火ノ丸相撲 111話 童子切安綱と草薙剣2

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立ち合いは互角。
強い危機感を抱きながらも迷いなくその均衡を破る強引な一歩を踏み込むは・・・

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火ノ丸相撲111

突きの後は足技
「おらあ!!」

名塚
(・・・・・!
天王寺君って・・・
もっと落ち着いた相撲を取る子じゃなかった・・?)

火ノ丸相撲111

天王寺妹
(・・・・・
これは・・・
兄貴・・・)

練習場の火ノ丸たち。

火ノ丸
「沙田、立ち合う前に聞かせてくれ・・
お前と天王寺が戦った春の3人制の団体戦・・・
ワシも録画で見たが・・・
ワシが引き出せなかった天王寺獅童のもう一つの相撲を・・
前は実際に体感している・・・
今日はそれをワシに伝えに来たんじゃろ?」

沙田
「当然知識としては予習済みか・・・
そう・・・天王寺には二つの顔がある・・・
一つは今の<負けない相撲>!
相手の出方に応じてその形を変えながら確実に相手より有利な体制を作ってから前に出る・・・
慎重に・・負ける確率を出来る限り下げて戦う守りの相撲・・・
それを可能にするのは、膨大なデータによる研究と想像・・・
相手への理解・・・そしてそもそもの圧倒的な自力の差があっての事・・・
結果高校無敗
ただ、それは王座を守るための相撲であって、挑戦者だった2年前・・・
上級者や格上を相手に見せていたもう一つの顔は・・・
<王座を奪った攻めの相撲>・・・勝つ相撲だ
俺が偶然垣間見たその相撲・・・
俺の相撲もカウンターを狙うタイプでどちらかというと守りの相撲だ・・・・
だから天王寺に先に攻めるように仕向けた・・・
でもそうして引き出し体感したあの人の攻めは・・・映像で見るより

火ノ丸相撲111

その凶暴な間での攻めに対し、防戦一方の久世。

観客
「草薙が何もさせてもらえない・・・これが王者・・童子切・・・

狩谷、青
(・・・・・
鬼丸との一戦でも・・・
いや・・・
今までのどの試合でもよぎらなかったのに・・
まさか・・・・
負けるのか・・・?
草介が・・・!)

火ノ丸
「ワシの知る限り高校の相撲の土俵において天王寺獅童が最強の力士じゃ・・・
ただ・・・

火ノ丸相撲111

会場にいるだれも・・・
戦ったワシでさえ・・・久世草介の”全力”をしらない」

久世の反撃に天王寺も一瞬怯む。

観客も名塚も、柴木山親方も目を見開いて驚いている。

なぜなら・・・

火ノ丸相撲111

天王寺にすら久世草介が久世の父、横綱大和国に見えている。
(何だろう・・・あの時(火ノ丸と対戦した時)の様に血が昂っているはずなのに・・・同時にすごく落ち着いている・・・)

会場で会った時、
「僕は<横綱の息子>であるということを背負って土俵に上がります」

そう久世に言われたことを思い出す天王寺。

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天王寺の口元には笑みが。

柴木山親方
(大和国そのものってのがいよいよ比喩じゃなくなってきたぜ・・・
その目・・・火ノ丸や天王寺の様な闘気ほとばしるあの修羅の目とも違う・・・
戦いの中にありながら・・
恐ろしく静かで、何事も動じぬ強さを秘めた目・・・

火ノ丸相撲111

天王寺妹は試合前に言っていた兄の言葉を思い出していまた。
”草薙には未知の部分が多すぎる・・・
最悪大横綱大和国と当たるくらいの覚悟をしといた方がいいのかもしれん・・・
もし本当にそうなったとしたら・・・
俺も戻らなあかんかもな・・・・
弱くて・・・でも強かった・・・あの頃に・・・”

(完全に戻る気や・・・
攻めているときこそ隙は生まれる・・・
兄貴はそれを弱さというけれど、守りを捨てて本能だけで戦うあの頃の方が私は・・・

火ノ丸相撲111

両者のし力が結末までの時間を早める・・・その瞬間まであと10秒

沙田
「潮くんは、天王寺と久世どっちが勝つと思ってるの?」

火ノ丸
「正直どっちにも負けてほしくねぇな!
どっちもワシに勝った男じゃから・・・
もちろんそれもあるが、でもそれだけじゃねぇ。
ワシは大和国に惹かれて相撲を始めた・・・
その息子久世草介の相撲は、まさに大和国の生き写し・・・
そして相撲を続ける中で出会った天王寺獅童。
その相撲に惹かれ教科書にした。
どっちもワシにとって憧れの力士なんじゃ・・・・
そんな二人がワシ以外に負けてるところなんて見たくねぇ・・・
あの二人に勝っていいのはワシだけじゃ!」

駿海
「ハハ!負けたやつの言い草じゃねぇな」

火ノ丸
「分かっとりますよ、それは!
ただ・・・どっちが勝とうがワシのやることは一つです。」

沙田
(君の言ってる事、おれにはなんとなくわかるよ・・・
君があの二人に負けるのを見た時・・・
俺もすげえショックだったからね・・・
君が負ける所なんて見たくないんだ。
だって・・・
俺は君を見て、君の相撲に魅せられて相撲を始めたんだからさ・・・
君を倒すのは俺でありたい・・
だから・・・
こんなところで止まるなよ!
そしたら俺も・・・)

「さぁ始めようか。
主将との練習で立ち合いのイメージは出来ただろ。
その続きを引き出すのは俺の役目だ!」

(君の更なる強さか・・・

火ノ丸相撲111

火ノ丸
(沙田・・・ありがとよ・・・!)

–111話ここまで

次回 火ノ丸相撲 112話へつづく

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