姿を見ながら

「アイツにとってはどっちなんだろ・・・あの写真」

青葉
「えーっと・・
今日の対バン相手は地元の”脳挫傷”ってバンドだそうです」


「もう絶対怖い人達じゃないですか」

那智
「ま、とにかく挨拶だけはしとくか」

中に入っていくと・・・

風夏121

那智
「おっとお・・」

青葉
「あ・・あの・・もしかして脳挫傷の方ですか?」

「そうだけど、誰お前ら?」

青葉
「我々、今日皆さんと対バンさせていただきます BlueWells です。
今月結成したばかりの新人バンドですが、どうぞよろしくお願いします」

那智
「よろしくお願いします、リーダーの那智です」


「ベ・・ベースボーカルの榛名です」

風夏
「あ、私は・・・」

「あーいいよ、どうせ忘れっから・・・
俺らクラスになるといちいち覚えてらんねーんだわ、対バン相手なんて」

ムっとする風夏。

「つーか今日の対バン相手って<イワシヘッド>さんじゃなかったけ?
聞いてねーよな変わるなんて」

青葉
「え、そんなはずは」

ちょうどそこにこの店のオーナーが来た

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オーナー
「ん?何君ら?出演依頼?」

青葉
「いえ、私達、今日対バンさせていただく予定の<BlueWells>なんですが、対バンの日って今日で合ってますよね?」

オーナー
「BlueWells?」

青葉
「半月ほど前にお電話させていただいて、音源やプロフィールもお送りしました。」

オーナー
「そうなの?」

青葉
「はい、ブッキングマネージャーの方が多分その日は空いてるからOKだとおっしゃっていましたけど・・・」

オーナー
「いや、僕は聞いてないけど・・・・でもその時”多分”って言われたんだよね?」

青葉
「え、はい」

オーナー
「だったらさーもう一度確認の電話しなきゃだめじゃん!
他のバンドに決まってるかもしれないんだし・・・
今後のために教えてあげるけど、それってツアーの常識だよ?」

青葉
「それなら、その時点でご連絡いただければ私達だって」

オーナー
「はー?君、マネージャー?」

青葉
「は、はい」

オーナー
「じゃあ、君がウチに確認しないとダメじゃん・・・
それが仕事でしょ?
なんでいちいちこっちから連絡してあげなきゃいけないわけ?」

青葉
「ですが、そもそも先にお願いしたのは私達ですよね?
それなのに急にそんなこと言われても」

オーナー
「何?なんでそうやって揚げ足取ろうとすんの?
ってゆーか君舐めてるよねウチのハコ」

青葉
「そんな」

オーナー
「いや、舐めてるって・・・
大体さ、君らみたいな知らないバンドより、イワシヘッドに出てほしいでしょ」

青葉
「あの、誰ですか?
そのイワシヘッドって」

オーナー
「え、知らないの?
うわうわマジで?
ウチ出身の超人気若手バンドだよ!!
ヘッジホッグスの解散フェスでオープニングアクト”候補”に選ばれたイワシヘッド”知らないの?」

青葉
「そのフェスなら我々も出演しましたし、一万人近くの観客も集まりました。」

オーナー
「い、一万人!?」

「そんなバンドがなぜこんなハコで対バンするんだよ?」

「つーかお前ら今月結成したんだろ?あのフェスは先月じゃねーかよ」

脳挫傷も突っかかってきます!

青葉
「あの頃はまだ別々のバンドで・・
と、とにかくもう一度CDだけでも聴いてください!!」

オーナー
「いいよもうめんどくさい!
それに女性ギタリストって好きじゃないんだ僕・・・音に力がないじゃん」

沙羅はピクっと反応

オーナー
「ま、何と言われようと、今日は無理だから。
そんなに演奏したいなら近所にスタジオあるからそこでやんなよ」

青葉
「スタジオでどうやってライブするんですか!!
チケットだって予約してくれてる人がいるのに!!」

オーナー
「え、君ら・・ファンいるの?」

皆で近場のライブハウスに当たってみるも、当日ということや、年末でどこも空きはない。

青葉
「すみません、私がしっかり確認していれば・・・
私悔しいです・・・
<BlueWells>は凄いバンドなのに、あんなこと言われて何もできないなんて・・・」

風夏121

風夏
「私だって悔しいけど、今回はチケットを予約してくれた人に謝るしかないよ」

沙羅
「・・・・・ツアーに関しては、あのオーナーが正しい・・・青葉ちゃんのミスよ・・・
だけど・・・
ここまで馬鹿にされて引き下がたんじゃ、腹の虫がおさまらないわ」

那智
「そんな事言ったって、ライブが出来ないんじゃどうにもならねーだろ?」

沙羅
「兄さんが言ってた・・・

風夏121

–121話ここまで

次回 風夏 122話へつづく

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